けっかはっぴょー

おねSSこんぺ・中編部門結果発表

浩平「という訳で、ついに中編部門の結果発表だ。司会は勿論、短編部門と同じく美男子星から来た美男子星人である俺と……」

住井「短編の方はどういう訳か俺の主演作品がなくて枕を涙で濡らした住井だ。今日はよろしく頼むぜ」

浩平「さて、今回はまたとんでもない混戦だったらしい。敢えて例えるなら南と沢口、どっちが本物かをクラス内で投票させた時みたいに」

住井「あれは意外に盛り上がったな。実は単なるネタでしかなかったんだが」

浩平「沢口、喜びのあまり暴れ出してたな」

住井「怒り狂っていたとも言えるぞ、あれは……というか、お前、沢口に入れた？」

浩平「はっはっは。だって、沢口は沢口じゃないか」

住井「……まあ、いいけどな」

浩平・住井「……」

住井「折原、ちょっといいか？」

浩平「なんだ？」

住井「何時の間にか豪快に脱線してないか」

浩平「……そうだな」

住井「前回も思ったんだが、お前絶対に司会に向いてない」

浩平「何ッ！？　俺はこの時の為にわざわざ某奇跡青年に司会の心得を伝授してもらったんだぞ！！」

住井「それは……折原には珍しく殊勝な心掛けだな」

浩平「だろ。それでは司会らしく１０位の発表にいくか」

住井「よっしゃあ！！　その前に……」

浩平・住井「正解はＣＭの後で！！」

七瀬「あほかーーーーー！！」

浩平「ふぶっ」

住井「ぐはぁ」

七瀬「勝手に進めてると思ったら何やってるのよ！？」

浩平「な、七瀬。馬鹿な。今回、この場所はお前らに教えなかった筈だろ！？」

七瀬「住井くんがゲロった」

浩平「住井、テメェ！」

住井「一対多数な上、七瀬さんなんか拳振り上げてたんだぞ。抵抗なんて無理に決まってるだろ」

浩平「あ、それは確かに……。って、納得するとでも思ったか！　漢なら七瀬の拳百発食らっても耐え抜きやがれ」

七瀬「ふーん」

浩平「ん。どうした七……グハッ」

住井「す、すげぇ。折原が縦回転しながら飛んでいく……」

七瀬「この　おお　ばか　ものが！！」

浩平「がっ。げふっ。ごふっ。げはぁ」

詩子「おー、やってるやってる」

澪『血みどろなの』

茜「上月さん、見てはダメです。それよりも結果の発表を急ぎましょう」

詩子「うん。わかった。それじゃー、まずは１０位からー」

第10位　雲丹さん作
たいせつなひと

茜「第１０位は雲丹さんの『たいせつなひと』です。雲丹さん、おめでとうございます」

瑞佳「わっ。繭ちゃんの話だよ。ほらほら繭ちゃん」

繭「みゅー？」

住井「繭ちゃんと美亜ちゃんの友情を描いた作品だな。……なんてゆーか、俺と折原の友情とは比べもんにならんほどいい関係だよな」

瑞佳「ええっ！？　二人ともすごく仲良しなのに？」

住井「いや、ああ見えて虎視眈々と隙を覗ってたんだ。それにもうあいつは遠くに行ってしまったしな……」

浩平「勝手に……殺すな……」

詩子「あっ。折原くんだ」

みさき「浩平君、生きてたんだね」

澪『血塗れなの』

住井「おお！　ぶじだったのかわがともよ」←棒読み

浩平「うらぁ！！」

住井「ぐはっ。やるな、我が友。ならばこちらも友情の拳だ！」

詩子「あーあ。始まっちゃったね」

瑞佳「うう～。浩平も住井くんも喧嘩は良くないよ」

雪見「……止めなくていいの？」

茜「いいです。それより解説に戻りましょう」

みさき「それにしても繭ちゃん強いよね。わたしも見習わなきゃいけないよ～」

繭「つよい？」

瑞佳「うん。繭ちゃん偉かったよ」

繭「みゅ～♪」

雪見「それじゃあ、そろそろ順位変動出すわね」

投票数 70 : 単純平均点 6.69

10点

9点

8点

7点

6点

5点

4点

3点

2点

1点

みさき「最初は４位だったんだね」

繭「う～。落ちちゃってる……」

澪『けど、また上がってるの』

雪見「ええ。上がったり、下がったり……けど、全体的に評価が高かった作品よ」

茜「流石は超先生ＳＳこんぺで１位を取った方ですね」

詩子「詳しいね～茜」

茜「……詳しくないです」

澪『９位の発表に行くの』

第9位　水弥さん作
二人が刻む永遠

瑞佳「第９位は……あれ、七瀬さん」

浩平「ちっ。折角撒いたと思ったのに」

七瀬「ぜぇ……ぜぇ……間に合った……。第９位は水弥さんの『二人が刻む永遠』よ。水弥さん、おめでとう」

茜「この話も友情のＳＳですね。深山先輩と川名先輩の……」

雪見「……なんで私から離れるわけ？」

瑞佳「えっと……なんていうか、ね」

詩子「なんかもう友情を超えちゃってるような感じだよね～」

茜「とか言いながら、私にくっついてくるのは止めてください。詩子」

住井「ほぶぅ。鼻血が」

浩平「気を確かに持て戦友よ。傷は浅いぞ」

雪見「……あのねぇ」

七瀬「皆、百合を馬鹿にしちゃいけないわ！！」

浩平「流石は七瀬だ！　その言葉、同じ漢として激しく……ごふっ」

七瀬「いい？　百合の花言葉は『純潔』よ。純潔、それはまさに乙女の称号！！」

澪『違うと思うの』

詩子「けど、確かに一理あるよね～」

茜「擦り寄りながら同意を求めるのも止めてください」

雪見「だから違うって！！　みさき、あなたからも何か言って……」

みさき「えっ。けど、わたしも雪ちゃんのこと好きだよ～」

一同『……』

一同『……』←二人から離れる

雪見「こらぁぁぁ！！」

茜「まあ、お二人の関係についてはあとで訊く事にして、解説にいきましょう」

雪見「繭ちゃ～ん。みんなが苛めるの～」

繭「ん～。よしよし」

浩平「まあ、この話は健常者の深山先輩が障害を持ってしまったみさき先輩にどう対応すればいいのか悩むのが最初の流れだよな……て、そんなに悩むことかこれ」

みさき「わたしは普通でいいと思うよ～」

浩平「だよな。先輩がそう言ったから俺もそんなに気にしなかったんだけどな」

七瀬「あんたはちょっと神経が図太すぎると思うんだけど……」

浩平「で、そのあと……おお、先輩、アメリカに行ったのか」

澪『部長、可愛いの』

瑞佳「川名先輩もかっこいいね」

茜「ですね。それでは順位変動出します」

投票数 65 : 単純平均点 6.60

10点

9点

8点

7点

6点

5点

4点

3点

2点

1点

繭「ほえー」

詩子「上がってるね～」

住井「最初はそうでもなかったけど、徐々にその素晴らしさが読者に伝わったって事だろうな」

浩平「だな。あと、感想を見てると先輩の作品を見たいって人が多かったな」

雪見「それだけの魅力があるのよ。みさきの文章には」

みさき「えへへ～。照れちゃうよ」

瑞佳「それじゃあ、８位の発表に行くね」

第8位　七瀬友紀さん作
フリップフロップ

浩平「てな訳で、第８位は『フリップフロップ』。作者は七瀬友紀さんだ。七瀬さんおめでとう」

住井「なんて言うか……とてつもなく難しい話だよな」

詩子「うんうん。流石のあたしも途中でこんがらかっちゃったよ～」

茜「読者の感想を見ても、作者の方の力量に唸らされた人が多かったですね」

浩平「流石は第2回かのんSSこんぺ・中編部門で６位に輝いた人の作品だな。それはそうとして……」

七瀬「ん？　どうしたの折原」

浩平「実は我がラブリーメイプルをここにゲストとして呼んでいたりするのだ」

瑞佳「え？　みさおちゃん来てるんだ」

浩平「おう。同じだよもん星人として仲良くやってくれ。てな訳で、かむひぃああああああ、まいしすたぁぁぁぁ！！！」

ドドドドドドドドドドド←轟音

浩平「早いな。流石は我がいも……おぶっ」

みさお「はずかしい呼びかたすんなーッ！　ばかこーへー！！」

みさき「へ～。この子が浩平君の妹なんだ～」

みさお「いつもばかな兄がお世話になってます。折原みさおです」

七瀬「へぇ～。可愛い子じゃない」

茜「良かったですね。兄に似なくて」

澪　うんうん。

雪見「というか、どちらかと言うと長森さんの妹って感じがするわね」

住井「やぁみさおちゃん。俺は住井って言うんだ。良かったらこの後どっかでお茶でも……ごふっ」

浩平「……俺の妹に手を出す奴ァ、全員殺す」

詩子「折原君、目が据わってるね～」

繭「……浩平、怖い……」

雪見「というか、折原君ってシスコンだったのね」

みさお「……ごめんなさい、ばかな兄で……」

瑞佳「ううん。みさおちゃんは全然悪くないよ。悪いのは全部浩平」

澪『そろそろ順位変動だすの』

投票数 64 : 単純平均点 6.75

10点

9点

8点

7点

6点

5点

4点

3点

2点

1点

浩平「やっぱり読み解けなかった人が多かったんだろうな。最初の順位は低い」

茜「その後、一気に上がってますね。徐々にこの作品の魅力に気付いた人が多かったみたいです」

みさき「けど、結局順位を下げちゃってるね。わたしはこの作品好きだけどな～」

茜「私は……苦手です。こういう話は」

詩子「茜、国語苦手だもんね～」

茜「……」

繭「なない～」

第7位　（作者非公開）
莫逆の友の恋

みさき「第７位は『莫逆の友の恋』だよ～。作者は残念ながら非公開」

住井「ふっふっふ。キタキタキタァァァ！！　俺の話だぁぁぁぁぁ！！」

雪見「折原君と住井君の友情の話ね。にしても……」

澪『アホなの』

瑞佳「わっ。ダメだよ澪ちゃん、浩平はいいけど、住井君がかわいそうだよ」

浩平「……なんで俺はいいんだよ」

瑞佳「だって、浩平はいつも馬鹿ばっかやってるじゃない」

七瀬「もちろん、友情だけじゃなくって、恋の話でもあるのよね。住井君、いい乙女してるじゃない」

住井「乙女！？」

浩平「気にするな住井。七瀬の頭の中は常人とは違うベクトルで展開しているんだ。魚で言うなら、金魚とチョウチンアンコウぐらいに」

七瀬「んな訳あるか」

浩平「痛え。それよりも住井もえらい女に惚れたもんだよな」

茜「まったくです」

住井「なんで？　普通に可愛いじゃないか」

浩平「容姿の問題じゃない。いいか。あいつはなぁ」

茜「ダメです浩平。折角、私の負担を軽くしてくれるかもしれない生贄を逃がすわけにはいきません」

詩子「なんか酷いこと言ってない？」

浩平「そんな事はなきにしもあらずのような気がしないでもない」

茜「ええ。今回ばかりは浩平の意見に賛成です」

繭「みゅ～。浩平がなにいってるのかわかんない……」

雪見「いいのよ繭ちゃん。あれの思考が理解できるようになったらもうお終いだからね」

みさき「う～。雪ちゃんも酷いこと言ってるよ～」

住井（というか、その中には里村さんも入ってるんだろうか……）

七瀬「それじゃあ、順位変動出すわよ」

投票数 72 : 単純平均点 6.68

10点

9点

8点

7点

6点

5点

4点

3点

2点

1点

雪見「こらまた順位変動が凄いわね……」

浩平「最初は３６位だもんな。やっぱ住井が主役だったからか」

住井「折原、なんか俺に恨みでもあるのか？」

詩子「けど、その後の上がり方が凄いよね～。やっぱあたしがヒロインだからかな」

茜「違います。私の必死の努力が読者さんの胸を打ったからです」

浩平「いや、俺の素敵ギャグがやはり効いたんだろうな。主に横隔膜に」

住井「てか、俺が主役だからここまで上がってこれたんじゃないか」

澪『レベルが一緒なの』

瑞佳「しぃ～。ダメだよ澪ちゃん。分かっててもそれを言うのは」

七瀬「……分かってるんだ」

みさき「６位にいくよ～」

第6位　yoruhaさん作
空の在り処

住井「６位はyoruhaさんの『空の在り処』だ！　yoruhaさん、おめでとう！」

七瀬「またまた有名な人ね」

みさき「『Color of the future』とか『dearest』の作者さんだね～」

浩平「まあ、みさき先輩が詳しいのは短編の方でわかってるからもういいけどな……」

みさき「こんな凄い人にわたしの作品書いてもらえるなんて幸せだよ～」

浩平「シンプルな展開だが、非常に丁寧に書かれていたことも評価されてたな」

瑞佳「うん。凄く綺麗な文章だったよね」

住井「それはいいんだが……折原」

浩平「ん？　なんだ？」

住井「俺的には作中にいくつか滅茶苦茶気になる台詞があったりするんだが」

茜「ああ。あれですね」

澪『食べられるの』

雪見「だから食べないって……」

詩子『やっぱり極悪人なの』

雪見「あのねぇ。柚木さんも真似しないの」

浩平『大きいの』

雪見「……折原君、冗談でもそう言うことは言わない方がい・い・わ・よ」

浩平「ぐはっ」

住井「おお。あのボディブローはまさに伝説の……」

雪見「第一、そんなこと言ってないでしょ」

浩平『ごめんなさいなの』

雪見「わかればよろしい」

澪『やっぱり極悪人なの』

茜「上月さん、生命が惜しくば、それは出さないことです」

澪　うんうん←涙目

繭「……こわい」

瑞佳「繭ちゃんも泣かないの。泣いたら食べられちゃうよ」

七瀬「……瑞佳も食べられるわよ」

みさき「順位変動出すよ～」

投票数 67 : 単純平均点 7.00

10点

9点

8点

7点

6点

5点

4点

3点

2点

1点

詩子「これは割と上位をキープしてるね～」

茜「それでも一度は１０位以下に落ちた点から見ても、今回のこんぺのレベルの高さが伺えます」

雪見「けど、そのこんぺでも上位を取れる所あたりが作者の実力を伺わせるわね」

浩平「その作者さんなんだが、実はこんぺ前も某所で参加予定の作家さんのリストを上げてた一人だったりしてこの企画の成功に影で動いてくれていた人なんだ」

みさき「うん。そうなんだよ～」

浩平「改めてこの場で感謝しないとな」

瑞佳「そうだね。yoruhaさん、ありがとうございました」

澪『５位にいくの』

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