おねSSこんぺ・短編部門結果発表
浩平「さあ、いよいよやってきた今回のおねこんぺ、短編部門の結果発表だ。12日間に渡る投票期間の激戦を制したのは一体どの作品か!? 高まる期待を胸に秘め……今、その結果が明かされる!」
長森「浩平前置きが長いよ。早く結果発表に入らないと時間なくなっちゃうよ?」
浩平「相変わらずわかってないな長森。こういうのは、とことんまで気合を入れるから楽しいんじゃないか。なのにお前はいつもと同じ私服なんかで……恥ずかしいとは思わないか?」
長森「……はぁ。そんなタキシード着てシルクハットかぶったって、これ見てる人にはわからないよ、浩平。気合って大切かもしれないけど、浩平ってばいつも無駄な事にばっかり気合入れるんだもん」
浩平「その無駄さがいいんじゃないか……って、長森。みんなはまだか?」
長森「そろそろみんな来ると思うんだけど……あ、七瀬さん来たよ浩平」
七瀬「あら? 長森さんはいいとして、折原がもう来てるなんて一体どうしたのよ?」
長森「あはは。浩平は1時間前に来てるよ、七瀬さん」
浩平「当然だな。紳士淑女を目指す者にとって時間よりも早く来るのは当たり前の事だ。10分前に来るようでは真の乙女になどなれんぞ七瀬!」
七瀬「……で、なんでそんな早くに来たわけ?」
浩平「ぐは。突っ込みぐらい入れろ七瀬……」
長森「それがね……。浩平ってば『司会役たる者、早くに会場に着いて精神を集中させるんだ!』とか言ってて。普段の待ち合わせとかは必ず遅れてくるのにね……」
七瀬「なるほど、あんたらしいわ」
浩平「何だか凄く酷いことを言われた気がするぞ」
茜 「そうでしょうか……。浩平はいつも時間に遅れます」
浩平「おわっ! ……な、なんだ茜か……。って、茜はどうなんだ、時間」
茜 「浩平に言われた時間丁度に来ましたけれど」
七瀬「わ。ぴったり……」
浩平「……わかった。俺の負けだな」
茜 「勝ち負けじゃないと思います……。あ、それと浩平。一ついいですか?」
浩平「ん?」
? 「おりはらく〜ん。だ〜れだっ!?」
茜 「詩子も来てますので……」
詩子「あーー、ダメだよ茜。折角の目隠しなのにばらしたら面白くないでしょ」
浩平「こんな馬鹿な事するのはおまえぐらいだ、あほ――!」
長森「…………(照)」
七瀬「…………(照)」
浩平「…………なんで照れる、お前ら……? ったく。あ、それとみさき先輩と深山さんと澪は演劇部関係で少し遅れるって聞いてる」
七瀬「じゃあ後は」
繭 「みゅ〜♪」
七瀬「って、ぎゃーーっ! 痛い痛い――!」
浩平「おお繭も来たか、良かった良かった。これでひとまずは全員揃ったな」
長森「落ち着いてる場合じゃないよ浩平〜! ほら、繭。離してあげないと……」
詩子「みんな元気ね〜。あたし達も負けないようにしないとね、茜っ!」
茜 「詩子は元気すぎます。それでは……第10位の発表です」
第10位 マイナッパさん作
日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる
茜 「第10位は、マイナッパさんの『日没のとき、西の空が夕焼け色に染まる』でした。マイナッパさんおめでとうございます」
浩平 「ん? 名前の所に一文字多く空白が出来たぞ……という事は……」
みさき「みんな遅れてごめんね。わたしも今から解説に参加するよ」
浩平 「うむ。やっぱり先輩か。でも、演劇部の方はいいのか?」
みさき「えへへ……サボっちゃった。それに誰かじゃないけど、自分の話が解説される時にその場にいないのは、人として不出来だと思うよ〜」
七瀬 「……激しい台詞ね。まあ、本人がいた方がいいに決まってるけど」
みさき「えっと解説だよね。このお話は……わたしと、浩平君とが別れるところから始まるんだよ……。わたしも読みはじめてびっくりしちゃったよ」
茜 「お互いの事が大切だからこそ、一緒にいたらいけないんじゃないか……って思うお話ですね。叙情的なタイトルが、話の筋によくあってると思います」
繭 「うー……このおはなしきらい……」
長森 「うーん。私はこのお話、結構好きだよ。わたしは一緒にいる事だけが、人の事を好きだって事じゃあないと思うんだよ」
茜 「こんな風に、高得点と低得点が綺麗に分かれました。10点も多いですが、3点2点も多く取ってますね。先輩の考えが良く分かると判断するか、この程度の事で、と判断するかが大きな分かれ目になったように感じます」
みさき「でも最後は幸せでよかったよ〜。うん、終わりよければ全てよしだよ」
浩平 「先輩……それはダーク作品を否定してる台詞だぞ……」
茜 「あ。それと、TOP10入り作品で唯一、文頭の1文字開けをしていないのと三点リーダーではなく中黒を使っているのは、私は気になりました。直したほうが良いと思います」
詩子 「茜ってば細かいよ〜。いーじゃない、別に面白ければ」
浩平 「それじゃあ順位変動出すぞ〜!」
投票数 74 : 単純平均点 5.78 | |
10点 | |
9点 | |
8点 | |
7点 | |
6点 | |
5点 | |
4点 | |
3点 | |
2点 | |
1点 | |
浩平 「序盤中盤まではトップ10の手前で推移、中盤から10位に入ると、後は9位と10位を行ったり来たり、と言う感じだな」
長森 「爆発的な順位の入れ替わりはなかったんだね。でも、それだけ安定してたって事かな」
みさき「それじゃあ、第9位の発表行くよ〜」
第9位 山岡さん作
凄惨! 浩平VS長森
みさき「第9位は山岡さんの、『凄惨! 浩平VS長森』でした。山岡さんおめでとう〜」
繭 「みゅ〜♪ とってもおもしろかった♪」
詩子 「あはははは……お腹、痛い……あははは!」
茜 「……ふふ」
七瀬 「あたしも我を忘れて思いっきり笑ったわよ〜、このお話は。あら? 折原と長森さんは?」
折原 「オレはっ! オレは負け犬なのかあぁ〜!!」
長森 「……はぅ〜ん……」
詩子 「まあネタにされた二人にはショック大きいかもね。ちなみにこのお話は詩子さんの一押し作品っ! 頭空っぽにして読めるお話だったわよ〜。もう最高!」
みさき「わたしも読んでる時に飲んでたコーヒー吹きだしちゃったよ。感想をつけた人も、面白かったって反応がかなり多いよね」
長森 「う、うん。私も面白かったよ。ちょっと恥ずかしかったけど。あ。だけど、私も気になったけど、みんなはこの話で一番気になった所どこ?」
一同 『タイトル!』
長森 「……だよね。感想でもタイトルを指摘する人も多かったもん。後は、誤字脱字を指摘してる人も多かったかな」
詩子 「はいは〜い! そんな細かい事はこのギャグの前にはあたしは吹き飛んでると思いま〜す!」
茜 「詩子はもっと細かい事を気にしましょう……」
詩子 「ねえねえ、茜。女王様の格好してみない?」
茜 「絶対に嫌です」
みさき「それじゃあ順位変動だよ〜」
投票数 83 : 単純平均点 6.35 | |
10点 | |
9点 | |
8点 | |
7点 | |
6点 | |
5点 | |
4点 | |
3点 | |
2点 | |
1点 | |
みさき「一回、どん底を見てきた後にもとの所まで頑張ってはい上がって来た、って感じだね」
茜 「川名先輩……見えるんですか?」
みさき「うん、心の目があればちゃんと見えるよ」
長森 「…………」
七瀬 「…………」
茜 「…………」
みさき「わわわっ! じょ、冗談だよ〜! ちょっと前に浩平君に教えて貰っただけだよ〜!」
第8位 佐藤一さん作
それぞれの歩み
みさき「えっと、第8位は……」
雪見 「佐藤一さんの『それぞれの歩み』ね。佐藤さんおめでとう」
澪 『おめでとうございます、なの』
みさき「あ、雪ちゃんに澪ちゃん。お帰りなさい」
雪見 「お帰りなさいじゃないわよ――! まったく、みさきは演劇部の手伝いだったでしょうが!」
澪 はぅ〜。
みさき「ええっと……ごめんなさい」
浩平 「まあ何はともあれこれで全員揃ったわけだな。そして、とりあえずオレも復帰だ。さて、この話は茜と七瀬にスポットを当てた話なわけだが。二人から見てどうだった、この話? あー、あとついでに柚木も出てるな」
詩子 「あー、ひっどーい! このあたしをつかまえて、ついでだなんて」
七瀬 「あたしと里村さんの境遇が、あんたを一箇所で待ち続けるっていう共通項を非常に上手に表現してると思うわ。内容も綺麗だったし、あたしはこの話、凄く気に入ったわよ」
浩平 「なんだ、思ったより落ち着いてるな七瀬。お前だったら『よっしゃぁ――! 最高の話よ!』くらい言ってガッツポーズ取るくらいするかと思ったのに」
七瀬 「そんな乙女らしくない事するか、このアホっ! ……あ」
茜 「凄い良い話でした。でも……あのワッフルは、おいしいと思いますが……」
浩平 「そんな某凶悪な甘い物体も話に盛り込んでいて、いろいろな面で見所たっぷりだったな」
長森 「あ。それと柚木さんの描写が上手、って意見も多かったよ。後半から地の文が減ったのが残念だって意見が少しと、ラストをはっきりとは出さない方がいいかも、って意見もあったよね」
茜 「でも、それらを差し引いても、このお話は見事でした」
繭 「じゅんばん〜♪」
投票数 66 : 単純平均点 6.39 | |
10点 | |
9点 | |
8点 | |
7点 | |
6点 | |
5点 | |
4点 | |
3点 | |
2点 | |
1点 | 0 |
繭 「さいごのさいごで落ちちゃった……うくー」
浩平 「ずーーっと頑張って、最後に抜かれたマラソン選手のような感じか?」
長森 「ただの偶然でそんな風に見えるだけだよ、浩平。途中経過が公表されてるわけじゃないんだから」
七瀬 「でもこうやってグラフ見てると、悲喜交々って感じよねぇ」
? 「はい、まるでドラマみたいです〜」
?? 「うぐぅ! ダメだよ栞ちゃん! 結果出るまで向こうで待ってないと怒られちゃうよ〜!」
雪見 「……えっと、NGかしら?」
浩平 「かまわん。面白いから収録してしまおう。まあ、そんな訳でとある連中も観客として後ろにいたりするんで、そこの所よろしく」
繭 「つぎー」
第7位 TKさん作
日照雨
繭 「みゅ〜、おめでとう〜♪」
詩子 「7位はTKさんの日照雨ね。茜、卒業生の挨拶お疲れ様〜」
茜 「……はい。浩平は相変わらずでしたね」
浩平 「いきなり別れよう、は激しかったな。スタートでいきなりガツン! だから。でも、あれでぐぐっと話に引き込まれた読者も多いんじゃないか?」
茜 「浩平には少しくらいお仕置きが必要なんです……」
長森 「うん、それは同感だよ。浩平は放っておいたらクローゼットの中で寝るし、剥製をプレゼントするなんてひどい事言うし……はぅっ。剥製の話は思い出しただけで涙でてきそうだよ……」
浩平 「ぐあ……そんな言われようだとまるでオレが極悪人みたいじゃないか!」
みさき「ごくあくにん、だよ〜。あたまが2回も痛かったよ〜」
七瀬 「あんたの非道な行為は、あたしは両手でも数え切れないわね……」
浩平 「くそう! オレに逃げ道は無いのか!?」
澪・繭 ?
浩平 「そうか、そうだよな! オレの気持ちをわかってくれるのは二人だけだ〜!」
雪見 「折原君……まさかロリコン?」
浩平 「…………(バタ)」
詩子 「あらら〜。折原君完全にノックアウト。まあいいや、解説の続き行こうか」
茜 「はい……。私が卒業生総代になる下りが説明不足であった事や、浩平の事を『こいつ』と言っているなどについては、色々と指摘された方が多かったようです」
みさき「でも、卒業生答辞の茜ちゃんの言葉が大絶賛だよ〜。うちの作者さんも、あそこだけで5回は読み返したっていうんだから凄いよね」
雪見 「この作品には1点2点が無いっていうのも分かる気がするわ。じゃあ上月さん順位変動出してね」
澪 『りょうかいなの』
投票数 82 : 単純平均点 6.76 | |
10点 | |
9点 | |
8点 | |
7点 | |
6点 | |
5点 | |
4点 | |
3点 | |
2点 | 0 |
1点 | 0 |
雪見 「スタートの2位からずるずると下に下がって行っちゃったわね。それでも中番は5位でずっと耐えてたのに最後でもう一回ドスンと落ちてしまったわ」
茜 「残念です。ただ、それだけTOP10の話は順位が変動するほど僅差だったという事でもあるかもしれません……」
みさき「あの……浩平君、起きてこないけど大丈夫かな?」
詩子 「平気平気、ほっといたら動き出すんじゃない。それじゃあ次行こっか」
第6位 骨々 禄さん作
幸せの確信
詩子 「はーい、第6位は骨々 禄さんの『幸せの確信』よ。骨々 禄さんおめでとうね!」
雪見 「極悪非道でわがままなお姫様に付き従う可哀想な従者のお話、かしら?」
みさき「雪ちゃんひどいよ〜! ただ私のお買い物に雪ちゃんがついて来てくれただけだよ……」
長森 「深山先輩や川名先輩が凄く生き生きとして描かれている、という感想が多かったね。でも、最後の『おかえりなさい』ってどういう意味なんだろう?」
みさき「? どこかに出かけた人が帰ってきたときに言うあいさつだよ?」
雪見 「そんな事誰だって分かってるわよ……」
茜 「全体的に10点が多いわけではありませんが、1・2点が一切無くほとんどが6〜7点に集中しています。それだけ万人向けする内容だったのだと思います」
長森 「それに、地の文も違和感が無い綺麗な作りだった、って言ってる人も多いね」
澪 『タイトルも綺麗なの』
七瀬 「はい。それじゃあ今度の順位変動表示するわね」
投票数 61 : 単純平均点 6.52 | |
10点 | |
9点 | |
8点 | |
7点 | |
6点 | |
5点 | |
4点 | |
3点 | |
2点 | 0 |
1点 | 0 |
七瀬 「耐えに耐えて、出足一気で差し切った感じね。順位変動見ても大崩れする事が一度も無かった事って事も、万人受けする内容だって証明してるわね……あたしもこんな感じの乙女になりたいかも」
浩平 「安心しろ、お前ほど癖のある奴はなかなかいないぞ」
七瀬 「復活して最初に言う台詞がそれか――!!」
浩平 「ぐほぁっ! いい蹴りだ、七瀬……し、しかし……」
七瀬 「しかし、何よ」
浩平 「く……くまさんぱんつとは、な……(ガクリ)」
七瀬 「……死ねあほーーー!」
長森 「わあぁっ! 七瀬さん、それくらいにしないと本当に浩平が死んじゃうよ〜!」
澪 『ええと……次の発表行くの』
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