Hurry Go Round
幸せなときに、いつかは終わりがやってくる。
ただ、それだけの話なのかもしれない。
突然の、
本当に突然の別れだった。
４月の晴れ渡った空の下、
俺たちは再会の約束を交わす。
「そんな！なんで急に！？」
「１年だけですよ。すぐ帰ってきます。」
高３になった俺と、大学生の佐祐理さん。そして短大に通う舞。
３人での生活は決して障害がないわけではなかった。
「…いつから…行くの？」
「４月からですよ。」
佐祐理さんの留学。
それは、３人での生活の終わりを意味していた。
「それは、佐祐理さんの意志なのか？」
「あはは…、そうですね。そう…なりますね。」
何かを隠してる笑い方。
一緒に暮らしていればそれぐらいわかる。
大方、父親が留学を勧めたのだろう。
「佐祐理がいない間も、ここで暮らしてくれますよね？」
俺たちはうなずく。
「ここは、佐祐理の帰ってくる場所ですからね。」
なんで、なんで笑ってられるんだよ…
俺も、舞もずっと３人でいたいのに…
もう、どうしようもないのかよ…
佐祐理さんが日本を発つ日。
俺たちは空港まで見送りに行った。
ギクシャクした数日間。
あんまり特別なことをしてあげられなかった。
搭乗手続きのアナウンス。
「じゃぁ、いってきます。舞、祐一さん。」
いつもの、全て包み込んでくれる笑顔。
「あぁ、いってらっしゃい…佐祐理さん。」
送り出すしかない俺。
佐祐理さんを止める手。
袖口を引っ張る、舞の手…
「佐祐理…私を…おいていかないで……」
振り返り、舞の目から涙を拭う佐祐理さん…
「あはは…大丈夫、すぐ…戻ってくるから…」
そう言いながらも佐祐理さんの目には涙が浮かんでいた。
「そろそろ、行きますね。」
「あぁ。」
「いって…らっしゃい…佐祐理。」
「うん！行って来ます、舞、祐一さん。」
離れていても、ココロは一つだから。
そう教えてくれたのは、去りゆくあの人だった。
だから、俺たちはここで待っている。
あの人の帰ってくるべき家で。
―――帰ってきたら、ずっと３人でいような。
―――…うん。
―――はい。約束です。
―――…うん。ヤクソク。
投票結果
神代 悠 (採点:2)
テーマとしては悪くはないんですが…ちょっと短すぎた感じがしなくもなし…
ａｓｈ (採点:1)
場面をただ切り取っただけと言う感じで、説得力も感動も感じられなかったです。どうしてそうなったのか、佐祐理さんが行った後の舞と祐一にはどのようなことがあったのか、などまで書いて欲しいところです。
ヘキサ (採点:2)
やんわりとした雰囲気がして良かったです。ただ、少し物足りない感が残りました。
KOU (採点:4)
この後の展開をシリアスにも、ギャグにもできそうな所がいい感じ
神月祐 (採点:3)
短いですが、心に残る話でした。３点なのは、留学するきちんとした理由、別れるまでの数日間を何故書かなかったのか？という疑問からです
藍翔 (採点:3)
あっさりしていて（特に最後が）胸に響きました。
naoki (採点:3)
最後はいいんですけどね、間をもっと書いて下さっていたら、説得力があったかな、と。
taka (採点:1)
ちょっと脈絡が無さすぎるような気が。エピソードが短すぎて。
ASKA (採点:3)
ちょっと短いです
qawsed (採点:3)
いい感じだけど、いくらなんでも短いと思います。
かずき (採点:1)
何が言いたいことやら。
十七夜 (採点:2)
ちょっと短いですねｗ
きこ〜もと☆ゆに (採点:3)
何と言うか悲しいけど、３人の絆の深さを感じさせる作品ですね。短い感もありますし、後日談みたいな形で帰ってきた１年後なんかが少し書かれてても良かったかな？（読んでいる人によって１年後のイメージも変わるのでこのままでも良いとは思いますが…）
ugen (採点:2)
話がありがちな割にひねりがない
Alice (採点:1)
ちょっと寂しいかな？佐祐理が留学する動機、これが弱い。『大方、父親が勧めたのだろう』というだけでは納得できない。当方、倉田佐祐理が気に入っているので、ちょっとというかかなり残念だった。別れというテーマは、情感をもっと盛り上げるべき！と思う所存。
烏賊悪魔 (採点:1)
短いのでコメントしずらいなぁ・・・。もっと佐祐理さんとの日常を書いてほしかった。
akira (採点:3)
留学することになった佐佑理さんと、その運命に逆らえずとも、大切な人の帰りを待つ決心をした祐一、舞の心境が少し表現し足りなかったかなと思いました。
ぷぢ２〜 (採点:3)
短いけど、その割には内容がまとまってていいと思います。
十七夜 (採点:2)
心理描写が少し薄いかなぁ・・・。
コーダイ (採点:4)
短いですがすごく良く出来た作品だと思います。
久慈光樹 (採点:2)
もう少し話を膨らませて欲しかったです。
通行人Ｂ (採点:2)
3人は離れても仲良し、それ以上のことを読み取れなかった.ゴメン
神崎隆一 (採点:1)
意味がわかりません。あまりにも短すぎるし、心理・情景共に描写無し。厳しいですが１００点満点でも１点です。
舞耶 (採点:2)
もうちょっと最初と間がほしかったな？
ＮＧ翁 (採点:2)
どことなく中途半端という気がしてなりません。そこが惜しいと思います。個人的にはエピローグ（後日談）があればよかったかな、と。
グＥ (採点:2)
もう少し心情描写がほしかったように思いました。
おーふな (採点:2)
えーと……発端だけで終わっちゃったような気がします……。残念。
浮動明王 (採点:1)
話の発端だけを読んでも意味無い せめてその後の展開の方向だけでも示すべき
ひゅう (採点:2)
ありふれてる感が。いっそのこと詩にしてしまった方がいいかも。
Ｖｉｓ (採点:2)
ドラマみたいなものが欲しかったです。留学が決まってお別れにしてもそのまま流されて終わりではなく、別れをどう受け入れたかという所を見たかったです。
Time (採点:2)
全部の作品に点をつけているので、やはり辛口評価になってしまいます読み手が求めるのは、斬新なアイデア、引き込まれるようなストーリーですので、この作品であれば、簡単に言ってしまえば、悪くはないんですだから、もし単純に作品が良いかどうかであれば、投稿してるだけあって、いい作品の部類ではあると思います。
すなふ (採点:2)
比較的良くまとまっている方だと思うのですが、流石に短すぎ。もう1，2エピソード欲しかった気がします。
橘征五郎 (採点:1)
まずは基本的な文章作法の勉強を。行頭一マス空け、三点リーダー、閉じ括弧前には句読点を置かない、など。ストーリーが存在しない、ただのシチュエーションになってしまっている。またシチュエーションとしても、佐祐理さんが父親の命令だからといって舞を放って留学するとは思えない。文章のレベルも低い。
Silly Talk (採点:4)
雰囲気あと短いところがだるくならずすごく分かりやすくて読んでてきもちよかった。
シューマン (採点:1)
最初の『幸せなときに』の部分の語尾を、『にも』や、『は』にした方がいいと思います。 また、内容に関しても僕的には、『障害がないわけではなかった』の部分では、どのような障害があったのか、『ギクシャクした数日間』の部分では、それぞれがどのような思いを抱きながら数日間を過ごしたのかをもっと細かく描いて欲しかったと思いましたし、最後の部分も尻切れトンボな感じが拭えませんでした。 今度また書く機会があれば、このような心理描写や情景描写を意識して書かれてはいかがでしょうか。とりあえず、今回は１点にさせていただきます。
はぐ (採点:2)
「ひとまず読み切りました」 ネタや雰囲気はよかったです。あっさりしすぎてる気はしますけど。もうワンクッションほしいところですね。
全採点
5点 : 1
4点 : 7
3点 : 45
2点 : 110
1点 : 48
このSSは、作者の方に二次著作権が存在します。
転載、無断引用を固く禁止します。
戻る