気配






祐一「・・・誰かにつけられてる気がする」


振り返る俺。しかし、後ろには誰もいない。


祐一「・・・気のせいか」


そしてまた歩き出しはしたが、やはり人の気配を感じる。


祐一「くそっ、誰かいるのか!?」


やはり後ろには誰もいない。


祐一「・・・疲れてるのかな、俺」






自分の部屋に辿り着いても、その感覚は消えなかった。


祐一「・・・何か、誰かに見られてる気がするんだよなぁ」


ベッドに寝転がる。


祐一「・・・でもこの感じ、よく知ってるような・・・」


名雪「祐一〜!夕飯だよ〜!」


一階から、いつもの間延びした声が聞こえる。


祐一「ま、いいか。とりあえずメシだ」









食べ終えた俺は、部屋に戻って来ていた。


祐一「あ、そうだ。あの雑誌、今日発売だっけ」


財布を手にして部屋を出る。


名雪「あ、祐一。どこか行くの?」


偶然、自分の部屋から出てきた名雪に出くわす。


祐一「ちょっとコンビニまでな」


名雪「そう、気をつけてね。」


祐一「お前がいなけりゃ大丈夫だ」


名雪「・・・どういう意味?」


俺はこの時、ある奴が頻繁に使っていて、


でも意外と使う機会がない、この言葉を使わずにはいられなかった。


祐一「言葉どおりだ」









雑誌コーナーに目を光らせている俺。


祐一「よし、これだ!」


そう言って、下の方から一番綺麗な本を手に取る。


卑しいと言われても構わない。俺はこういう男だ。


「祐一君っ」


後ろから俺を呼ぶ声。


祐一「・・・何だ、あゆか」


あゆ「どうしたの?買い物?」


祐一「そういうあゆは、また下調べか?」


あゆ「違うよっ!」


羽のついたリュックを背負って、いつものように急に現れ、


そして俺は、いつものようにあゆをからかって遊ぶ。


祐一「ま、俺は健全な好青年だから、お前とは違ってちゃんと『買う』ぜ」


あゆ「違うってば!」









あゆと別れ、家への帰路につく。


しかしその時・・・。


祐一「・・・まただ、この感覚」


心なしか、いつもよりよどんだ気配を感じる。


祐一「何だってんだよ?いったい」


寒気がして、俺は足を止めた。


祐一「くそっ、幽霊か何かか!?姿を見せろ!」


「幽霊じゃないよっ!」


祐一「え?」


ふいに頭の中に響いた声。


「あっ・・・」


祐一「この声・・・まさか、あゆか!?」


その途端に、辺りから気配が消えた。


祐一「・・・」









翌朝。


いつものように、


あゆ「おはよっ」


祐一「おい」


あゆ「今日もいい天気だねっ」


祐一「お前、いつから自由に幽体離脱できるようになってんだよ?」


あゆ「何の事〜?」


祐一「たい焼き買ってやるぞ」


あゆ「元の体に戻った時からだよ」


・・・たい焼きひとつで、この変わりようだ。


祐一「じゃあ、今までの妙な気配も、全部お前か?」


あゆ「そうだよっ」


祐一「・・・」


言葉もない。


常人離れした奴に、さらに新能力が授けられてしまったのだから。


あゆ「結構便利なんだよ」


祐一「このストーカーめ」


あゆ「そんなんじゃないよっ。


   ボクはただ、祐一君が心配でつけてただけだよ」


祐一「それをストーカーって言うんだよ・・・」


あゆ「違うもんっ!」


やれやれ・・・。









あゆ「あ、祐一君!たい焼き買ってよ!」


祐一「は?何の事?」


あゆ「うぐぅ〜・・・」










投票結果

殺陣倉Xp (採点:2)
そうか……確かにあゆは一番ミステリアスな存在だったのですね。一番ミステリアスに程遠い人物なので、幽体離脱なんて考えもつきませんでしたが(ひでぇ


ugen (採点:1)
落ちがない


烏賊悪魔 (採点:2)
んん〜。なんだかジャ○プの読者アンケート人気の低いマンガがいきなり打ち切られたような気分だ・・・・。話が続くと面白そうかも。


naoki (採点:3)
幽体離脱って、ストーキングには便利かも。


荒野草途伸 (採点:3)
ネタそのものとしてはおもしろいから、もう少し熟成が欲しかったです


橘征五郎 (採点:1)
論外。


コーダイ (採点:5)
あゆのストーカーって・・・面白いしいいや


グE (採点:2)
そういうオチですか・・・。(ストーカーはいけないよ、あゆ・・・)


かずき (採点:3)
まあまあ。


Alice (採点:1)
ミステリーと呼べるほどのものですか?コレ。良くてギャグSSなんじゃないでしょうか?ちょっと評価対象外ですね。このレベルですと。序盤からの脈絡も微妙にズレてるし。あと、タイトルは良いんですけど、こういうSSなら、ジャンル区分にあゆってつけるの、ダメだと思います。コンペなんだし…。


TOM (採点:3)
なんだかこのあゆ、名雪っぽいですね。


Gara (採点:1)
ストーリー皆無。「あゆが幽体離脱出来るようになった」というだけの展開。人に読ませる事が前提の投稿なんだから、「読む」ところを完成させてから投稿して欲しかった。これでは「Kanonキャラを会話させて作者が楽しんでいるだけ」の文章。作品として成立していない。


神崎隆一 (採点:1)
まず、セリフの前にキャラ名を書くのはやめた方がいいと思います。このSSは登場人物が少ないからなんとかなってますが、多くなるとどこからがセリフだかなどが分かりにくくなるので。あと、説明の文章いれて下さい。


kuryu (採点:1)
ねた的にはいいと思うのですが、内容が薄っぺらい気がします。


神代 悠 (採点:2)
あゆ…いつの間にそんな高等技術をw


taka (採点:4)
たいやきひとつで釣られるあゆ相当可愛いです。祐一とあゆのコンビはやはりいいですね♪


浮動明王 (採点:1)
話が始まってません


はぐ (採点:1)
「読むのは疲れました」 逆コメディ調だからギャグで締めるのかと思ったら、オチてないんですね(苦笑)。キャラ表示の意味がないです。


全採点
5点 : 1
4点 : 7
3点 : 44
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1点 : 58

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