Ｍｙ ｇｅａｒ
カチ コチ カチ コチ
歯車の音がする。
カチ コチ カチ コチ
沢山の人達。それは沢山の歯車。あたしを作る沢山の歯車。
けど―――
ガリ ガリ ガリ ガリ
壊れた歯車回る音。
―――昔のあたし―――
壊れたのは『栞』という歯車。大切な大切な歯車。たったその一つであたしは狂う―――
カチ コチ カチ コチ
直った歯車回る音。
―――今のあたし―――
直ったのは『栞』という歯車。大切な大切な歯車。たったその一つであたしは幸せを得る―――
壊れた歯車・・・その音も、今はもう昔の話。
あの時に、あの冬に現れた新しい歯車。＜彼＞があたしと『栞』という歯車を救ってくれた。
そして、あたしはこれからも新しい歯車を加えていく。
カチ コチ カチ コチ
でも
カチ
だったら
コチ
この胸の中にある歯車は―――
カチ
―――何？
カチン
Ｍｙ ｇｅａｒ
カチ コチ カチ コチ
「あれ？ お姉ちゃん、それまた見てるの？」
うだるような暑さの中、ソファーであたしはだれていた（栞曰く溶けていたそうだが）。
「・・・何？」
北国というものは涼しいものというイメージがあるそうだが、だからといって夏が涼しいわけではない。むしろ寒さに慣れている反動か、こんな異常気象っぽい日にはたまったものではない。
「その懐中時計」
と、指し示す先にあるのは、あたしの手に包まれた楽器。安らぐ音を生み出すオブジェ。
シンプルではあるが、片羽をイメージしているのだろうそのデザインが気に入っている。
「・・・そんなにいつも見てるつもりは無かったけど」
「・・・自覚くらいもったほうがいいと思うよ」
ため息をため息で返され、あたしは少し不機嫌になる。
「別にいつもってわけじゃ・・・」
「朝起きた時に見てるし昼リビングにいるときも見てるし晩御飯の後にも見てるし風呂上りにも首から下げてるし」
「・・・・・・」
言われてみると確かに・・・
「でも・・・それだけその時計が特別なんだね」
「そうかしら？」
「うん、そうだよ。だって・・・」
栞の表情が一瞬曇る。あれは入院していた頃、人の顔色ばかりをうかがっていた時の顔。
「だってお姉ちゃんってその・・・・・・昔は時計が嫌いだったでしょ」
「・・・昔はね」
カチ コチ カチ コチ
あの頃−−−栞がまだ病気の頃は時間が過ぎるのが怖かった。そして、誕生日までといわれた時、時の流れを心のそこから恐れたのを覚えている。
・・・栞は知らないが、家中の時計を一度全部壊したこともある。
なにより、壊れてしまったあたしの中の時間・・・それを無慈悲に刻みつづけるその存在が憎かった。だから、あたしはその存在を疎んだ。目の前にあることが耐えられなかった。時を刻みつける音が何よりも残酷に聞こえた。
でも、
「今は違うわよ。むしろ、栞と一緒に過ごせる時間が来るのが嬉しいわよ」
そう、それは偽り無い事実。今のあたしにあの頃のような恐怖は無い。
カチ コチ カチ コチ
・・・今はこの音を聞いていると心が落ち着く・・・
「そっか・・・良かった」
そう・・・栞がその笑顔を見せてくれるから・・・
「でも、それの気に入り方は普通じゃないですよね〜」
「意外としつこいわね」
呆れつつ応える・・・とはいえ、その話題の物に手を触れと、こうやってすぐ触れる位置に『これ』があると何故だか安心するのだから、的外れとは言えないのが辛いところだ。
多分あたしは『これ』の触り心地を・・・いや、多分その思い出を確かめているんだと思う。
カチ コチ カチ コチ
『これ』があたしの元に来たのはなんでもない日。
とはいえ、普通の日というわけでもなかったが。ただ皆で出かけて、電車で数駅の市内で噂の水族館を見て、それからデパートでショッピングを楽しんだ日。
いつもの事ながら相沢君は皆から引っ張りだこで最後辺りは危ないくらいに憔悴していたけど・・・それも皆で出かける時はいつものこと。ついでに言えば彼が財布の中身を見て影で泣いているのも。まぁ、それを知っているのはあたしだけのようだったけど。もっとも、彼女達が知っていても結果は変わらないと思う。
カチ コチ カチ コチ
・・・確かに楽しい思い出だ。いつもと同じ、でもいつもと違う日のことが鮮明に思い出される。
「ねぇお姉ちゃん？」
「何？」
不思議と楽しそうな栞があたしの隣のソファーに座りながら言う。
ああ・・・そうやって勢いよく座ると埃が舞うでしょうに。
「本当に嬉しそうだよね。どこで買ったの？」
・・・嬉しそう？
「・・・そう、見えるの？」
「うん。お姉ちゃんとっても嬉しそう。ここ毎日の暑さで不機嫌なのに、それに触っている時だけすっごく幸せそうに笑ってる」
そう・・・なのだろうか。
でも、どうしてだろう。あたしはそんな簡単に笑顔を見せるほど感情的だっただろうか？
「もしかしてそれって北川さんから？」
「・・・は？ なんでそうなるの？」
唐突に挙がったクラスメイトの名前。でも、どうしてここで出るの？
「え？ でも、この間皆で市内に出かけたすぐ後からそれつけているから、あの日に買ったものでしょ？ それに、北川さんがお姉ちゃんにプレゼントしていたし」
「・・・よく知ってるわね」
「お姉ちゃんのことだからね」
理由になっていけど・・・なんとなく納得してしまうのはどっちが原因なのか・・・
「でも外れよ。彼がくれたのはティーカップだもの」
「へー、意外とセンスがいいんだね」
「どういう基準でいっているの？」
「だって、そういうのってお姉ちゃんへのプレゼントって感じがするじゃないですか」
・・・それが誉め言葉なのを願う。
「ねぇ、私、それ見てみたい」
そんなあたしの疑問なんて関係なく、栞は妙に嬉しそうに言う。
「いいわよ・・・っていうか、もう見たじゃない」
「え？ いつ？」
「一昨日」
その言葉に、面白いように栞の動きが止まった。ガラスが割るような音が聞こえた気もする。
「あの・・・それって・・・」
「まぁ、あたしとしてはいつも使っているお気に入りがあるし、使う気もなかったから別にいいけど。ちょっと北川君に申し訳ないけどね」
栞の視線は台所の方向に向く。あたしの言いたいことに気づいたようだ。
「じゃぁ・・・あの時私が割ったティーカップって・・・」
「ええ、貴方が『こんなセンス悪いもの捨てちゃっても問題ないですよね〜』とか言って、少し欠けただけで修復可能だったのに粉々に粉砕して捨てたあのティーカップよ」
・・・あ、すごい冷や汗。
「どどどどうしてあの時すぐに言ってくれなかったの！？」
「言う前に粉砕していたの貴方でしょ。それに、評価に関してはあたしも同意見だったし」
まぁあたしが悪いわけじゃないし、また今度北川君に事実を伝えればいいだろう。本人も『気に入ったから買ったけど、セットだったんだ。だから、片方は上げるよ。好きにしてくれればいいから』とか言っていたし。
ただ、「えうぅぅぅぅぅぅ・・・折角ライバルが減るチャンスを自ら潰してしまうなんて・・・」という言葉の真意を教えて欲しいわよ、姉として。
カチ コチ カチ コチ
「・・・じゃぁ、話を戻すけど、それはお姉ちゃんが買ったの？」
・・・ここのところ復活が早くて苛めがいがないと思う。
「ん・・・ん〜・・・」
別に隠すほどの事でもないはず―――なのに、何故かあたしは即答したくなかった。
カチ コチ カチ コチ
思い出すのは―――＜彼＞の声。
この時計に見惚れたのは、名雪がまた新しい飾り時計を（いくら増えようが目覚ましとしての存在義務を果たせないであろうから正しい表現だと思う）購入した店での事だ。
とはいえ、そんなにじっくりと見ていたわけではない。ほとんど名雪と一緒に目覚ましを見て周っていたし。けど、よく思い返せばちらちらと目立たないようにその時計を見ていたことは間違いなく―――
―――よくもまぁそんな細かいところまで気付くものだと思う。
さて、肝心のその時計といえば・・・決して安いものではなかったし、栞のアイス代などで辛かった懐では心許なく、それにその後の展開の事も考えて諦めたもの。
けど、どこか心惹かれて仕方なかったもの。
それを見ていたのだろう。でも、何時の間に買ったのか、そしてどうやってそれだけの懐をいまだ保持していたのかが気になるところだけど。
すれ違いざまに耳元に口を寄せ、息がかかるくらいの距離から恥ずかしげに漏らした＜彼＞の言葉。
引き寄せる為につかまれた腕から伝わる彼の体温。蒸し暑いその日からすれば鬱陶しいはずのそれは思ったよりも心地よくて、
さりげなくあたしの鞄に滑り込ませた箱。それが意味することに気付いた自分が嬉しいと感じていることが意外で、
そして・・・戸惑っているあたしにさらに一言と笑顔を押し付け、あっさりと戻っていた後姿が何故か可愛らしく見えて、
・・・実のところ、一番思い出すのがこの時の事だったりするから困ったものだ。
あの時の彼のさりげなさはなんだったのだろうか。
あれはほんの気まぐれだったのかもしれない。
苦労をかけているからと礼のつもりだったのかもしれない。
それとも・・・あたし以外の子には皆何かを買っていたから、あたしだけ仲間外れは悪いと思ったから、それで買ったのかもしれない。
別に特別ととらえる理由も無い。むしろ、それらの理由の方が納得がいく。
そう、ただそれだけ。それだけのはずなのに、
―――どうしてこんなに嬉しい？
そして、今ではこの時計が一番のお気に入りになっていた。昔はただ苦痛だったこの音も、今では優しい音色としてあたしの心に流れ込む。
だけど・・・それを買ったのが自分であったなら、きっとこれほど大切なものにはならなかったとも思う。
それは―――何故？
カチ コチ カチ コチ
「えうぅぅぅ〜・・・無視しないでください〜」
「ん・・・」
いつのまにか考えに耽っていたらしい。栞の恨めしそうな顔が視界を埋めている。
「あ・・・ごめん」
「む〜、ちゃんとしてくださいお姉ちゃん。どうせ自分で買ったんでしょ」
「どうしてそう思うの？」
「だって、なんかそれ地味だもん。まだ私がデザインした方がいいよ」
「・・・そりゃ栞の美的センスを持ってすれば通常のデザインは地味でしょうね・・・」
・・・多分、デザイナーも栞に誉めてもらいたくは無いでしょうし。
「だからって、これまで捨てないでよね」
「えう・・・お姉ちゃん酷いです」
「―――＜彼＞の悲しむ顔を見たくないでしょう？」
・・・栞の時間が止まったようだ。
「・・・お姉ちゃんまさかそれ」
「ええ、そうよ」
どうやら答えは分かったらしい。そのまま複雑そうな表情をしている。
「意外そうね」
「だって何時の間に買ったの？ 絶対無理だよあの時は」
「それについては同感だけど・・・自覚してやってたのねあんたら・・・」
心底＜彼＞に同情してしまうわよ。
そして、栞はまた訝しげな表情。
「ねぇ・・・本当にお姉ちゃん嬉しそうだよね」
「主観ではそうは思わないけど、あたしの客観を一番的確に出来る貴方が言うならそうなんでしょうね」
いや・・・まぁようやく自覚が生まれてはきたけど。
そんなあたしに、今度は何かに気付いたような、驚いた表情を向けてくる。
「まさかお姉ちゃん・・・ひょっとして好き・・・なの・・・？」」
「は・・・？ 何馬鹿なこと言って・・・」
馬鹿なこと。
本当に？ これは本当に馬鹿な考え？ 美坂香里、貴方は一体何を考えているの？
相沢君はただの友達で・・・でも栞とあたしの心を救ってくれた恩人で・・・でもそれは感謝であって―――
大体あんなおかしな性格をしていて・・・でもどこまでも優しくて―――
勉強だってほとんどやらないし・・・でもやれば一夜漬けで学年トップ２０に入るほどで―――
悪いところを探せばキリが無くて・・・でもそれ以上の『人』としての魅力があって―――
・・・ちょっと待って。おかしい。あたしはこんなキャラではなかったはずなのに。
これじゃまるで
カチ
好きな人にプレゼントをもらってはしゃいでいるだけの
コチ
ただそれだけで幸せになる
カチ
あたしは絶対そうはならないと
コチ
そうはならないと思っていた―――
カチ
―――恋する少女そのものじゃない
カチン
あたしの中で、歯車の嵌る音がした。そう、これはずっと心の中で空回りしていただけの歯車。あたしの中の『何か』の時間が動いた音。
そしてあたしは―――気付いた。
・・・ところで、栞じゃないけど、普通もっとドラマティックなシチュエーションでそのことに気付いたりするものではないかと思う。
考えてみれば夜の学校に呼び出した挙句、誰にも言えなかったことをぶちまけて、誰にも見せなかった涙をみせて、生まれて初めて胸を借りて泣いた人・・・その時に芽生えてもいいと思わない？
それとも―――本当はもう芽生えていたというのだろうか。今まで気付かなかっただけとでも言うのだろうか。
・・・うん、多分当りね。あたしも＜彼＞の事を鈍感とかいえないわ。これは。
「・・・ねぇ、お姉ちゃん、黙ってないでほしいんだけど」
いい加減不機嫌になって栞が言う。それに答えようとするあたしは―――
「―――取り合えず、このプレゼント分あたしがリードしているからね」
―――間違いなくいい笑顔をしていただろう。
カチ コチ カチ コチ
「ね、香里ちゃん。栞ちゃんどうしたの？」
今だ慣れきれない呼び名に、あたしは新聞を置きながら振り返る。
そこには、相変わらず不自然なまでに若々しい母。この街の女性には不老の遺伝子が隠れてるんじゃないかという＜彼＞の説もなんとなく頷ける。
・・・たまにあたしの方が年上に見られるのはどうしても納得いかないが。
「何かあったの？」
「だって栞ちゃん、『えうぅ〜、時代はロリなんです！ あんな悪女に祐一さんを奪われる訳にはいきません！ Ｍな北川さんくらいがＳなお姉ちゃんにはちょうどいいんです！』って言いながら化粧を教えてって頼んできたんだもの」
なるほど。ただ・・・人選ミスだと確信する。
栞は知らなかったようだが、普段すっぴんの母（そもそも化粧の必要が無いくらい不自然に若々しいからだ）はそういった方面に疎く、元の見栄えを少々良くする程度しか知らない。それどころか他人に施す時は栞と同じ美的センスを発揮してくれる。意味はまぁ・・・あの絵を知るものならすぐに分かってくれるだろう。
・・・栞の台詞についての突っ込みは後々じっくりゆっくり時間と手間をかけてするとして。ええ、そりゃぁもうじっくりと。
「で、肝心の栞は？」
「・・・てへ♪」
・・・失敗したのね。ま、予想できた結果だけど。
「でも、栞ちゃんがああいっていたって事は、香里ちゃんにもいい人が出来たってことでしょ〜」
「ん・・・」
これまでのあたしなら、ここで冷淡に否定するか慌てるかのどちらかだったろうけど・・・
「・・・栞のフォローはお願い。負ける気ないし」
カチ コチ カチ コチ
さて、これからが本番だ。
実のところ、今日はこれから彼に勉強を教えなければならない。
というのも、ここ最近の日課になりつつある図書館での勉強があるからだ。言ってみればいつものメンバーで勉強に強いものが弱いものに教えるという自主学習のようなもの。流石に受験生としての危機感はもっていたようで安心した。
とはいえ、毎日というわけでもなく、時間のあった者達がランダムに集まって行っている。そして、今日都合が良かったのがあたしと＜彼＞だけだったのだ。
いや、栞もそうだったけど・・・母の手でピカソとタメをはれる姿になったショックが思いのほか強かったらしく、寝込んでしまったらしい。
カチ コチ カチ コチ
時計を見ると、約束の時間が近づいて来ているのが分かる。そう、きっとこの時間があたしは好きなんだろう。＜彼＞を待つ時間が好きなんだろう。もうすぐ訪れる時間が好きなんだとはっきり分かる。
あたしはその懐中時計をしっかりと握り締めた。この思いが伝わるように願いを込めて。そして＜彼＞の心に少しでも近づけるように。
考えてみれば、今日は本当に二人きりで出かける初めての日になる。その日にこの思いに気付いたというのもなかなか面白いものだ。
だから―――
「・・・おはよう。ところで、今日のスケジュールを少し変更してもいいかしら？ ちょっと話したいことがあるんだけど」
―――少しくらい勢いで本気になってもいいのではないかと思う。
まぁ、一つだけ確かなのは、今日の勉強はきっと身が入らないだろうなぁという確信。
あたしは、これから＜彼＞が見せるであろう顔がどんなものか想像しつつ、きっとこれから騒ぎが大きくなるという確信犯的な笑みを浮かべる。
「・・・とまぁ、そういうわけであたしも参戦するから、これからはあたしのことも宜しくね」
顔が紅くなるくらいいいでしょうが、あたしだって女の子なんだから。
・・・ね、祐一。
カチン
投票結果
璃亜 (採点:5)
香里の心境が綺麗に書かれてて、面白かったです＾＾
神無 (採点:4)
香里かわいいなぁ
KOU (採点:5)
文句なしの５！カオリンが可愛すぎ〜！！すごいぜ乙女！
荒野草途伸 (採点:5)
これですよ。香里ファンが望んでいるのは、こういうんですよ。
風見鳥 (採点:5)
歯車の音と香里の心の動きがうまく重ねられて良い感じです。
あきらくん (採点:5)
香里が＜彼＞という表現を使い続けるところが、初々しくて良いです。それにしても、何だかんだいっても仲良し姉妹ですね。
はまのじ (採点:4)
小道具の使い方が良い感じ
Kanade (採点:4)
全行がセンタリングされているのは、読みにくいです。話そのものは良いのですが。
十七夜 (採点:5)
文句なしの出来。心の動きと音の同調が良い雰囲気をつくっている。
ugen (採点:4)
ありがちな話を、時計という小道具をうまく使って面白くしている
通行人Ｂ (採点:3)
何故全部センター?
kuryu (採点:5)
なんか、はにかんじゃうような素敵なないようです。
zero (採点:5)
香里が可愛すぎる
naoki (採点:4)
面白いです。この手の書き方はあまり好きではないですが、お話にあっているようにも思います。
グＥ (採点:4)
時計が織り成すこの作品の雰囲気がいいです。
雨音 (採点:3)
４をつけようかと思いましたが、全部CENTERは読みにくいので一つ減点しました。
Ｇａｒａ (採点:4)
可愛い話で結構好きなんですけど、センター寄せで１行を長く書かれると読みにくいです。
かずき (採点:3)
文はうまいけど、題材が気に入らない。
橘征五郎 (採点:3)
まずは基本的な文章作法の勉強を。全てをcenterタグで囲むのは非常に読みにくい。じっくり読んでみると香里が実に可愛く描けているので尚更勿体無いか。歯車の表現はもう少し練る余地あり。心理描写のセンスに頼るだけでなく、地の文の練習もするように。
tabibito (採点:4)
歯車の回る音がいい感じに雰囲気を盛り上げてます。
ＮＧ翁 (採点:5)
個人的にこういう話が好きなのも含めてですが、演出や心境の描写がすごく素敵です。文句なしに満点。
舞耶 (採点:3)
うわ栞ちんぴんちですねｗ
musu (採点:4)
かなり良いんだけど。途中センタリングしてなければなお良かったのに。時計の見立てなんか、特に良いのになあ。
taka (採点:3)
栞が化粧したら、ひどいことになるでしょうねぇ確実に。美術センスが問われるらしいですから。
Ｖｉｓ (採点:4)
キャラクタの書き方、動かし方、話運び、文句無く良いと思います。ただ、センタリングされている文章だけが、残念なことに悪印象を持たせてくれました。
すなふ (採点:4)
非常に惜しい。わざとなんでしょうが、そして、センタリングが独特の雰囲気に寄与していた部分も大きいと思うのですが、り違和感の方が勝りました。でも、お話そのものは大好きです。
ANJU (採点:4)
設定と視点はユニークですが、center揃えは邪魔です。
神代 悠 (採点:3)
なんとなく、自覚する時ってあるんですよね〜。香里の無意識の行動に萌えｗ
全採点
5点 : 45
4点 : 55
3点 : 44
2点 : 22
1点 : 10
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転載、無断引用を固く禁止します。
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