休日の暇のつぶし方



 
 
 
 
 
ある休日
「なぁ、北川。」
「何だ、相沢?」
此処は俺の部屋。
今、部屋には俺と北川と名雪と香里がいた。
何もない休日に、暇つぶしにと北川と香里を呼んで部屋に来させたがそろそろネタかつきた。
つまり、やることが無い。
「暇じゃないか?」
「・・・・・・ああ、暇だ。」
名雪と香里も何も言わないがきっと暇を持て余してる状態だろう。
「相沢、何か無いのか?」
北川がそう言うが、無いモノはな・・・。
 
キュピーン!
 
「来た!来たぞ!」
「何!?」
俺の言葉にすぐ反応する北川。
俺はすぐさま北川に神のお告げ(またの名を電波)を北川に話した。
その名も・・・。
 
 
 
 
 
「日本語だ!」
 
 
 
 
 
休日の暇のつぶし方
 
 
 
 
 
「はぁ?」
北川が何だそれはと言わんばかりの表情で言葉を漏らす。
「何だよ、その日本語ってのは・・・。」
「ふふふ・・・説明しよう。」
何処からとも無く壇上が現れ俺は腕を組む。
「うお!?EVAの司令室みたいだ!」
北川がこのセットについて驚いている。
当たり前だ。特注だからな。
・・・それより「日本語」の説明だ。
「北川、まずこれは勝負だ。」
「勝負?」
「ああ。ルールは簡単。日本語以外の言葉を使用した時点で服を一枚脱ぐ。一単語につき一枚だ。全部無くなった時点で負けが決まる。」
「おおっ、ナイスだ!その勝負、乗った!」
相当暇だったのだろうか?
北川が躊躇もせず話に乗ってくれる。
う〜ん、ナイスな奴。
「名雪と香里はどうする?」
やらないとは思うが一応訊いてみる。
「私はいいよ・・・。」
「裸にさせる気?冗談じゃないわ、私もパスよ。でも面白そうだから見てるわ。」
やはり二人だけになってしまったな・・・。
まぁ、良い。
ここは・・・・・・。
「「男として負けられないぜ!」」
こうして熱く下らない戦いはきっておとされた。
 
 
 
 
 
無言の時間が続く。
「つまらないなぁ・・・。」
北川が遂にしびれを切らしたのか、そう呟いた。
迂闊なことを言えないせいか無言になっているがこれでは何時まで経っても勝負なんてつかない。
「なぁ・・・相沢、テレビ見ないか?」
・・・言った。
遂に北川が言ってくれた。
これで事が順調に有利に進められるぞ。
「あぁ、箱形映像受信機ね。」
「あっ!?」
ようやく気づいたのか北川がものすごいリアクションをとる。
「のぉおおおおお!ジーザス!!」
「さぁ、一枚脱げ。」
俺は勝ち誇ったように北川に言う。
「ちっ・・・仕方がない。」
そう言って北川は上着を一枚脱ぐ。
「ねえ、二人とも。」
北川が服を脱ぎ終わると同時に香里が話しかけてきた。
「なんだ?」
「今日は気分がいいから奢って上げるわ。」
香里がにっこりと微笑む。
「「マジか!?」」
俺と北川は同時に叫ぶ。
う〜ん、見事なユニゾンだ。
「本当に奢ってくれるのか?」
俺は香里に訊く。
何時も奢っていた立場からするとこんなに嬉しいことはないが、香里が奢ってくれるとなど言うのは少し信じがたい。
「本当よ。」
「香里、私も良いの?」
「名雪は自分で払って。」
「う〜、香里酷いよ〜。」
香里はまぁまぁと名雪をなだめる。
「良い物が見れるわよ。」
「?」
「百花屋で良いわよね。」
「ああ、構わないぞ。」
俺は頷くと香里は決まりねと言って出かけることとなった。
 
 
 
 
 
「さぁ、どんどん頼んで良いわよ。」
香里はそう言って自分の分を注文する。
「えっと、アップルパイにコーヒーね。」
「私はいちごサンデー。」
名雪も続いて注文を済ます。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
俺と北川は揃って黙っていた。
「どうしたの?奢りなんだから注文しなさいよ。」
そう言って香里は憎たらしい笑みを浮かべる。
香里は解っていたのだ。
「相沢・・・注文がカタカナしか見あたらないんだが・・・。」
「ああ・・・俺も。」
メニューに書かれているのは総てカタカナ表記。
日本語と取れるモノではない。
「お二人は何にされますか?」
「水・・・。」
「俺も・・・。」
「あら?奢りなのに?」
香里がそう言うと、隣に座っていた名雪もぷっと吹き出す。
「ぐっ・・・。」
このアマ・・・。
俺は怒りをぶちまけたい処だが、返り討ちにはあいたくない。
「くぅ・・・。」
北川も注文できない悔しさが声に出てハッキリと伝わった。
香里は相変わらず笑いを堪えている。
「どうする・・・。」
そっちがその気なら・・・。
「いちごサンデーとアップルパイとコーヒーと水二つお持ちしました。」
「追加注文で、燻り豆茶。」
「なっ!?」
北川が驚く。
そう、こうなったらこれしかない。
「お客様、それはメニューにございませんが。」
「何ですと!?」
それを聞いて香里と名雪は大声を上げて笑う。
北川も笑っていた。
「笑うなっ!」
くそぉ・・・香里め・・・。
 
 
 
 
 
「なぁ・・・北川。」
俺の様子が変わったことに気づいたのか北川も笑うのをやめて真剣な表情になる。
「いくぞ・・・。」
「ああ・・・。」
二人で息を吸い込む。
「ショートケーキにチキンカレーとサンドイッチ、コーヒー付きで。」
「俺はチョコパフェにバニラアイスとオレンジジュースとコーラ。」
「えっ!?」
香里の驚いた様子を外に俺と北川は言った。
「よっしゃ!全部脱いでやるっ!」
「おお!行くぜっ!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その後、猥褻物陳列罪で警察に連行されたのは言うまでもない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
終わり
 
 
 

投票結果

神代 悠 (採点:2)
ばーか(誉め言葉ですよw)


荒野草途伸 (採点:3)
オチがちょっと弱いかなあ・・・・


烏賊悪魔 (採点:3)
かおりんとなゆなゆも参加すればもっと笑えたかも。ギャグのノリはイイ感じ。


B・C (採点:5)
笑った!!予想外の展開にあっけにとられる香里の顔が見えるようです。祐一と北川のコンビは最高かも。


sein (採点:5)
一発芸……ですね(笑)。


ugen (採点:2)
切れるまでが早くて面白さがない


はまのじ (採点:3)
あー、バカすげぇバカ。構成に捻りがないけど、こういう話は好きです。


TOM (採点:4)
漢な2人に乾杯!


しゅう兵衛 (採点:5)
二人ともバカすぎ(^^)


kuryu (採点:4)
うけました。。


グE (採点:2)
人間やけになったらとことん行っちゃうものなんだよな〜とか思ったりしました


Gara (採点:1)
「テレビ」を言ってしまった後の「のぉおおおおお!ジーザス!!」で、合計3枚では?百花屋でも、メニューを指差して「これを」で済む筈。ネタの練り込み不足。思い付きをそのまま書く前に、構成をもっと練るべき。


かずき (採点:2)
おもしろくない。


舞耶 (採点:3)
そらつかまるっす・・・(汗)微妙に香里が小悪魔?w


おーふな (採点:2)
惜しいっ。状況設定は良いのに、展開部のアイデアが薄すぎます……。


naoki (採点:3)
もうすこし粘って欲しいなあ。


フール (採点:3)
別にメニューを言わなくとも、指で指せば良いのでは・・・と思うのですけど。でも笑えました。


橘征五郎 (採点:1)
まずは基本的な文章作法の勉強を。ギャグにしてはネタが弱すぎ。しかもそのネタすら使い切れていない。あっさりとオチにまで持っていったのは手抜きだろうか。このネタだけでももう少し面白いシチュエーションを幾つか作ることは出来るはず。文章のレベルも低い。


雨音 (採点:1)
ネタも唐突なら、オチも唐突(笑 名雪、香里をゲームに参加させた方が盛り上がったと思います。


(採点:4)
メニューを指差せば良いのに・・・・。


taka (採点:4)
最強技の一つ。ヤケクソ。これ最強。というより、ジーザスも英語なのでは?


Vis (採点:4)
馬鹿な男2人が最後まで気持ちよく笑わせてくれました。


ヘキサ (採点:4)
難易度高いです…


全採点
5点 : 8
4点 : 34
3点 : 56
2点 : 44
1点 : 27

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