悪気はなかったのに
今日はわたしの陸上の大会の日。照れながら、わたしは玄関で家族のエールを受け取った。
「名雪、頑張れよ！」
「いってらっしゃい」
「あぅ……あの、名雪っ！」
玄関にいる見送りの中で一人だけ、わたしを呼び止めた。それは真琴。
一度、水瀬家から姿を消して、でもまたすぐに彼女は戻ってきた。
戻ってきた後は祐一との仲がとっても良くなったみたいで、ちょっぴり悔しいけれど。
まあそれは置いておくとして、真琴はお弁当を両手に抱えているみたい。
「名雪、あの……このお弁当、真琴が作ったの」
「真琴が？」
「料理の本とか見て、栄養の事とかも考えて作ったの。
これを食べて、名雪が大会で一番になってくれたら嬉しいなって……」
この子は、こういう素直な所が可愛いと思う。
わたしは真琴からお弁当を受け取り、笑顔で応えた。
「ありがとう。これで、誰よりも速く走れるよっ」
「え……本当！？」
「本当だよっ！それじゃみんな、行ってきます！」
真琴から思わぬ嬉しいプレゼントをもらった。思わず顔から笑みがこぼれる。
今日は、いい結果が残せそうな気がする！
「ん、なんだこりゃ？薬のゴミが台所にいっぱい」
「名雪のお弁当に入れたの。筋肉増強剤とか」
「アホか、お前はぁぁぁぁぁぁっ！！」
投票結果
- ふうがみこと
- おちてねええええええ！！！
せめてトラックでピクピクと痙攣している描写でもいれてください……
- Foolis
- ややいまいち。もうひとひねり欲しいか。評価Ｂー
- ふぁんほーいどんく
- オチ弱い。
- 春日 姫宮 (採点:1)
- 前半部と後半部のギャップが良かったです。なんで筋肉増強剤が真琴の手に入ったのかがちょっと気になりました。……もしかしてアノ材料とかｗ
- 屈折する星屑
- オチが微妙で、どっちかってーとほのぼのに終始してくれた方が良かったかも。
- ホモリングビッグスキンヘッドクモリングメガネ＆短パン
- コミックアンソロジーの４コマ漫画をそのまま活字にしただけのお話との感は拭えません。
申し訳ありません。
ところで、高校の大会ではドーピング検査はあるのでしょうか。
僕はよく知らないのですが。
- はむ
- ドーピングイクナイ！！
- Manuke
- うわ〜い(^^;)
- ぽこぽんた
- 純粋な名雪と素敵アホな真琴に乾杯。
- 木村圭
- ばれなきゃいいんだ。間違いない。意外と人間を超えた結果を残せるかも。
料理の本を見て栄養を考えたのに何を考えたら薬を大量投入することになるんでしょうか。
真琴が「名雪」と呼び、名雪が「真琴」と呼ぶ辺りにほのぼのとしたものを感じました。
- りょーと
- ドーピング万歳。
夢いっぱい。
- Revin (採点:1)
- 思わずニヤリとする、ほのぼの作品ですね。
名雪はドーピング疑惑で……（ｗ
- 言之米
- 駄目じゃんｗ
- 電光刑事バン
- 玄関でエールを送るだけで、誰も応援に行かないわけですね。
まあ、高校の大会でドーピング検査はしないと思いますが。
むしろ薬物を使用するより、秋子さんジャムの方がオチとしてよかったかもしれません。
- waya_k
- 前半のテンポの悪さが残念。
- 荒野草途伸
- ６くさとし。
- 歩人
- これはやばすぎ（汗。
- Q-bird
- オチの前の部分は最高に好きです。
ただ、最後の突っ込みは祐一ではなく、名雪にやってもらいたかったですね。
悪気のない真琴のいたずらが一番たちが悪いと思うんですが、
このSSで名雪は真琴をどうするんでしょうか。
前半で名雪は真琴に感謝していたので、それが後になってどうなるのかが気になります。
- 山の上
- ああ・・・そういうオチか・・・
アリガチかなって思いました。
好きですけど。
- 投票者四回目 (採点:1)
- 真琴の優しさに感動しました。
- 瀬名雪奈 (採点:1)
- なゆまこらぶです。たとえちょっと間違えちゃってもーっ。
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