親心
「おい名雪、いい加減に起きろっ！ あ、秋子さん、行って来ます」
「行ってきま〜〜す〜〜〜」
「あらあら、行ってらっしゃい」
今日も慌ただしく出ていく２人。
私はドアが閉まるまで見守ります。
「ふふ、いつ見ても微笑ましい二人ですね」
私にとって、朝の２人の光景を見る事は幸せの一つです。
でも、この光景がいつまでも続く事がない事も私は知っています。
だって名雪は祐一さんの事を……
そんな時、いつも私は思うのです。
「あの子達はこれから、どんな関係を築いていくのかしら……」
思いは尽きません。
でも、それはあの子達自身が決める事。
私が手を出す問題ではないのです。
たった一つ、私ができる事と言えば……ただ、２人を見守ってあげる事だけなのです――――――――
「と、言う訳で第一カメラを作動させないと」
「って、見守るってそう言う意味ですか秋子さん―――――――っ！！！？？？」
「ま、まだ居たんですか祐一さん！？ ……監視システムに不備があるようね」
「システムって何――――――！？」
完
投票結果
- Foolis
- 狙いとしては悪くないが、もう一歩。評価Ｂ。
- ふうがみこと
- 上手いさじ加減で騙されかけていたのに、ラストでがっくり。
もっとオチにヒネリが利いていれば……
- ふぁんほーいどんく
- オチが面白かった。
- 屈折する星屑
- 私には外れたようです。残念ながら。
- Manuke
- うにゅ……。
- はむ
- こういう形式で落とすのにはそれなりにユニークな発想でなければいけません。
- 山の上
- テンポはいいのに、パワーがない。
爆笑まではできません。
１ｋはきびしいですね。
- 木村圭
- 秋子さん、完全無欠。ほほえましい日常も、二人だけの秘密も、全て彼女の手の上。
- 電光刑事バン
- 秋子さんの謎に一歩迫った作品です。しかし、空白が多すぎるのが減点対象です。
まったくの余談なれど、この場合二人の夜もしっかりと。
- 言之米
- 「つまり、秋子さんは親馬鹿でファイナルアンサー？」
「ファイナルアンサー！！」
- Revin
- わはは、やりかねん！
- 歩人
- オチ弱い。と言うか似たようなオチを見たことがある（汗
- 投票者四回目
- いいお話ですね。
- 荒野草途伸
- ５くさとし。
- 長森長 (採点:1)
- この後祐一、記憶操作でもされそうですね（笑）
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