夢想と現実と
『話って何かしら』
『いや、香里の妹のことなんだけどな』
『……付き合うことなら認めるわ』
『ちがうっ。俺の気持ちをはっきりと伝えてきたんだ』
『気持ちって？』
いいたいことがいまいち把握できずに聞き返してしまった。
『確かに、おまえの妹のことは大切に思っている。でも、それは俺にとっても妹みたいな感覚で、俺が本当に好きなのは香里なんだってな』
『な、なにいってるのよ』
うれしさよりも先に、驚きの言葉が出てきた。叶わない恋だとあきらめていたから。どこかで、期待していた気持ちもある。でも、それは想像の世界のみのものと、あたしは認識していた。
『彼女はわかってくれて、そして「頑張ってください」っていってくれたよ』
『だ、だからって』
『だから、香里。おまえの気持ちを俺は聞きたい』
『あ、あたしは……』
「香里、風呂出たぞ」
「あ、祐一わかったわ」
祐一の言葉に答えて、読んでいたノートを静かに閉じる。
「ふぅ」
それにしても、せめて話の中だけでもと、部活のときに書いていた内容が、現実になるとは思いもよらなかったわ。ね、相沢君。
投票結果
- はむ
- ふむ、ベタですね。夢オチと同レベルです。
- ふうがみこと
- 悪くないんだけれど……この素晴らしい作品群の中では少し霞んでしまいます。
ラストのヒネリがヒネリになり損ねてるかな、と。
- Foolis
- なんていうか、微妙……。夢オチではないんだけど、なんていうんですかね、とにかく微妙でした。評価Ｂ
- 名無し＠デフォ
- 妹から堂々と寝取りか。最低な姉だ…。
- 山の上
- 短いのがもったいない・・・
せめて短編なら評価できたでしょうに・・・
- ありあも
- 理由もなく祐一と香里っていうのは抵抗が。短編部門にも似たようなのがいっぱい。
- Revin
- こういうのもアリですな。
- Manuke
- ……えーっと。
- 屈折する星屑
- なんで現実になったか、の方を書いて欲しかったかも。
- 電光刑事バン (採点:1)
- まず香里の部活が明らかになっていない点で減点。短い文章内容を活かしきれていないところも減点。もっと主張したい内容を明確にしないと、意味が伝わりません。
- ミダ
- 姉妹ですね。考えることが似てるんでしょうか。（笑
- 言之米
- ほぅ。
- ホモリングビッグスキンヘッドクモリングメガネ＆短パン
- ＞彼女はわかってくれて、そして「頑張ってください」っていってくれたよ
姉妹丼ですか（はぁと）。
のっけから申し訳ありません。
最後に香里は
＞相沢君
と呼んでいますけれど、その前の文では、
＞「あ、祐一わかったわ」
と言っています。
マイ・ブレインではよく分かりません。
- 荒野草途伸
- 香里は、そういう不発弾はちゃんと処理するんじゃないかなあ
８くさとし。
- 木村圭
- 部活のときに書くものに実名を使うのって物凄く無謀ですよね…。誰かに見られたらどうするんですか。
話の中の祐一が栞の事を終始香里の妹と呼ぶのが引っかかりました。二人の間に何かあったんでしょうか。
- 名無しさんだよもん
- 早っ。売り言葉に買い言葉的なテンポで告白されても・・・と思ったら、
香里の人には見せられない恥ずかしいノートの話か。
最後の「相沢君」は二回捻ったら元に戻ってしまったような感じで、あまりピンと来ない。
萌え転げるためには、もうちょっと香里の恥ずかしい一面を強調して欲しかったかなあ。
- 名無し＠デフォ
- 妄想ですか・・
- 歩人
- 姉妹と言えども男は譲れず。まあ、二人が幸せであれば良い。いい感じ。
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