月と涙と微笑みと



探し物たぶん見つかったよ

月明かりと街灯に照らされる公園。
「結局祐一くんが選んだのは栞ちゃんだったか……」
祐一に別れを告げた後、何時間もあゆはベンチで月を眺めていた。これがおそらく最後の月になるだろう。
栞ならきっと祐一を幸せにしてくれる。祐一のためなら喜んで奇跡を起こそう。
たとえ自分が再び永い眠りにつくことになっても構わなかった。喜びすら感じられた。
ふと、顔が湿るのを感じた。
雨か、と思い空を見上げるが空には雲一つなく月が何万年もそうしてきたように優しく、儚く、世界を照らしていた。
そこで初めてあゆは自分が泣いているのに気付いた。何故だか分からないが涙が溢れて止まらない。
こんなにも嬉しいはずなのに……
「さよなら、祐一くん」
溢れる涙をそのままにあゆは精一杯の声で叫ぶ。
「ボクのっ」
笑顔で……悲しいくらいの笑顔で……
「ボクの最後のお願いは―――――」


投票結果

山の上
もっと、長い作品ならよかったんでしょうね。
ここに出すのはもったいないかなと。


Manuke
何万年どころじゃないですよぅ……。


はむ
選んだのは栞ちゃんだったか――

他に選択肢があるのですか。ま、まさかKanonとは月宮あゆが全能たる存在なのか!!


屈折する星屑
どこかで見たような印象。オリジナリティが欲しい。
シーンか、文章か。せめてどちらかに。


Foolis
最後のあゆのおねがいを書こうとしているのはいいが、今ひとつでしたね。
あとこの文↓
>これがおそらく最後の月になるだろう。
は流石に引っかかりますよ(汗
ほんとに数文字の戦いだったんでしょうけど。

評価B


ふうがみこと
統一しましょう。


電光刑事バン
 なんと言うか、大作のラストエピソードみたいで、作者の自己完結ものとしか思えません。


木村圭 (採点:3)
泣きそうでした。本当に感動しました。
決して語られることの無かったスポットライトの当たらない場面。
奇跡を起こす事は自分に向かって引き金を引く事だと分かっていても、笑って奇跡を起こせるあゆの想いが悲しいほど伝わってきました。
1KBでも凄いものは凄いんだな、とつくづく思いました。


荒野草途伸
4くさとし。


名無しさんだよもん
作品単独の評価は難しいな。
直接ではなくても原作で描いてある事なんだよね。
Kanonという作品を思い出すという作品。それは悪くないと思う。


Q-bird (採点:1)
あゆが他の人のために最後のお願いを使う場面のお話ですね。
私は、この場面のあゆは語られないからこそ格好いいのだと思っているので、
この場面をメインにしているSSはあまり好きではないのですが、
このSSは、あゆの気持ちがしっかりと書かれていて、説得力があると思いました。
すてきなSSを読ませて頂いてありがとうございました。


歩人
祐一が思い出すことなく世を去る……悲しいですね。良かった。


言之米
ま、そんなもんだよね。



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