Sunday at the VILLAGE VANGUARD
視線を一身に浴びながら、香里は店の中をまっすぐ歩いてきた。恥ずかしそうに振り返り、張り付いてきた視線を引き剥がしておいて、俺には上目遣いでいたづらっぽくささやく。
「祐一君は触ってもいいのよ？」
「……これ以上けんかの種を増やしたくない」
あいづちを打つように、グラスの氷が音を立てる。
「けんかが出来るっていいわね」
「そうか？」
「うらやましいわ」
腕組みをしてうなずくしぐさはいつもの香里だ。
「似合ってるかしら。栞に言われて着てきたんだけど」
「似合ってるよ」
特にその大きく開いた胸元とスリットが。
「ありがと」
まつげの長い瞳が、まぶたに隠れる。はにかむと少し幼く見える。
「ところで勝負って何？」
「この店、未成年者お断りなんだ」
驚きでわずかに香里の瞳が見開く。
「うっかりお子様って言っちゃってさ」
近づいてきたボーイが、俺に勝利を告げる。
「失礼、相沢様ですか？ お連れ様が店の外でお待ちです」
カウンターの椅子から滑り降りたオレを、香里がひきとめる。
「この曲、終わってからでいいんじゃない？」
「おいおい」
「大丈夫よ、きっと。そう思うでしょ？」
ピアノトリオのワルツが雑談に消えるVILLAGE VANGUARDの日曜日、伝説の三人は確かにここにいる。
投票結果
- ザイカ (採点:1)
- RainDropが脳内に広がりました。こういう文章書ける方は羨ましいです。
- Foolis
- ちょっと意味がよく分からない、説明不足。
評価Ｂ−
- 山の上
- やりたいことはわかりました。
- Revin
- むむ、意味が読めなかった……。
- Manuke
- えぅ……。
- はむ
- なにが伝説なんだーーー（叫び
- 屈折する星屑
- もう少し、解りやすく伝えるようにしてもいいんじゃないかなぁと。
格好良いと言えばいいのかもしれません。
でも、どちらかというと、カッコ良く見えるのではなく、カッコつけてるように見えました。
- 電光刑事バン
- 内容が中途半端です。何よりこの種の短い内容では物事を簡潔にまとめる必要があります。作者が勝手に自己完結してしまうのは不適切であると思います。
- ふうがみこと
- 気障な祐一君、ましてや香里と会話なんてなると、もう私の妄想キャパシティを超えるのです。
この長さだったらなおさら。趣味に合わなかったということでごめんなさい。
- 荒野草途伸
- よくわからんです。
２くさとし。
- 言之米
- 勝ったのかｗ
- 歩人
- 状況は掴みがたいが、雰囲気がいい感じ。
- 名無し＠デフォ
- 香里のシチュでやりすぎて、かのんの息が死にきってる。
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