妹想い


「栞、あなたにプレゼントがあるの」
　あたしは随分と久しぶりに入った栞の部屋でそう切り出した。
　この部屋に以前に入ったのは……そう、去年のクリスマス。次の誕生日まで生きられない、と栞に残酷な宣告をしたときだ。
　それ以来、あたしは栞をいないものとして扱ってきた。あたしに妹なんていない。そう、弱い自分をずっと誤魔化してきた。でもそれももう終わりにしなくちゃいけない。
　栞は変わった。相沢君に出会って、恋をして、限りある今を精一杯に生きている。
　栞に残された時間は、きっともう残り少ないだろう。
　だけど、まだ遅すぎはしない。まだあたしにも、姉として何かできることがあるはずだ。残された栞の時間を輝けるものにするために。
　あたしは持っていた包みを栞に手渡した。
「お姉ちゃん……これって」
「あたしに出来るのは、こんなことぐらいだから」
　栞の目に涙が溢れた。
「ありがとう、お姉ちゃんっ」
「栞っ。今までごめんねっ」
　二人でしばらく涙ながらに抱き合った。

『彼を誘惑する30の方法』だとか、『素敵な初体験を迎えるために』だとか。
　そんな文字が躍る大量のちょっとエッチな女性誌を読みながら、その晩は二人でプランを練った。

投票結果

はむ
……原作のというか、アンソロジーをちょっともじっただけ。それだけ。


屈折する星屑
オチがちょっと弱い。


山の上 (採点:1)
オチがわかっているのに・・・わかっているのに笑ってしまうのは、なぜでしょう。
きっと”間”のとり方がうまいのでしょう。
いい仕事です。


Manuke
えぅぅ……(^^;)


電光刑事バン
　頭が比較的感動的なのに対して、オチがいまいち。
　竜頭蛇尾の典型と言えます。


Foolis
なかなか素晴らしい姉妹でございますね（苦笑
いい感じになっていたと思います。
評価Ｂ


村瀬香奈 (採点:1)
ありえそうで笑ってしまいました。


木村圭
仲直りのきっかけが、これですか。
いや、面白いんですけど。読後感も良いんですけど。
よく分からないものがどこかに引っかかっているような気がしました。


荒野草途伸
５くさとし。


ふうがみこと
あっさり和解……涙するところなんて、下手するとギャグに見えてしまう。その後の本のタイトルを含めると。それが狙いなのかなあ。なんだか微妙です。
おまけに『完全自殺マニュアル』とか『完全失踪マニュアル』とかもアリかな、なんて思ってしまう私はもうダメ。


歩人
ストレートに行こう（笑。


名無しさんZ (採点:3)
感動物な流れからオチに色んな意味で裏切られました


投票者四回目
ギャグとダークが混ざってまして、ちょっと。


Ｇａｒａ (採点:1)
　笑ってしまったので私の負けです（笑


瀬名雪奈 (採点:1)
えちー、えちー。


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