アマノシズク
命を賭した一瞬の煌き。
二度目の出会い。
僅かな時とは言え、通わせた心。
そして、二度目の別れ。
不思議と涙は出なかった。
吹き抜ける、身を切る様な風。
失った者の温もりを奪う。
空を占めるは、斜陽の朱。
重厚な雲は、頭上には無く。
不意に、頬を伝う冷たい滴。
指で掬い、数度瞬く。
矢張り、涙は流れていない。
しかし、再度、頬は濡れる。
見上げた顔に、更に数滴。
これもまた奇跡だろうか。
氷点下の寒空に。
陽を遮らぬ晴天に。
だから吃度、これは祝福。
彼女は微笑み、呟いた。
「おめでとう」
投票結果
- はむ
- おめでとう、参加賞ですけど。
- 屈折する星屑
- ひまひとつ、感じられるものはなかったです。
- 名無しさんだよもん
- 最後の言葉は自分だったら「ありがとう」かな。
ちょっと合わなかった。
そこ以外は非常に印象的。
- 山の上
- カノンキャラはどこにいらっしゃいますか？
- Manuke
- きつねのよめいり？
- Foolis
- なかなかいい雰囲気を出していていい感じです。
評価Ｂ
- 電光刑事バン
- 誰のＳＳなのかわかりません。
タイトルからすると美汐ネタなのかもしれませんが、そこがわかりません。
- 荒野草途伸
- 心に響かない詩ですね。
１くさとし。
- ふうがみこと
- 題名は上手い。でも内容がちょっと不満。
彼女の心情を、もち〜っと表現して欲しかったです。最後の「おめでとう」が活かされていない気がしました。
- 歩人
- ボクはここにいてもいいんだ！！的場面が目に浮かんだ。
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