探し者


「どうしたのですか、相沢さん。こんなところで」
「おお天野、奇遇だな。いや、ちょっと探し物をな」
「探し物？　このあたりにあるのですか？」
「このへんで落としたかもしれないかと思ってな」
「１年の教室の前で、ですか。相沢さんが通る場所ではないと思いますが」
「いや、俺の勘がこのへんだと言ってる。小さい紙切れなんだが、見た覚えは無いか？」
「毎日のように何かしらは見てますが……」
「うーん……どこいったのか……あれ？　このポケットの中にあるこれはまさか」
「お目当てのものですか？」
「……おお、これだ！　いやあ見つかってよかった。天野のおかげだな」
「私は何も」
「お、そうだ。ちょうどいい。お礼にこれ、受け取ってくれ。今度俺が見に行く映画のチケットなんだが、１枚余っててな」
「……ちょうど、この前私が興味あると言っていたものですね」
「なんとそれは驚きの偶然だな。まったく、見つかってよかった。本当に天野のおかげだ。はい」
「――相沢さん」
「はい」
「その……普通に誘ってくださっても、私は、喜んでお受けしますから……」

投票結果

waya_k (採点:1)
あァ――これが萌えという感情かっ！
美汐にも、祐一にも、萌え。


山の上
うーん、きわどい。
なんとなく一点あげたいけど・・・ギリギリあげれません。


Manuke
祐一が可愛い(笑)


はむ
……こそばゆいわい！　（なんかこんな感想ばっかりですな＾＾


屈折する星屑
美汐が可愛いですー。
なぜかこの超短編、みっしーだけ何度も萌えてしまう……ｗ


Foolis
祐一がここまで回りくどいことするかなぁ。
（いや、したことありましたっけ？（原作の記憶があいまい）（マテ））
そういうわけで最後の天野の反応が好きな割には評価は低めです。
評価Ｂ−


電光刑事バン
　祐一×美汐ネタですが、会話文のみで情景描写が無いのが減点対象です。
　そもそも祐一がどういう気持ちで美汐を誘ったのか、美汐がどういう気持ちでそれを受けたのかが書かれていません。


村瀬香奈 (採点:1)
いぢわるですねぇ。わかりますけど。


Revin
くぅ〜〜〜たまらん！
美汐しおしお萌え萌え。


通行人B
タイトル間違えるのはちょっと……


荒野草途伸
６くさとし。


Vogelfrei (採点:1)
　祐一君は必死に考えたんでしょうね、自然な誘い方を。
　チケットを渡し終えた後、素に戻る瞬間が印象に残りました。


ふうがみこと
ラスト一文の美汐たんが好き。
どんな表情して言ってるんだろうな―、って。萌え


歩人
一種のてれ隠しですね。


後三年 (採点:3)
微妙な年頃の心理をよく分かっている
まるでかつての自分のようだ（ぇ）


やまけん (採点:1)
個人的にはちょっと最後の台詞のかっこよさ度(？)が足りなくて残念。でもこういうの好きです。


はじめ (採点:1)
もの(物）と者。このひっかけが良いですね、作者さんのセンスが窺えます。
実際、自分もタイトルを再確認した時に点を入れようと決めました。超短編では、短中編以上にタイトルも重要な要素ですね。


投票者四回目
これはとてもよいラブコメですね。


Ｇａｒａ
　美汐が１年の時点で付き合い出してるのはちょっと早いですね。
　せめて「２年生の教室の前」にした方が良いかと。時間の流れが１文字変えるだけで表現できますから。


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