Old Crescent 　〜祐一とあゆの背中を見て、名雪が思ったこと〜


　みんなが笑顔でいれば、頑張っていられた時があった。
　お母さんと祐一がいてくれるだけで、笑っていられた時があった。
　それは、とても懐かしい記憶。
　今は、祐一の笑顔をみていても、元気とは違う何かしか浮かんでこない。
　それが『憎しみ』という感情だと気づいて、目の前が真っ黒になった時のことを、はっきりと覚えている。
　決定的に、何かが狂ってしまったことを実感した日だった。

　悪いのはわたし。
　言葉にして想いを伝えることの出来なかった、わたしの所為。
　７年前と同じ結末を恐れた、あの日の思い出に負けた、わたしの弱さ。
　だけど、どんなに分かっていても、理解していても、祐一の隣にいられないことで憎しみはどうしようもなく膨れあがっていく。
　このままでは、祐一やあゆちゃんの事を本当に嫌いになってしまう。
　……大好きな人達が、好きではなくなってしまう。
　怖い。
　そんなわたしは、嫌だ。
　嫌だ。
　嫌だ！
　せめて、２人を好きなままでいたい。
　いつかは、良かったねと声をかけたい。
　それすらも崩れていく。
　わたしが――崩してしまう。

　絶対に諦めないことが強さなんだと、誰かが言った。
　わたしには、いらない。
　誰か、お願いします。
　わたしに、弱さを。
　悲しみを受け入れられる弱さを、下さいっ！

投票結果

はむ
お願いです、せめて――作者さんには――０点を受け入れられる――強さを。

P.S　背中を見せたら、刺されるんですよ？


屈折する星屑
私には、解らなかったです。


Manuke
はぇ……。


山の上
１ｋでは収まりきってませんね。


Foolis
なんともいえない名雪の心情が非常にいい感じでした。
評価Ｂ＋


電光刑事バン
　名雪一人称ですが、どうもいまいち。
　アニメなどでは振られてもそれを吹っ切る様子が書かれているのに、この作品にはそれが無い。
　ただ、暗い感情に支配されるだけなら、もう少し長くその過程を克明に描くべきです。
　このような短い文体には不適切な内容だと思います。


荒野草途伸
３くさとし。


Revin
普通、と思いました。


ふうがみこと
あげない


後三年 (採点:2)
人間の感情というものー自分では制御しきれないものを取り上げてますね。
現実は中々そう甘くはない、なれない。それを改めて認識させられました。


歩人
異性関係と金は人を狂わせます。怖いなぁ……。


Xardion (採点:1)
　名雪に幸せが訪れることを祈って。


名無しさんだよもん
ええー？終わってないじゃん


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