夜明けのオクターブ


12月5日夜
あと数時間で美汐は20歳になる
祐一が近くのコンビニでシャンパンを買って戻ってきた
「これで天野も大人の仲間入りだな」
などと妙に上機嫌な祐一
「日付が変わったぐらいで私自身は何も変わりませんよ」
はにかみながら笑う美汐
ついでに買ってきたお菓子を食べたり、テレビを見たり、お喋りをしたり
二人で楽しい時を過ごす

夜が更け、時計は午前0時を指した
「誕生日おめでとう、天野！」
今か今かと待ち構えていた祐一が祝福の声を上げ
ポンッ
と勢いよくシャンパンを開けると
「キャッ」
と美汐が小さく悲鳴をあげた
飛んでいった栓が壁に跳ね返り、狙いすましたかのように美汐のおでこに当たったらしい
「あ、ごめん」
「もうっ、わざとでしょう」
美汐の怒ったフリは、すぐに満面の笑みに変わる
「天野美汐という一人の素晴らしい人間がこの世に生を受けた、この記念すべき日に乾杯！」
大仰に音頭を取る祐一にクスッと笑って
「乾杯」
と美汐が応じる

日付が変わっただけ
何も変わらないように見える祐一と美汐
でも、少しずつ変わっていく
交わす言葉一つ一つが少しずつ二人を近づけていく

チン

二つのグラスが触れ合い、澄んだ音を立てた

投票結果

Manuke
らしさが出てないです〜。


Revin
句点が何故かないのが緊張感に欠けました。


ふうがみこと
うう、普通だ。可もなく不可もなくで、通常なら決して悪くはないんですが。


山の上
何かが足りないですね。


はむ
言葉で酔わせてグラスで落とすんですね。


屈折する星屑
おしい。今は１２月４日なのですよｗ


Foolis
静かな雰囲気が短いながらもよく表現されてていい感じ。
評価Ｂ＋


電光刑事バン
　まあ、別に美汐である必要の無い内容です。
　こういうのはこのようなイベントではなくて、ごく私的なＨＰなどで取り扱う方が適切だと思います。


木村圭
少しずつ変わっていく。表情豊かになっていく美汐が、二人を満たす空気が、少しずつ変わっていく。二人の未来に、幸あれ。

句点が全くなく、詩の様な感じがして好きです。


村瀬香奈
句読点は……ポエムならいいんですが。
つけてくださるとありがたいです。


荒野草途伸
５くさとし。


言之米
良い感じの二人だね。妄想も膨らむってもんですよ（マテ）


歩人
これもまた一つの幸せ。


名無し＠デフォ
萌えた。


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