イチゴ味の告白(ベタベタ濃縮加工)



「祐一、結局何の用なの?」

「あ、ああ……」

 人気のない放課後の校舎裏、焦れたように急かすと、祐一は少し困ったようにはにかんだ。
 絵に描いた様なシチュエーション、自然私の鼓動は早くなる。
 確かに、最近祐一の様子は、少し変だった。
 ひょっとして……。
 私の中に、ある推測が浮かぶ
 もし、そうだとしたら、嬉しい。
 だって、私も同じ気持ちなのだから。


「あのさ、名雪」

「あ、うん」

 祐一の声に、私は我にかえった。

「実は……」

「うん」

 一瞬一瞬ごとに、ドキドキが増していく。

「名雪を好きだって人が、紹介してくれって」

「うん?」

 なにか予定と違う。
 そんなベタベタな!?

「この人だ」

 後から現れた人は。見覚えのある女性だった
 疑問とか疑問とか疑問で硬直する私。

「初めて店で水瀬さんを見た時から、ずっと好きでした。付き合ってください!」

 あ、喫茶店のウェイトレスさんだ。
 いやそんな事より、告白なんて当然受けれるはずない。だって……。

「私と付き合うと、イチゴサンデーが毎日無料で食べれます。ウェイトレス権限で」

「って、ちょっとまて! それって買収だろう! というか、そんな権限あるのか!?」

「了承」

「しかもOKなのか!?」


 だって、イチゴサンデーにかえられる物はないのだから。


投票結果

はむ
あー、そうなんですか……名雪って軽い女ですね。


Foolis
アイディアはありがちであるがいい感じ。
ただ、オチにもうひとひねり欲しいか。
評価B


Manuke
う〜む……。


proofreader
まあ。結構面白いけど。最後の一文をもうちょっと考えてほしかったか。


屈折する星屑
タイトルの方が面白い……などと言ったら怒られますかw


ふうがみこと
オチが弱い。弱すぎます。


木村圭
祐一VSイチゴサンデー、勝者イチゴサンデー。
気付いてはいないものの、祐一立場ないです。
タイトルは「イチゴ味の告白」でいいと思います。


村瀬香奈
そ、そうなんでしょうか?
定番ネタですがまぁ濃縮加工だしベタなんだよということですね。


電光刑事バン
 この場合、祐一が名雪の恋の仲介をするというシーンが不自然。また、女の子からの告白と言うのも、おそらくは意外性を狙ったものだと思われますが、逆に狙いすぎて興醒め。
 それに、ただ漠然と喫茶店ではなくて、ちゃんと百花と限定した方がいいです。


Revin
女同士という所に突っ込んではいけないんでしょうか?

何気に↑、危ない発言だな。


waya_k
次点。
タイトルの割に、キレイに纏まり過ぎていた感がありました。


荒野草途伸
ちょっと面白かったけど・・・「了承」の使い方が間違ってる気がする。て言うか使ってるのが名雪だし。
5くさとし。


言之米
イチゴサンデーの優先順位が祐一を上回った瞬間ですねwwww


歩人
現金な名雪。やはりこれは消費文化に毒され(以下略。


山の上
もったいない・・・素敵なパワーは感じます。
もう一押しほしいのです。



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