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投票結果
ウンパス (採点:10)
一言でいえば、「すごいアイデア・・・」というのが僕の感想です。
こういった性転換ネタはいろいろと見てきました。
だいたいドタバタギャグというのが殆どでしたが、これはシリアスです。
読んでみて、どんどん深みにはまっていく僕がいました。
非常にいい作品だと思います。
・・・でも相沢の努力って本当にあるのでしょうか？
えあっど (採点:5)
複雑ですが、よく出来たＳＳだと思います。
久慈光樹 (採点:2)
……すみません、私には前衛的過ぎました。
「苦労するぞ？」とは作中の言葉ですが、名雪がそれを正しく認識しているとは私には思えませんでした。彼女が祐一の真実について思い悩む描写が不足していると思います。というかこの名雪、大らか過ぎ。
おでん (採点:9)
非常に面白い話なのですが、これはすでにKanonワールドから逸脱していますね。
でも素晴らしいから９点。
ｍａｘｗｅｌｌｓ (採点:3)
なんででしょうか、あまり重々しい雰囲気が感じられません。他の方なら上手に指摘して差し上げられるのかもしれませんが、内容の割に文が軽薄だと感じてしまいました。役に立たない感想で、どうもスイマセン。
十七夜 (採点:6)
あゆは論外なストーリーも良いかも・・・
S-スケルトン (採点:6)
意外なテーマです。祐一が女と言うのは思いもよりませんでした。でも面白かった〜
さわむ (採点:9)
真面目な問題なのだと思うんだけど、それをＫＡＮＯＮの祐一でやっている所が、なんか面白かったです。
雨音 (採点:6)
物分りの良いみんなに囲まれて、幸せだなぁ…と（苦笑
性同一性障害をＳＳでもってくるとは思いませんでした。
なにせ、原作を片っ端から否定するわけですからねぇ。
とはいえ、着目はすごくおもしろいと思いました。
でも、やっぱりもうちょっと勉強不足というか、書きこみ不足というか…。
そんな簡単に解決しちゃう問題じゃないんですよ、とツッコミ入れておきます。
ちいーゆ (採点:4)
インパクトは十分のお話でした
でも、肝心の部分が少し薄すぎた気がしますね
容量はもっと余っているのだから、いっそのこと名雪視点のエピソードなども追加してみたら、もっと面白くなったと思いますが
今のままだと、祐一が男で普通に告白するので悩む、という話とそう大差ない気がします
コロリン (採点:7)
面白いお話でした。
纏まりも良く上手く書けている作品でした。
しかしながら、これを背徳の作品として本来8点であるべきを7点にし、書き出しを『面白い』と始めてしまう程、この病には偏見の持ち主であります。（勿論、考慮怠る事無く）あしからず
中山古都 (採点:7)
祐一が女だったというSSはよくありますが、この設定は斬新でした。
まとめにくそうな設定なのですが、うまくまとまっていると思います。
不義理と邪悪の代名詞 (採点:4)
扱いにくい題材と難しい表現に敢えて挑んだ姿勢に敬意を表して。
なんとなくグリーンマ○ルっぽかったり金八先○っぽかったりする部分は十分に目をつぶれるとして、ストーリーの急速な流れにひどく違和感を覚えます。
もっともっと祐一の心情を細やかに描き出してゆくべきだったのではないでしょうか？
Liar (採点:6)
ネタと話の筋は良いのですが、表現や技術面に少々問題があります。
取り敢えず三点リーダが多過ぎるのでまずはそこから直しましょう。
名無しさんだよもん (採点:8)
設定にぶっ飛んだけど、うん、ちゃんと書けてると思う。
北川・香里の場面はかなり気に入った。
変に説教臭くならないでリアルな感じがする。
そこからクライマックスまでの間に背景説明が入ってトーンダウンしているのは、
もっと一気に盛り上がっても良かったんじゃないかな。
あとは、心情描写がちょっと直接的すぎかも。
最初のアレはちょっと引いた。
夏葵 (採点:2)
いやはや、ここまで突っ走りますか（笑
香坂幸広 (採点:3)
if ものですが、どうも設定を生かしきれていないような。
クライマックスの部分、別にこの設定じゃなくてもかけますよね？
Lv2 (採点:8)
祐一が実は女って話は既にいろいろとありますが、これはかなりハイレベルだと思います。
北川や香里の対応、終盤の話が収束してゆく段階も、実に見事に描かれていると思います。
なかなかの秀作だと思いました。
Ｇａｒａ (採点:10)
実は１ページ目まで読んだ時点では「こんぺにまで祐一性転換ＳＳが……」と低評価してました。最後まで読んで真っ先に思ったのは「ごめんなさい。お見それ致しました」でした。
祐一が戸籍上女の性同一障害者である、という設定は、正直滅茶苦茶だと思ったんですけど、その無茶な筈の設定がきちんとＫａｎｏｎの世界に嵌まっていて、構成の工夫に感心しました。
特に、雪うさぎのエピソードが、台詞も行動も全く変えずに、その意味する内容だけが完全に違うものになっている構成は見事です。ヒロインを名雪に絞っている為、あゆが存在しない世界なのに、駅前で祐一が泣く展開が無理無く構成されているのはいっそ器用と表現したいですね。
シンプルなタイトルに、複数の意味が込められている点も評価高いです。「『本当の俺』が女である事を『告白』（カミングアウト）する」という冒頭の意味が、ラストでは「想いを『告白』した事で『本当の俺』を自覚する（アイデンティティー）」という意味へと変わるのは感動的ですらあります。
この作品が楽しめるかどうかは「祐」が男である、という事が実感として納得できるかどうか、でかなり左右されますね。ここが納得できないままだと、ラストが「自分には理解できない世界」でのハッピーエンドに読めてしまって消化しきれないラストになってしまう事と思います。２ページ目の北川と香里の台詞によって、男の主観からも、女の主観からも、「祐は男性である」と認識される事が描写されるので比較的納得し易い構成だとは思うんですが、納得できない人にはどうしても納得できないものではあると思います。
かなり読む人を選んでしまうテーマですが、私的には最高に楽しめました。
Manuke (採点:3)
うーむ…ちょっとコメントし辛いですねぇ…。
若干異色ではありますが、二次創作としてはアリなのかもしれません。が、ここまで変えてしまうと果たしてKanonと言っていいものか。（性別ではなく、あゆのことが、です）
キャラクタだけ流用したように感じられてなりませんでした。
また、『女性化』タイプのお話としては、少々度が過ぎているように思います。ご自身がお話中でも語ってらっしゃいますが、当事者にとっては冗談ごとではないはずです。不謹慎のそしりは免れられないかと。
吐迄宴 (採点:6)
もう何が何やら……（笑
正直、これまで性反転ものに”おもしろい”ものは一つとしてないと、そのように思っていました。
実際に読んでいて、呆れるほどのドタバタか、痛いオリキャラストーリーか、矛盾展開話になるのがオチ。
コミカルなうちは楽しめますが、まともにお話として纏まったものは皆無だろうと……。
そうしたアンチ性反転な私をすら、ノックアウトする見事な出来映えになってますね。
ラブストーリーとしてちゃんと読めた上で、実は女だったというアイデアを上手く絡めておられますな。
そしてそういういわゆるゲテモノなものをこのこんぺという場でぶつけてくるその作者根性は天晴れ！
出来が悪いと文句無しに総スカンを喰らいそうな大きな賭（笑）を、よくぞ(笑
欠点としては、書き込み量的には短編のそれであるため満足感が薄いということと、
あとは……そうですね、『……』の使いすぎで会話のテンポが悪いということでしょうか。
また、展開としても序盤辺りでまずキャラクターに愛着が持てるような展開の溜めが
欲しかったかなぁ、といった感じで。
まぁ、しかし異色作品を存分に楽しめました。どうもでした。
ＣＡＢＩＮＭＡＩＬＤ (採点:6)
コメントに困りますが、とりあえず祐一の父親の驚きようが楽しみです。
やまね (採点:4)
着想は面白いが、現実的ではない。
個人的な感想だが、最後に愛という言葉を使ったのが萎えた。
八塚神穂 (採点:7)
設定が珍しく、また、その設定で最後まで書かれているのが良かったです。
sukusuku (採点:5)
全年齢版？
緋由威 (採点:1)
ネタが、生理的に駄目です。
浮動明王 (採点:10)
最初のページを読んで、てっきりよくある性転換モノかと思ってしまいました。しかし読み終えて真面目に性同一性障害を扱っていることに驚きました。コンペでこのような作品に出会えるとは予想外の感激です。
性同一性障害という一般的には理解されていないであろう題材を用いた勇気に敬服いたしました。
長森長 (採点:8)
単なる性反転物で終わらせないで実社会における現象・差別と重ね合わせ、さらにそれを踏まえた上で物語を構築していく才能はまさに賞賛に値します。ラストも単に抱き合ってHappyEND、というありふれた形でなく、その後の二人のあり方まで考えられている点にも感心しました。
あおき哲夫 (採点:1)
いやまあ、性転換ものがいずれはでてくるんじゃないかと思ってはいたけどね…。ここまで原作を無視する方向に組み立てられるとどうしようもないな。しかも健常者には理解しにくく差別に繋がりやすい性同一性障害をこんなに手軽に扱うとは。…若干とはいえ障害のある方をサポートしている人間としては安易に扱ってほしくないテーマでもある。あなたは小手先だけで小説を書いていないか？ 心の中でどのように結論づけられたか？ このSSを書き上げた後、どのような想いが胸に残ったのか？ 迂遠ながら聞いてみたい。
cosmos (採点:1)
コンペで性転換ものを出す勇気は凄いと思うが、多分性転換ものはギャグ以外出来ないと思う。
unnya (採点:4)
シチュエーションとしては、ありかな、とも思いますが、最後の一ページは要らないかな、と思いました。そこからは読者の想像に任せた方が良かったかと。想像できる展開である上にオリジナルの使い回しが混ざってますし。
他の作者さんとかが怒るかな、と思いますがあえて言うと、やはりSSはこういった問題を正面から扱うには不向きかな、と思います。とにかくきれい事ですまない側面が大きいですから。
別にこういった話題を取り上げるな、といっているわけでも、ここの描写が間違っているというわけでないです(あっているのか、間違っているのかは僕にはわからない)。もちろん責めている訳でも全然ないです(そういうコメント、きっと出てくるでしょうから敢えて書いておきます)。
ただ、きれい事ですまない以上は、こういった話題を取り上げるにしても、話の中心に据えるよりは、脇のテーマにしてもう少し心理面を中心に書いたほうが良かったかなと。やはりこのようなテーマを主題として取り上げるには「一から」作り上げないとだめなのではないかなぁと思いました。
この作品の作者さんに限らず「そんなことはない」と感じた方はごめんなさい。あくまで一読者の考えと言うことで。では、次回作もがんばってください。
グＥ (採点:2)
心理描写をもう少しうまく表現してほしかったです。
ちなみに設定自体個人的にあまり好きではなかったです・・・。
天原 福真 (採点:9)
なかなかの異色作ですね。ＫａｎｏｎＳＳでは時々見かける設定ですが、こんぺに出してくるとは思い切っているというかなんというか……。
でも、こういうお話は嫌いではないです。かなり丁寧に描かれていますしね。
香里、北川なども良い人ですし、後味も良いです。
ただ、あゆのことはどうなっているのかな、と少し疑問もあるんですが……。
矮鶏 (採点:6)
面白い事は面白いですが、ちょーっと基本設定のオリジナル色が強すぎたかなー？と。
テーマは理解は出来ますが、KANONのSSとしては納得出来ない部分も若干あるので私は６点。
焼豆腐 (採点:5)
テーマの重さに対して語り足りないような気がします。まったく駄目ではないけれど熟成不足というのでしょうか。部分としては悪くなくても、全体としての説得力に乏しいです。だから、子供時代よりさらに葛藤が深くなるであろう思春期について、もっと掘り下げて欲しかったのに意外とあっさりだとか、この街に来たのがわずか十数日か前なのに、北川や香里と随分と長い友人であったかのように理解しあっているとか、名雪自身も簡単に『事実』を受け入れすぎているのでは？などの点が気になってしまいました。
七瀬ユウジ (採点:7)
女になるというssはけっこうありますが、
性同一性障害というのはめずらしいですね。
展開に無理はなく、よく調べられていると感じました。 10/16 17:50
はね〜〜 (採点:8)
出たな異色作！（ぉ）私も一度はこんなネタ、考えた事ありましたね、私の場合は中途で挫折しましたけれど（笑）シリアスでこれをやれるのは凄いと素直に思いました。
点数は読んだ上での純粋な感覚のみでつけました。人によっては１０点つける人も１点つける人もいるかもしれませんが、私はこうです。良い話を読ませていただきました、ありがとうございます！
Time (採点:9)
これはまた、小難しい内容の話を書いてきましたね（汗；
話が重いです、なので北川と香里の登場する場面で少し救われました。
それにしても上手いですね、性同一性障害の祐の心理描写。
精神医学関係の参考書を読んだりして、得た知識なんでしょうか。
まあ、それは置いといて、内容全体を通しての感想ですが、
ｋａｎｏｎ本編とは全く違った内容にしたにもかかわらず、上手くまとめてあり、
筋（あゆを全く出さなかったこと、雪ウサギを壊した理由）も通っていたと思います。
ただ、こういう作品は、受け入れられるか、受け入れられないかで、
かなり評価が違ってくると思います。
後、少し気になったことを一点上げれば、３点リードを少々使いすぎていると感じました。
個人的に、内容はかなりレベルが高いのでは、と思います。
アリアモーＡ (採点:3)
普通の祐一・名雪ＳＳかなぁとか思ってたら１ページ目のラストで驚かされました。
でもちょっと突発的すぎかなぁと思いこの点数にさせてもらいました。
歩く人 (採点:6)
人によって好みがハッキリ分かれそうです。それはともかく、祐一の葛藤がうまく書かれていると思います。ちょい役の北川、香里も良いアクセントになっていました。良かったです・・・ついでに、最初の「許され無いんだ」の無いは漢字じゃないと思いますよ。
| 投票数 129 : 単純平均点 5.36 |
| 10点 | |
| 9点 | |
| 8点 | |
| 7点 | |
| 6点 | |
| 5点 | |
| 4点 | |
| 3点 | |
| 2点 | |
| 1点 | |
☆ＪＩＭＭＹ☆ 10/29 5:17 ＜作者＞
御評価、御感想、有難う御座いました。作者のＪＩＭＭＹです。
この話のテーマにはかなりの賛否があった様で。受け入れられなかった皆様には不快な思いをさせてしまった事と思います。大変失礼致しました。
受け入れて頂いた皆様には、過分な評価を頂きまして、有難う御座います。
こういった個人の人生に深く関る問題を、娯楽的な要素の強い作品にまとめるのは、不謹慎な所業だったと思います。現実にこの問題で悩んでいる方々には不快な作品だったかもしれません。この作品で心を痛めた方がおられましたら、本当に申し訳ありませんでした。
さて、では御感想にレスをしたいと思います。
時間を見繕ってになりますのでこつこつとになると思いますが。
この企画を運営頂きましたいたちん様に、最大限の感謝を込めまして、有難う御座いました。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 10/29 6:12 ＜作者＞
○ ウンパス様 (採点:10)
＞一言でいえば、「すごいアイデア・・・」
高評価有難う御座います。
インパクト狙って選んだ訳では無かったテーマなんですけど、やはり驚かれた方が多かったようですね。性同一性障害に関しては以前から色々考えてはいたんですが、祐一に当て嵌めるというアイデアは我ながら無茶だったと思います。無茶なだけに終わらせないようには頑張ったつもりではあるんですけど、まだまだ足りませんね。
＞・・・でも相沢の努力って本当にあるのでしょうか？
「抵抗してやる」の箇所の事だと思いますけど、一応は実体験話を参考にしました。
手術や薬といった手段が使えない未成年期にはこうやって女性体型になる事を避けていたという話は実在します。
○ えあっど様 (採点:5)
＞複雑ですが、よく出来たＳＳだと思います。
有難う御座います。
幾らでも複雑に書ける問題ですんで、話自体はシンプルにまとめようと思ったんですけど、まだまだ複雑ですね。
○ 久慈光樹様 (採点:2)
＞……すみません、私には前衛的過ぎました。
一般的な話ではないですからね……すみませんでした。
＞「苦労するぞ？」とは作中の言葉ですが、名雪がそれを正しく認識しているとは私には思えませんでした。彼女が祐一の真実について思い悩む描写が不足していると思います。というかこの名雪、大らか過ぎ。
名雪の立場設定は性同一性障害の人と異性として連れ添う連合いの方を参考にしてますんで、設定上は事態を認識した上での彼女なりの結論なんですが、作品内でそこに至る過程が描写出来ていませんので描写の不足は御指摘の通りです。実際、席を立ってから祐一が見つけるまでの設定時間は２時間から３時間程度ですんで、普通なら悩む時間が足りません。
実際の所、「男」である「祐」の思考なら、自分だったら、と考えて類推も出来るんですが、名雪の立場を名雪の側から正確に描写出来る自信は無かったので、「決断した後の名雪」の描写でお茶を濁してしまったんですよね。想像で書くのも失礼なデリケートな部分に思えたもので。
だったらこんなテーマで書くなと言われれば一言もありませんが。
○ おでん様 (採点:9)
＞非常に面白い話なのですが、これはすでにKanonワールドから逸脱していますね。
高評価有難う御座います。面白い、と言って頂ければ幸いですね。
Ｋａｎｏｎの世界とはかなり隔たってしまっているのは間違い無いですね。そもそも根底の設定から変えてしまってますし。出来るだけ根底以外の所は残したかったんですが、結果は御覧の通りでした。
○ ｍａｘｗｅｌｌｓ様 (採点:3)
＞なんででしょうか、あまり重々しい雰囲気が感じられません。他の方なら上手に指摘して差し上げられるのかもしれませんが、内容の割に文が軽薄だと感じてしまいました。役に立たない感想で、どうもスイマセン。
役に立たないなどとはとんでもないです。大変参考になりますし、そもそも御感想を書いて頂けるだけで大感謝です。
雰囲気はあえて重くしない様にした所がありますね。テーマは重いですけど、ストーリー自体はラブストーリーを目指しましたし。成功したか、と言えば、軽薄に感じさせてしまった以上失敗なんですけどね。大変失礼致しました。
すいません、もう時間が無くなってしまいました。
レスの続きは随時していきたいと思います。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 10/29 22:41 ＜作者＞
レス続きです。
○ 十七夜様 (採点:6)
＞あゆは論外なストーリーも良いかも・・・
あゆの設定を外すかどうかは悩んだんですけどね。
実は最初はあゆどころか、ヒロイン全員設定保持出来ないか、なんて無茶を考えていました。当然「祐一＝祐」のままで全員と絡む事になる訳ですが、絶対に話がまとまらない、という現実の前に諦めました。
○ S-スケルトン様 (採点:6)
＞意外なテーマです。祐一が女と言うのは思いもよりませんでした。でも面白かった〜
有難う御座います。
このテーマで書くのは迷ったんですけどね。駄目元で構成してみたら「祐」の設定が次々と出来あがりまして、これは「書け」という事だろう、と。
楽しんで頂けたのなら幸いです。
○ さわむ様 (採点:9)
＞真面目な問題なのだと思うんだけど、それをＫＡＮＯＮの祐一でやっている所が、なんか面白かったです。
思いっきり真面目な問題ですね。人様の人生の問題な訳ですから、当事者でもない自分が語るのはおこがましい事ですし。あくまで「うちのＳＳの祐一」の問題に留めて性同一性障害全体への言及は避けよう、とだけは心がけたんですけど、それでも不遜ではありますね。
○ 雨音様 (採点:6)
＞物分りの良いみんなに囲まれて、幸せだなぁ…と（苦笑
そうですね。現実に同じ障害に悩む人達の周りに、これだけあっさりと受け入れてくれる人々が居れば、皆もっと幸せでしょうね。現実はそうはいかない、と苦笑されるのも当然な、明らかに周囲に恵まれた設定です。
自分的にはＫａｎｏｎの北川君や香里さん、そして、名雪さんは、こういった自分の日常とはかけ離れた悩みを抱えた知人に対しても、真摯であってくれるのではないか、という希望的観測の上での今回の設定です。
そういう意味では、自分的には「ＫａｎｏｎＳＳだからこそ書ける話」とも言えますね。
＞性同一性障害をＳＳでもってくるとは思いませんでした。
＞なにせ、原作を片っ端から否定するわけですからねぇ。
そうですね。原作での基本設定以前の「当たり前の設定」を根底から覆している訳ですから、原作設定の否定と言われれば間違い無くその通りです。ただ、原作自体を否定するつもりだけは無い、と自分では思ってますけどね。結果が伴っているかと言えば、否定、と感じさせてしまっているという事実が全てを語ってますが。
＞とはいえ、着目はすごくおもしろいと思いました。
＞でも、やっぱりもうちょっと勉強不足というか、書きこみ不足というか…。
＞そんな簡単に解決しちゃう問題じゃないんですよ、とツッコミ入れておきます。
有難う御座います。
簡単な問題だとは決して考えていないんですけど、今作ではラブストーリーとしてまとめる為に、あれよあれよと解決する展開をするのも確かです。実際、安易ですし御都合主義ですしストーリー優先です。自分なりには勉強もしましたし、持論自説を山程書き込む事も出来たとは思いますが、人様にそんな俺節を読ませる場ではありませんし、今回は「祐は男である」という部分だけに主張を留めました。と言うより、そこ以外には自分程度の立場で主張出来る箇所は無いのですが。
実際、他人事の立場でどれだけ下調べをしたとしても、少しも当事者自身には近付けてはいない訳で、仮に一生を費やしたとしても勉強不足でしょうね。どうしたって安易な立場である事は間違いありません。ツッコミ、心に留めます。御忠言有難う御座いました。
もうタイムリミットです……すみません、必ず最終的には全ての御感想にレスさせて頂きます。
自分がレスしたいだけで別に誰にも書けとは言われていないのですけどね。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 10/31 22:58 ＜作者＞
すみません。途中なのに間が開いてます。
自サイトの更新すらまだです。
時間が出来次第進めますんで、御容赦を。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/1 22:2 ＜作者＞
レス続きです。
○ ちいーゆ様 (採点:4)
＞インパクトは十分のお話でした
＞でも、肝心の部分が少し薄すぎた気がしますね
＞容量はもっと余っているのだから、いっそのこと名雪視点のエピソードなども追加してみたら、もっと面白くなったと思いますが
インパクト自体は本来の目的じゃ無かったんですけど、実質それが一番印象が強い話になってしまいましたね。
名雪視点から語るのは、自分にその心情を描ききる力さえあれば、是非挑戦したいエピソードですね。女性心理をうんと勉強して、少しでも自信が持てるようでしたら考えてみたいと思います。
＞今のままだと、祐一が男で普通に告白するので悩む、という話とそう大差ない気がします
実質その通りですね。「男」である祐一が、好きな女の子に対して、今まで隠していた秘密を打ち明ける事で悩む。それがこの話の全てですね。つまりは「祐」であるからこそ書ける葛藤、という意味は薄い訳で、御指摘の通り、この設定で無くとも書ける話です。
折角の設定なのですからもっと掘り下げられれば確かにもっと良くなったと思います。掘り下げられなかった私の力不足ですね。すみませんでした。
○ コロリン様 (採点:7)
＞面白いお話でした。
＞纏まりも良く上手く書けている作品でした。
有難う御座います。
＞しかしながら、これを背徳の作品として本来8点であるべきを7点にし、書き出しを『面白い』と始めてしまう程、この病には偏見の持ち主であります。（勿論、考慮怠る事無く）あしからず
いえ、決して悪くなどはありません。忌憚無い御意見を有難う御座います。
「偏見」の内容までは判りませんが、素直に受け入れ難いテーマであった、という事だと思います。すみませんでした。そして、それにも関らずに御感想を書いて頂いた事に感謝致します。
○ 中山古都様 (採点:7)
＞祐一が女だったというSSはよくありますが、この設定は斬新でした。
＞まとめにくそうな設定なのですが、うまくまとまっていると思います。
有難う御座います。
女だった、という上に、「でも男なんだ」という話ですんで、良く考えたら一周して普通の祐一になってますね。結果としてまとまったのは「男を描けば良いから」かもしれません。
○ 不義理と邪悪の代名詞様 (採点:4)
＞扱いにくい題材と難しい表現に敢えて挑んだ姿勢に敬意を表して。
有難う御座います。無茶な挑戦でしたんで、本人的には頑張りましたがやはり成功したとは言えませんよね。
＞なんとなくグリーンマ○ルっぽかったり金八先○っぽかったりする部分は十分に目をつぶれるとして
グリーンマ○ルですか？ もし良かったらどの辺りがそう感じられたのか教えて頂けると嬉しいんですが。あれは読めもしないのに原語のペーパーバック買ってしまった程好きな作品ですんで。
金○っぽいのは恐らく香里のお説教辺りでしょうね。
＞ストーリーの急速な流れにひどく違和感を覚えます。
＞もっともっと祐一の心情を細やかに描き出してゆくべきだったのではないでしょうか？
そうですね。結果まで一気に突っ走ってしまっていますね。
祐一がカムアウトを決意するまでや、名雪に想いを告げる決心を固めるまでには、様々な葛藤がありますんで、それをひとつひとつ描いていけばもっと祐一の描写に深みを加えられたかもしれません。御指摘感謝します。
○ Liar様 (採点:6)
＞ネタと話の筋は良いのですが、表現や技術面に少々問題があります。
＞取り敢えず三点リーダが多過ぎるのでまずはそこから直しましょう。
有難う御座います。
読み返すと三点リーダは確かに多いですね。技術面が全く足りていないのは痛感しています。少しずつでも、向上を目指して頑張らせて頂きます。
○ 名無しさんだよもん様 (採点:8)
＞設定にぶっ飛んだけど、うん、ちゃんと書けてると思う。
＞北川・香里の場面はかなり気に入った。
＞変に説教臭くならないでリアルな感じがする。
有難う御座います。
北川君と香里さんには、いわゆる「理解者」の心情を、読者様に説明する為の役割を担ってもらいましたんで、あそこがリアルに感じて頂けたなら嬉しいです。
＞そこからクライマックスまでの間に背景説明が入ってトーンダウンしているのは、
＞もっと一気に盛り上がっても良かったんじゃないかな。
背景説明を入れるタイミングは悩んだんですよね。カムアウト前に入れると祐一の言葉の前に説明が済んでしまって、祐一の躊躇いが上滑りしそうだし、かと言ってラスト後に入れるのも蛇足感が強いですしね。結局、名雪捜しの時に時間経過を示す意味も含められるのではないかと考えてあそこで祐一君に回想に浸ってもらったんですが、確かにトーンダウンしてしまってますね。
私の筆力の不足がなによりの原因ですね。失礼しました。
＞あとは、心情描写がちょっと直接的すぎかも。
＞最初のアレはちょっと引いた。
確かに直接的ですね。苦しんでいれば「苦しい！」ですし、想い人を想えば「名雪！」ですし。読む人の事を考えれば、もっと間接的な感情描写で内心を表すべきだったかもしれません。御指摘を有難う御座います。今後の課題にしたいと思います。
○ 夏葵様 (採点:2)
＞いやはや、ここまで突っ走りますか（笑
確かに突っ走ってしまっていますね。置いてけぼりにしてしまったかと思います。失礼致しました。そして、それでも御感想を書いて頂いて有難う御座います。
○ 香坂幸広様 (採点:3)
＞if ものですが、どうも設定を生かしきれていないような。
＞クライマックスの部分、別にこの設定じゃなくてもかけますよね？
御指摘の通りですね。クライマックスはあくまで「男の祐一」と「女の名雪」のラブストーリーを書こうとしましたんで、結果的に「普通の恋愛」の話になっています。このふたりの恋愛を「普通の恋愛」として書く事に焦点を置いて構成しましたんで、「この設定だからこそ書ける恋愛」が書けていないのは間違いありません。設定から来る期待を裏切ってしまった事と思います。失礼致しました。
○ Lv2様 (採点:8)
＞祐一が実は女って話は既にいろいろとありますが、これはかなりハイレベルだと思います。
＞北川や香里の対応、終盤の話が収束してゆく段階も、実に見事に描かれていると思います。
＞なかなかの秀作だと思いました。
秀作、とは過分な御評価を頂きまして、有難う御座います。
好みが別れるテーマを選んでしまったもので、せめて説得力だけはあるようにと、構成は出来るだけ考えたつもりです。気に入って頂けた様で、なによりの御褒美を有難う御座いました。
まだ半分もレス返せてませんね……本当にすみません。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/4 23:0 ＜作者＞
レス遅れております。すみません。
○ Ｇａｒａ様 (採点:10)
高評価有難う御座います。
＞実は１ページ目まで読んだ時点では「こんぺにまで祐一性転換ＳＳが……」と低評価してました。最後まで読んで真っ先に思ったのは「ごめんなさい。お見それ致しました」でした。
実は「祐一性転移系ＳＳ」を書くつもりではありませんでした。自分が書いていないジャンルという事で、ラブストーリーに挑戦するつもりで書いたんですが、越えなければならないハードルとして、性同一性障害を選んでしまったもので、このような話になりました。
＞祐一が戸籍上女の性同一障害者である、という設定は、正直滅茶苦茶だと思ったんですけど、その無茶な筈の設定がきちんとＫａｎｏｎの世界に嵌まっていて、構成の工夫に感心しました。
実際相当無茶ですよねぇ。根底を揺るがす設定なだけに、違和感が強かった事と思います。少しでも違和感を減らせる様にと構成は慎重に練りましたけど、そこを気に入って頂けた様でほっとしました。
＞特に、雪うさぎのエピソードが、台詞も行動も全く変えずに、その意味する内容だけが完全に違うものになっている構成は見事です。
名雪さんの祐一君への想いを本編と同様なものにしたかったので、名雪さん視点からは本編の名雪シナリオと大差ない展開を目指しました。見事と言って頂けると恐縮です。
＞ヒロインを名雪に絞っている為、あゆが存在しない世界なのに、駅前で祐一が泣く展開が無理無く構成されているのはいっそ器用と表現したいですね。
実は作者の心の中ではあゆさんを始め全ヒロインがこの世界でも元気に生活しています。
いえ、別にきちんと設定してある訳ではないんですが、「居なかった事にする」のも淋しいし、かと言って「居たけど祐一とは会わなかった」としてしまうのも悲しい話になりそうだったんで、精神衛生上の問題で「皆幸せです」という御都合主義的解釈を採用しました。
＞シンプルなタイトルに、複数の意味が込められている点も評価高いです。「『本当の俺』が女である事を『告白』（カミングアウト）する」という冒頭の意味が、ラストでは「想いを『告白』した事で『本当の俺』を自覚する（アイデンティティー）」という意味へと変わるのは感動的ですらあります。
正解です。
元々「告白」にふたつの意味を絡めてたんですが、あまりにも判りにくいので、祐一君のアイディンティティーの変化を「本当の俺」として表記してみました。
ちなみに時間軸を追って「祐」にとっての「俺」の変化を書くとこんな感じになります。
・６歳
俺は男の子
・６歳〜１０歳
男扱いされている時だけが俺
・１０歳〜１７歳
男である俺を保つ為に、女として扱われる自分を消そう
・北の街再訪
俺は男だが、それは許されない
・名雪に全てを受け入れてもらえる
自分の何もかも全てが『俺』そのもの
流石にこの全部をタイトルと今作に絡める事が出来たとは思いませんが、そうなる事を目標にはしました。
＞この作品が楽しめるかどうかは「祐」が男である、という事が実感として納得できるかどうか、でかなり左右されますね。ここが納得できないままだと、ラストが「自分には理解できない世界」でのハッピーエンドに読めてしまって消化しきれないラストになってしまう事と思います。
そうですね。『祐』の一人称にしたり、回想を挟んだり、北川、香里に納得させたり、と、いろいろ小細工は弄したんですけど、「性別」という普段認識を疑う必要も無い「確定事項」を引っくり返すのは無茶な挑戦でした。
＞２ページ目の北川と香里の台詞によって、男の主観からも、女の主観からも、「祐は男性である」と認識される事が描写されるので比較的納得し易い構成だとは思うんですが、納得できない人にはどうしても納得できないものではあると思います。
そうだと思います。納得出来ない人には、「違和感ばかりが鼻につくＳＳ」を読ませてしまった訳で、こんぺという場には相応しくないテーマでした。
＞かなり読む人を選んでしまうテーマですが、私的には最高に楽しめました。
有難う御座います。楽しんで頂けたのならそれがなによりの書き手への御褒美ですね。
詳しい御感想を本当に有難う御座いました。
ああ……Ｇａｒａさんへのレスだけで時間切れになってしまった……
本当に遅くてすみません。
☆Piro-Suke☆ 11/5 2:54
どうも、やっとこ感想への個別レスを終えたので、他掲示板に出没し始めたPiro-Sukeです。
今回、中編部門は期間中全然読めなかったので、投票出来ませんでした……すみません。遅ればせながら、作品の方拝見致しました。
大分難しいテーマに挑戦されたんですね。性転換ものはギャグにしかならないと言われる方が多いのですが、その壁に大穴を穿った意欲作だと思います。賛否両論ある様ですが、少なくとも私の様に性同一性障害について、そういうものなんだと云った程度の認識しか無かった者にとっては、その苦悩や解決の難しさを真剣に考えてみる第一歩となる作品です。
少し気になったのが、作中時間の短さです。無理に一日に収める事は無かったのでは？ 同じく最終的には受け入れるとしても、名雪はもちろん北川や香里にももう少し葛藤があっても良かったと思います。カムアウト後に多少ぎくしゃくした四人の日常があって、そこで何か、祐一の心が男である事が浮き彫りになる様な出来事（どんなものかすぐには思い付きませんが）があったりしたら、もっとグッと説得力があった様な気が……まあ、これは例えですけど。
それではこの辺で、またＨＰの方にもお邪魔させていただきますね〜。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/5 22:42 ＜作者＞
＞Piro-Suke様
書き込み有難う御座います＆何度もなんですが３位おめでとう御座います。
＞大分難しいテーマに挑戦されたんですね。
はい。自分の力量を考えると難しすぎるテーマでしたね。
＞苦悩や解決の難しさを真剣に考えてみる第一歩となる作品です。
有難う御座います。
ある意味、問題定義的なテーマですんで、何らかの思いが残って頂いたのなら望外の喜びですね。
＞少し気になったのが、作中時間の短さです。無理に一日に収める事は無かったのでは？
＞同じく最終的には受け入れるとしても、名雪はもちろん北川や香里にももう少し葛藤があっても良かったと思います。
確かにその通りですね。言われてみて仮にこの話を数日に渡る話にした場合を考えてみたんですが、香里さんにも、北川君にも、名雪さんにも、秋子さんにも、勿論祐一君にも、全て新たなるエピソードが生まれる展開になります。冗長になる危険性もありますが、上手く廻ればキャラ達のこの問題への対応がうんと深いものになった可能性もありますね。
素晴らしいアドバイスを有難う御座います。もしかしたらいつかこの話を長編に焼き直す事になるかもしれません。
＞カムアウト後に多少ぎくしゃくした四人の日常があって、そこで何か、祐一の心が男である事が浮き彫りになる様な出来事（どんなものかすぐには思い付きませんが）があったりしたら、もっとグッと説得力があった様な気が……
参考にさせて頂きます。
書き手にイメージを膨らまさせる御感想、心の底より感謝致します。
……今日も１レスだけですね……すいません。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/10 21:49 ＜作者＞
すっかり間が空いてしまっています。不誠実な応対になってしまっている事をお詫びします。仕事が続いてしまって碌に時間が取れません。レスを返し終わるのは随分先になるかと思います。
決して頂いた御感想を無視するつもりはありませんので、御容赦の程を。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/18 22:1 ＜作者＞
暫くは定時で帰宅出来そうです。サイトにもようやくこの作品をＵＰしました。
レスを返していきたいと思います。
○ Manuke様 (採点:3)
＞うーむ…ちょっとコメントし辛いですねぇ…。
＞若干異色ではありますが、二次創作としてはアリなのかもしれません。が、ここまで変えてしまうと果たしてKanonと言っていいものか。（性別ではなく、あゆのことが、です）
コメントしにくい作品に御感想頂きまして有難う御座います。
あゆさんの設定ですが、この世界でも居る事は居ます。但し、祐一とは出会っていません。とてつもなく御都合主義な脳内設定では、なんと母親すら存命という事になってます。死ななかった理由も一応あるんですが……我ながら、自分の精神衛生上の都合でこじつけた無理矢理な設定です。ちらりとだけ説明しますと、舞もまた幼少時に祐一と会っていないので、まいとの分裂を起さず、「治癒の能力」を保持したままな訳で……すみません、本当に御都合主義で……更に小さな声でぼそりと言いますと、一弥君とか栞さんとかも……ごめんなさい、見逃してください。ちなみに香里さんが人の悩み事に首突っ込む性格になっているのもその辺りが理由だったりします。あ、あと、真琴さんは妖狐として平和に暮らしています。で、妖狐のままの真琴さんと美汐さんは種別を越えた友情で結ばれていたりとか……申し訳ありません……
＞また、『女性化』タイプのお話としては、少々度が過ぎているように思います。ご自身がお話中でも語ってらっしゃいますが、当事者にとっては冗談ごとではないはずです。不謹慎のそしりは免れられないかと。
はい。不謹慎ですよね。すみません。
当事者の方が不快に思われた時には謝っても謝りきれないと思います。決して不真面目に扱うつもりは無いし、むしろ、当事者の方達にはより苦痛を感じずに暮らせる世間であって欲しいとの願いもあってのこの設定なんですが、不謹慎である事には違いはありません。
不愉快な思いをさせてしまって本当にすみませんでした。それでも御感想を頂いた事を、心より感謝致します。
○ 吐迄宴様 (採点:6)
＞アンチ性反転な私をすら、ノックアウトする見事な出来映えになってますね。
＞ラブストーリーとしてちゃんと読めた上で、実は女だったというアイデアを上手く絡めておられますな。
有難う御座います。
性反転物、としての意識は実は無かったんですが、アンチの方にも楽しんで頂けたのなら望外の喜びです。
ラブストーリーとして成立させる事には心血を注ぎましたんで、「ちゃんと読めた」と言って頂けると嬉しいですね。
＞そしてそういういわゆるゲテモノなものをこのこんぺという場でぶつけてくるその作者根性は天晴れ！
＞出来が悪いと文句無しに総スカンを喰らいそうな大きな賭（笑）を、よくぞ(笑
受け入れて頂くには難しい設定ですから、本来こんぺという場には不向きな作品だったとは自覚してます。賭け、と言われるとまさしくその通りですね。この設定であの時点で自分に書ける作品としては最高レベルの物を書いた、とは思ってました。ただ、どなたにも楽しんで頂ける作品では無いのも確かな訳で、総スカンを喰らわずに済んだのは僥倖だったかもしれません。
＞欠点としては、書き込み量的には短編のそれであるため満足感が薄いということ
そうですね。もっと長く書く事も可能な設定ですから、各キャラクターの心情等ももっと深く掘り下げて、ボリュームのあるＳＳに仕上げた方が良くなったかもしれません。
＞あとは……そうですね、『……』の使いすぎで会話のテンポが悪いということでしょうか。
＞また、展開としても序盤辺りでまずキャラクターに愛着が持てるような展開の溜めが欲しかったかなぁ、といった感じで。
三点リーダの多用は個人的な欠点ですね。今後気をつけたいと思います。
序盤の急展開ぶりも確かに反省点です。御忠告、今後の参考にさせて頂きます。
＞まぁ、しかし異色作品を存分に楽しめました。どうもでした。
こちらこそ、御感想頂きまして本当に有難う御座いました。
○ ＣＡＢＩＮＭＡＩＬＤ様 (採点:6)
＞コメントに困りますが、とりあえず祐一の父親の驚きようが楽しみです。
コメントしにくい作品ですみません。そんな作品に御感想を頂いて、有難う御座います。
お父さんに関する設定を少し書きますね。
元々実家でも祐一君は男言葉で過ごしてたんですけど、お父さんは「最近の女の子は言葉遣いが荒いな」と素直に解釈していたんで、全く疑問に思っていませんでした。お父さんは男の子が欲しかった事もあって、「祐」が男の子っぽい事はむしろ喜んでました。ただ、流石に「嫁さんになる人」を紹介されるとは思っていなかったので、名雪を連れて祐一君が報告に来た時には混乱して熱出して寝込みます。回復後は「ひとり息子」の祐一君の、良き人生の先輩として、男同士腹を割って話せる父親になってくれます。……ちなみに実在の父親をモデルにしてます。
○ やまね様 (採点:4)
＞着想は面白いが、現実的ではない。
すみませんでした。
出来るだけ現実に即した話にしたくて、殆どの設定は実在の人物の体験談を元にしたんですが、ストーリー自体の現実感が伴っていませんね。
＞個人的な感想だが、最後に愛という言葉を使ったのが萎えた。
話のメインがラブストーリーですんで、「愛」は効果的に使いたかった言葉なんですけど、萎えさせてしまったのでは紛れも無く失敗ですね。大変申し訳ありませんでした。
○ 八塚神穂様 (採点:7)
＞設定が珍しく、また、その設定で最後まで書かれているのが良かったです。
有難う御座います。
本来無理のあるこの設定を、ストーリーとして消化する事は目指した目標でしたんで、受け入れて頂いて嬉しいです。
○ sukusuku様 (採点:5)
＞全年齢版？
特には１８禁版とも全年齢版とも限定してません。設定的には名雪シナリオの途中からの分岐ですんで、どちらでも大丈夫かと思ったんですけど、１８禁版で違和感がある話でしたらすみませんでした。
○ 緋由威様 (採点:1)
＞ネタが、生理的に駄目です。
不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。
受け入れて頂けない方が居るであろう事は予測が出来る事でしたので、それを回避する事が出来なかったのは私の力不足であり、認識不足です。
本当にすみませんでした。そして、その御感想を正直に書いて頂いた事を、心より感謝致します。有難う御座いました。
まだまだ全レス返しには遠いですね。
こつこつと書いていきます。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/27 22:8 ＜作者＞
○ 浮動明王様 (採点:10)
高評価有難う御座います。
＞最初のページを読んで、てっきりよくある性転換モノかと思ってしまいました。しかし読み終えて真面目に性同一性障害を扱っていることに驚きました。
性別変更ＳＳの一種である事は確かですね。個人的にはこの「祐」はあくまで男性キャラとして扱ってますんで性転換ものとしては異質だと思います。
性同一性障害に関しては自分の知り得る限りの知識を以って真面目に扱おうと思ってましたんで、その点を御評価頂けて幸いです。
＞コンペでこのような作品に出会えるとは予想外の感激です。
こんぺ向きの設定では無いですから予想外でしょうね。良い方に予想を裏切る話に読んで頂けた様でほっとしました。
＞性同一性障害という一般的には理解されていないであろう題材を用いた勇気に敬服いたしました。
一般的では無い題材である以上、不特定多数を対象とする場に持ち込んだのは無茶でしたね。勇気、と言って頂けると光栄ですけど、実質は無謀、と言われるべき行為ではあったと思います。
今回の問題点を全て良い面で受けとめて頂きまして、有難う御座いました。
○ 長森長様 (採点:8)
高評価を有難う御座います。
＞単なる性反転物で終わらせないで実社会における現象・差別と重ね合わせ、さらにそれを踏まえた上で物語を構築していく才能はまさに賞賛に値します。
才能、とは過分な御言葉を有難う御座います。
実際は才能などと言える様なものはありませんが、長森長様にそう捉えて頂けるだけの作品になったのであれば光栄です。
＞ラストも単に抱き合ってHappyEND、というありふれた形でなく、その後の二人のあり方まで考えられている点にも感心しました。
この点は私が考えたと言うよりは、実社会でこういった形での人生を前向きに生きておられる方達の体験話からの引用ですんで、私の手柄ではありません。この点を感心して頂けたのでしたら、間接的にそういった方達の人生に感心して頂けた訳で、私にとっても望外の喜びです。
○ あおき哲夫様 (採点:1)
御感想を有難う御座います。気に入って頂けなかった、ひいては不快な思いをさせてしまった作品に対して、御意見を頂けました事を感謝致します。
＞性転換ものがいずれはでてくるんじゃないかと思ってはいたけどね…。ここまで原作を無視する方向に組み立てられるとどうしようもないな。
本作の設定を根底から弄ってしまいましたので、原作無視と言われれば返す言葉もありません。申し訳ありませんでした。
＞健常者には理解しにくく差別に繋がりやすい性同一性障害をこんなに手軽に扱うとは。…若干とはいえ障害のある方をサポートしている人間としては安易に扱ってほしくないテーマでもある。
実際に身近に何らかの障害を御持ちの方が居られる方にとっては、大変不快な作品であった事と思います。重ねて申し訳ありませんでした。
＞あなたは小手先だけで小説を書いていないか？ 心の中でどのように結論づけられたか？ このSSを書き上げた後、どのような想いが胸に残ったのか？ 迂遠ながら聞いてみたい。
小手先で書けるだけの技量はありませんので、本人としては小手先だけで書いた訳では無い事だけは御理解を願いたいと思います。自分なりの考えと意思を以って作品にはあたりましたが、あおき哲夫様にとっては小手先レベルのものであったかもしれません。大変に失礼を致しました。
拙慮の末のものですので御満足頂ける答えにはなれないとは思いますが、自分なりの心中に関して愚答させて頂きます。
そもそもは実社会での性同一性障害の方の現状に関して、自分個人なりのエールを形にしたい、という思いがあって考えた構成でした。
この問題に関して漠然と差別意識を持っている人の中には、当の人の素の言葉を見聞きしただけで、それまでの差別意識が払拭される、という状態の人が少なからず居るのではないかと私は考えています。根拠と言えるだけのものではありませんが、私自身と私の周辺の何人かはそうでしたし、私から話しを聞いた人達の中にも同様の「固定概念の変節」を果たした人が実在しました。要は、「かの人は当人の主張する通りの性別である」事を実感として納得出来た訳です。つまりは、「知らないから差別意識を持つ」のであり、正しく知ることが出来れば、それはお互いに理解を深め、無為な摩擦を回避出来るのではないか、と私は考えている訳です。
しかし、実際にはそういった形での交流は普通には望めないものであり、機会さえあれば人を差別する感情から解放され得る人達も、その機会の無いまま差別意識を持ちつづける事になるのが現状です。また、「知るためのきっかけ」となり得る様な、著作本やインタビュー記事等も、インパクトを重視され、センセーショナルに扱われてしまっているのも現状です。
こういった中では、理解し、納得出来る筈の人にとっても、「差別されているのが普通である」といった認識は固定されたままになるのではないかと思います。
結局は、私達は当人の気持ちになりきる事は出来ない訳で、自分の身に置き換えての実感をする事は出来ません。ならば、創作物でその感情が描写出来ればどうだろうか、と、私は考えました。実際に当人の話を聞いても伝聞にしかなりませんが、創作物でならば、きちんと読者様に納得出来るだけの感情描写が出来れば、「そう扱われる自分」の感情になれるのではないか、と。
勿論、それを私が書くには、私自身がその感情を描けるだけの理解を出来ていなければなりません。それを伝えきるだけの感情描写も出来なくてはなりません。正直、自信がある事ではありませんでした。私は、希望的観測の上での願望を持ちながら、特に何も形には出来ずに数年を過ごしました。
さて、その事とは別に、私は今年初頭、妻が知り合いから貰ったというＰＣゲームをプレイ致しました。そのゲームが、私に大きな感銘を与えてくれた事により、私はＳＳという二次創作ジャンルに触れる事となり、自身もＳＳを書くようになりました。そして、ある時から私は考えていました。この作品の登場人物達ならば、正確には私の解釈した、私のＳＳでの彼らならば、自分の知人が人生のかかった悩み、問題を抱えている時に、真摯であってくれるのではないか、と。知人が性同一障害者であると知った時に、まず、その当人の気持ちを理解しようとしてくれるのではないか、と。
男である私にとって、同じく男であるＦｔＭ（女性の身体に違和感を持ち、自身を男性と認識する人。Female to Male）のキャラクターならば、「男としての感情」を書く事が出来れば、感情描写が可能なのではないか。実在のＦｔＭの方の体験を参考にすることで、この問題に対峙して生きてきたキャラクターを描けるのではないか。そのような考えで、私はこの作品を構想してみようと決めた訳です。
当人ではない私にとって、社会との軋轢に生きる方達の体験は語るには余る事です。ですので私は、この話でのテーマを、自分にも充分に体験のある「男性として女性を愛する事」に設定しました。私は現在の妻と結婚するまでに、長い交際期間を経ました。その間に様々な問題に直面し、別れてしまった時期すらありました。私は最終的に、「あらゆる全ての問題を含めた上で、彼女を愛している」と確信し、生涯を添い遂げる事をお互いに誓い、現在に至っています。変わらず様々な問題を抱えながら、今でも私は妻を愛していますし、この先も愛し続けます。私は「祐」に、そういった相手との出会いと契りを体験させ、それを描写する事で、「男性である祐」を描く事に尽力しました。
したがって、書き終えて私に残った想い、というものは実質単純な物です。すなわち、「どんな大きな問題も、困難も、お互いがそれを越える存在であるのならば共に手を取って乗り越えて行ける筈だ」という、一種綺麗事じみて聞こえる真理です。
性同一性障害、という実在するものを扱っておいて、自分に理解出来る範囲での結論を眼目とするというのは、肩透かしな物であったかもしれません。申し訳ありません。私にはこの作品での祐一と名雪の愛は、この形でしか語る事が出来ませんでした。それ以上の部分に踏み込めば、「勝手な想像で造った感情」を描写するしかなくなります。実在する方達を描写の参考にさせて頂いている以上、それは避けるべき事だと、私は考えた訳です。
この事で、当人の方達の側にお立ちになられる方が不満を持たれるのは当然の事です。浅い話を読ませてしまって、本当にすみませんでした。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/29 0:13 ＜作者＞
レスを返しきれるのか時間との闘いになって来ましたね……と言うかここまでにまともな休みが無かったという事実が我ながら薄ら寒いですが。
いえ、書きたい事全部書かずに内容をまとめていればこんなに時間かけないでも済んでいた筈なんですけどね。短くまとめる、という能力に欠けているのが問題ですねぇ。
○ cosmos様 (採点:1)
＞コンペで性転換ものを出す勇気は凄いと思うが、多分性転換ものはギャグ以外出来ないと思う。
気に入って頂けない作品を読ませてしまいまして大変失礼致しました。そして、それでも御感想を書き込んで頂いて有難う御座います。
性転換もの、としてのつもりで構成した訳では無かったのですが、実際主人公の性別設定を弄ってしまっている以上は同じカテゴリーなのは間違いありません。ギャグを期待させてしまったようでしたら申し訳ありませんでした。
そもそも実際に性同一性障害の方が存在しておられる以上、その設定をギャグにする事は出来ませんでした。どうもすみませんでした。
○ unnya様 (採点:4)
＞シチュエーションとしては、ありかな、とも思いますが、最後の一ページは要らないかな、と思いました。そこからは読者の想像に任せた方が良かったかと。想像できる展開である上にオリジナルの使い回しが混ざってますし。
本筋がラブストーリーでしたので、想いを告白するシーンと成就するシーンを省く事は考え付きませんでした。予想出来る展開と言われればその通りですね。想像で補う方が良かった読者様には無駄な描写だった事と思います。失礼を致しました。
オリジナルの使い回し、というのは恐らく「雪、積もってるぞ」のシーンですね。祐一が名雪との再会の場面と現状を重ねている設定でしたんで、「あの時の名雪の台詞を引用して名雪に声をかける祐一」を描写したつもりだったのですが、単なる使い回しに読めたのであれば描写力の不足の至りです。
＞やはりSSはこういった問題を正面から扱うには不向きかな、と思います。とにかくきれい事ですまない側面が大きいですから。
ＳＳが本作を持つ二次創作である以上、お遊び的要素があるのは間違い無い事ですから、不向きと言われればその通りです。真面目な問題をお手軽に扱っているように受け取られる危険性は憂慮するべきでした。
＞こういった話題を取り上げるにしても、話の中心に据えるよりは、脇のテーマにしてもう少し心理面を中心に書いたほうが良かったかなと。やはりこのようなテーマを主題として取り上げるには「一から」作り上げないとだめなのではないかなぁと思いました。
性同一性障害自体は脇のテーマのつもりでした。あくまで本筋はラブストーリーでしたので。お互いを恋し合うふたりの姿、がメインで、障害はふたりが乗り越えていく問題のひとつ、という位置付けのつもりだったのですが、結果がそう読めないものになったのは私の力不足です。申し訳ありませんでした。
○ グＥ様 (採点:2)
＞心理描写をもう少しうまく表現してほしかったです。
＞ちなみに設定自体個人的にあまり好きではなかったです・・・。
心理描写のまずさは私の描写力の不足です。すみませんでした。
設定そのもので不快な思いをさせてしまいまして申し訳ありませんでした。
それでも御感想を書いて頂けて、有難う御座います。
○ 天原 福真様 (採点:9)
高評価を有難う御座います。
＞なかなかの異色作ですね。ＫａｎｏｎＳＳでは時々見かける設定ですが、こんぺに出してくるとは思い切っているというかなんというか……。
こんぺ向きの設定では無かったですね。思い切っていると言うよりは私の配慮不足です。
＞でも、こういうお話は嫌いではないです。かなり丁寧に描かれていますしね。
香里、北川なども良い人ですし、後味も良いです。
有難う御座います。
香里さんと北川君はあゆシナリオで見せてくれた、知り合って間も無い筈の祐一への厚い友情の姿が印象深いので、この位の「良き友人」というイメージが私の中にありまして、今回の役回りとなりました。と、言うより、彼らが「良き友人」であるからこそこの話が出来あがったんですが。
＞ただ、あゆのことはどうなっているのかな、と少し疑問もあるんですが……。
あゆさんは設定上元気です。私の精神衛生上の問題ででっちあげた御都合主義設定なのですが、一応全ヒロインが元気という事になっています。
簡単に書きます。
あゆさんは１０歳時に母親が重い病気にかかるのですが、このとき病院の待合で、一弥君の入院の為に来院した、舞さん、佐祐理さんと知り合います。あゆさんの母親と一弥君も含めて、皆が仲良くなります。そして、あゆさんの母親と一弥君が同時に危篤状態に陥った時、あゆさんと佐祐理さんの祈りに呼応して舞さんの治癒の能力が発動し、あゆさんの母親と一弥君は一命を取り留めます。７年後、高校に通うあゆさん達は香里さんと知り合い、そこから栞さんと知り合います。永く発動していない舞さんの力に望みを託し、皆は心をひとつにして祈ります。果たして奇跡は起こり、栞さんは全開します。香里さんから人と距離を置く傾向は消え、むしろ少々お節介気味になります。その結果、香里さんは様子のおかしい名雪さんと祐一君を心配し、百花屋に北川を伴って先回りし、このＳＳの展開となります。なお、真琴さんは妖狐のままで美汐さんと出会い、友情を育んでいます。美汐さんは真琴さんと、クラスメイトの栞さんの存在もあって、過去の悲しい別れから立ち直り、前向きに生きています。
……すみません。御都合主義の塊で……
次には最後までレスを書きたいです。明日は早く帰れる筈ですんで間に合うとは思うんですが……全レス遅延トップはほぼ確実ですね……。
☆あおき哲夫☆ 11/29 19:45
私の押しつけとも言える伺いに丁寧に答えて頂き、心より感謝致します。
JIMMY氏のお考えは基本的に福祉の概念に沿っておられると思います。現実にその障害を知らなければ理解もまた得られないのは当たり前のことです。その事をご存じであることに私は安心致しました。近年、障害というハンデについてはゲームなどでよく取り上げられたりしましたが、その余りに非現実的な状況と行動に私は憤懣を抱いておりました。
たかがゲームに何を言っているんだという向きもありましょう。それはもちろんお話であり、非現実な世界を描いたものだからという、その事には理解できます。ただ、話を盛り上げるため、若しくは悲しみを誘うため、キャラクターを立てるためだけに安易に使われているのではないかという疑念がありました。それは悲しいことですし、第一、相当の誤解を招いていると、私は考えています。私が懸念したのは、この作品でその誤解を招くことです。
私はJIMMY氏のレスをずっと読み続けていましたが、ひとつひとつの感想に丁寧に応対しておられ、なによりご自分の意見を左右されないでおられた。その事を私は嬉しく思います。ただJIMMY氏がご自分の意見自体に固執していたならば、また違うことで私は懸念したでしょう。障害者福祉、或いはサポートというものは柔軟でなければならないと考えていますから。
何ごとも千差万別というように障害でもそれは確実に言葉で定められた以上に複雑です。現実の後でしか、規定する言葉は出てきません。性同一性障害でもっとも有名になったことです。
性同一性障害についても、男の身体に生まれついた女性、女性の身体に生まれついた男性、のふたつのパターンしかないというわけではありません。詳しいことはWebや文献で探して頂けると助かります。もちろんJIMMY氏も執筆を考えた時点で、いくらかの情報収集はなさったでしょうからご存じだとは思われますが。
情報は玉石混淆です。それはSSといえども例外ではありません。むしろ専門的な文献や、新聞の記事などより遙かに心に残りやすいものではないかと、私は考えます。
漫画や小説、TVドラマ然りです。エンタテイメントは必ずしも人を楽しませる事だけを指してはいないと私は思っています。その影響力は、特に学校へ通う年代の人達へは絶大でしょう。故にそれに関わる方達は慎重でなければならない。ゲームであっても、原作は18歳以上だけを対象にしていないわけです。場合によっては小中学生がみている可能性だってあります。そのような人達に間違った知識を教えてしまっては、取り返しがつかないかもしれない。
私は多分に気にしすぎなのかもしれません。
ですが、指摘しない人間がいなければ、それはそれで問題があると思っています。
ただ、氏がこの問題を書かれるのには少しばかり早過ぎた、ということは書き添えておこうと思います。若しくはこんぺのような締め切りが控えるような場では相応しくなかったような気がする、といえばよろしいでしょうか。時間が迫る、書き急いだ、故に浅薄に見られるようなことがあれば、懸念している誤解が起こりうるのではないかと私は心配していたわけです。
JIMMY氏に小手先で書いていないか、と聞いたことについては謝罪致します。JIMMY氏がどのように考え、どのようにこの作品を書いたのかは充分に承りました。しっかりとした考えがあったことは心に留め置こうと思います。また、あのように挑戦的な書き方をした私に、丁寧に答えて頂いたことに心よりお礼を述べさせて頂きます。ありがとうございました。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/30 1:26 ＜作者＞
＞あおき哲夫様
レスを有難う御座います。
＞私の押しつけとも言える伺いに丁寧に答えて頂き、心より感謝致します。
押しつけ、などとは考えておりません。当然の疑問だと思いますし、それを疑問のままで不満として溜め込まずに表意して頂いた事は、こちらこそ感謝を到します。
＞近年、障害というハンデについてはゲームなどでよく取り上げられたりしましたが、その余りに非現実的な状況と行動に私は憤懣を抱いておりました。
＞話を盛り上げるため、若しくは悲しみを誘うため、キャラクターを立てるためだけに安易に使われているのではないかという疑念がありました。
病気や障害がキャラ付けとして簡単に扱われる作品は確かに多いですね。現実に苦しんでいる人が存在する設定なのですから、そういった当事者の方にも納得のいくような深い扱いが出来る事が理想なのは本来当然でしょうね。
＞私が懸念したのは、この作品でその誤解を招くことです。
それは確かに在り得る危険ですから懸念は当然かと思います。そして、決して誤解を招かない、とまで言えるような昇華した作品で無かった事も紛れも無い事実です。
実際、今回のＳＳで、誤解に基づいてこの障害を解釈した方も居られたかもしれません。そして、それは私が責められるべき問題です。
＞私はJIMMY氏のレスをずっと読み続けていましたが、ひとつひとつの感想に丁寧に応対しておられ、なによりご自分の意見を左右されないでおられた。
読んで頂き、その感想まで聞かせて頂いた方達なのですから、丁寧に真剣にレスを返したいとは心がけていました。それが御評価頂けたのなら幸いです。
＞性同一性障害についても、男の身体に生まれついた女性、女性の身体に生まれついた男性、のふたつのパターンしかないというわけではありません。詳しいことはWebや文献で探して頂けると助かります。もちろんJIMMY氏も執筆を考えた時点で、いくらかの情報収集はなさったでしょうからご存じだとは思われますが。
本やＷｅｂ上で判る範囲の事は調べなおしたつもりですんで、幾らかなら知っていると思います。理解し、血肉に出来ているか、と言えばそうでは無いでしょうけど。
＞エンタテイメントは必ずしも人を楽しませる事だけを指してはいないと私は思っています。その影響力は、特に学校へ通う年代の人達へは絶大でしょう。故にそれに関わる方達は慎重でなければならない。
そうですね。その通りだと思います。そして、自分がそこまで見越した上での慎重さをもって今回のＳＳを書いたか、と言えば、そうでは無かったでしょう。
＞私は多分に気にしすぎなのかもしれません。
＞ですが、指摘しない人間がいなければ、それはそれで問題があると思っています。
はい。御指摘頂いた事を感謝致します。
＞ただ、氏がこの問題を書かれるのには少しばかり早過ぎた、ということは書き添えておこうと思います。若しくはこんぺのような締め切りが控えるような場では相応しくなかったような気がする、といえばよろしいでしょうか。
私自身もそう思います。私が本当の意味でこの問題を扱ったストーリーを書けるには、もっと真剣に、もっと身近に、もっと長く、この問題に取り組むべきでした。
何より、こんぺ、という場に相応しくないことは間違いがありません。
＞JIMMY氏に小手先で書いていないか、と聞いたことについては謝罪致します。JIMMY氏がどのように考え、どのようにこの作品を書いたのかは充分に承りました。しっかりとした考えがあったことは心に留め置こうと思います。
謝罪には及びませんが、御丁寧な対応を有難う御座います。
しっかりとした考え、と言って頂けた事は光栄です。その言葉を賜るには足らないのも確かですが、今後に期待を託し、精進したいと思います。
＞あのように挑戦的な書き方をした私に、丁寧に答えて頂いたことに心よりお礼を述べさせて頂きます
こちらこそ忌憚無い御意見を有難う御座いました。今後の糧として、少しでも身にして行きたいと思います。
明日は本当に久しぶりに休みになりました。午前中の内にレスを返し終わる事を目標にします。夜には妻とデートする約束をしましたんで遅くともそれまでには。
☆ＪＩＭＭＹ☆ 11/30 12:0 ＜作者＞
○ 矮鶏様 (採点:6)
＞面白い事は面白いですが、ちょーっと基本設定のオリジナル色が強すぎたかなー？と。
面白い、と言って頂けてほっとしております。基本設定のオリジナル色は御指摘の通り強いですね。
＞テーマは理解は出来ますが、KANONのSSとしては納得出来ない部分も若干あるので私は６点。
Ｋａｎｏｎであることが前提の二次創作なのですから、納得頂けないのは無理ありません。Ｋａｎｏｎ的でないＳＳを投稿しましてすみませんでした。
○ 焼豆腐様 (採点:5)
＞テーマの重さに対して語り足りないような気がします。まったく駄目ではないけれど熟成不足というのでしょうか。部分としては悪くなくても、全体としての説得力に乏しいです。
そうですね。障害に対する掘り下げの不足に関しては痛感しています。やはり、障害を持つ当人ではない私が、当人である「祐」の視点での語りを書くには力不足だったと思います。
＞子供時代よりさらに葛藤が深くなるであろう思春期について、もっと掘り下げて欲しかったのに意外とあっさりだとか、この街に来たのがわずか十数日か前なのに、北川や香里と随分と長い友人であったかのように理解しあっているとか、名雪自身も簡単に『事実』を受け入れすぎているのでは？などの点が気になってしまいました。
思春期の葛藤は流石に傍観者でしかない私が描写するには手に余ると思いましたので、実話を参考にした状況回想に留めてしまいました。あっさりと言われればその通りですね。物足りなさを感じさせてしまい、すみませんでした。
北川君と香里さんは、私の中では新しい知人に対してもこの位真摯であってくれる人達というイメージがあります。あゆシナリオでの天使人形捜索の際の、理由も訊かずに凍った地面を掘り返し続けてくれた姿の印象が強いもので。長い友人であるからこその理解ではなく、真剣な相手には真剣に対峙してくれる結果による理解、という位置付けだったのですが、そう読めずに違和感を感じさせてしまったのは私の描写力の不足です。すみませんでした。
名雪の葛藤が描けていないのは言い訳のしようもありません。あまりにも重大な人生の選択であり、当事者ではない自分に描ききれるものではないと思えたので、実質描写することを放棄してしまった部分です。現実にそういう選択をした方々が居られる以上、想像で書く事が出来ませんでした。申し訳ありませんでした。
○ 七瀬ユウジ様 (採点:7)
＞女になるというssはけっこうありますが、
＞性同一性障害というのはめずらしいですね。
こんぺ参加ＳＳとしても、性反転系ＳＳとしても、異色である作品ですね。
何よりも、本筋であるラブストーリーとして、完全に異色でした。
＞展開に無理はなく、よく調べられていると感じました。
有難う御座います。調べられるだけは調べたつもりですが、まだまだ描ききるには不足でした。無理がないと言って頂けて幸いです。
○ はね〜〜様 (採点:8)
＞出たな異色作！（ぉ）
はい。出してしまいました。
＞シリアスでこれをやれるのは凄いと素直に思いました。
ギャグには出来ない話ですのでシリアスには徹しようと思いました。北川君と香里さんのシーンがコメディ風味入っているのは本筋のシリアスの反動ですが。
＞人によっては１０点つける人も１点つける人もいるかもしれません
結果を見るとまさしくその通りですね。採点して頂ける方々をかなり悩ませるＳＳだったようです。
＞良い話を読ませていただきました、ありがとうございます！
有難う御座います。こちらこそ読んで頂いた上に御感想を頂きまして、本当に有難う御座いました。
○ Time様 (採点:9)
高評価を有難う御座います。
＞これはまた、小難しい内容の話を書いてきましたね（汗；
現実に存在する問題を取り上げましたので確かに難しい話ですね。ストーリー自体はストレートなラブストーリーにしましたけど、基本設定が難しい問題である以上、全体が小難しいのも確かです。
＞話が重いです、なので北川と香里の登場する場面で少し救われました。
北川君と香里さんの登場の仕方には書いていた私自身も救われました。声のかけようのない空気の中でどうやってふたりを関らせるか、で悩んだ結果の登場だったのですが、本筋が重い分、すっかりコメディなシーンになりました。
＞それにしても上手いですね、性同一性障害の祐の心理描写。
＞精神医学関係の参考書を読んだりして、得た知識なんでしょうか。
精神医学までは参考にしておりませんが、現実の当事者の方々の体験は参考にさせて頂きました。あとは、男である私自身が、女として扱われ続ける人生を生きた場合の心情を、可能な限り考え続けた結果による、「祐」の心理描写です。
＞ｋａｎｏｎ本編とは全く違った内容にしたにもかかわらず、上手くまとめてあり、
＞筋（あゆを全く出さなかったこと、雪ウサギを壊した理由）も通っていたと思います。
あゆさんは「祐」とも出会わせる展開も考えたのですが、本筋とは関係無いエピソードがあまりにも多くなるので、「出会わなかった」という設定にしてしまいました。自分でもこの世界でのあゆさんの消息は気になったので、脳内設定を漠然と決めておいて、「平和に暮らしている」という事にしてあります。他の方へのレスでも書いていますが、母親存命の上、祐一達と同じ高校に通っています。舞さん、佐祐理さんと７年前からの友人です。
雪うさぎのエピソードは、名雪さんから見た世界を名雪シナリオと同じものにする為に、外見上は同じ展開にしました。ここで祐一が泣いている展開を無理の無いものにしようと、「祐」の子供時代をかなりの泣き虫にする、という小細工をしていたりします。
＞こういう作品は、受け入れられるか、受け入れられないかで、
＞かなり評価が違ってくると思います。
その通りの結果ですね。
受け入れて頂けなかった方々には不快な作品を読ませてしまった訳で、こんぺという場に持ち込んだ事を反省しています。
＞少し気になったことを一点上げれば、３点リードを少々使いすぎていると感じました。
御指摘を受けて、自分でもそう思いました。今後の改善課題として心に留めたいと思います。
＞内容はかなりレベルが高いのでは、と思います。
過分なお言葉を有難う御座います。
○ アリアモーＡ様 (採点:3)
＞普通の祐一・名雪ＳＳかなぁとか思ってたら１ページ目のラストで驚かされました。
まずは状況を説明し終わってから、障害の設定を持ち出そうとした為に、結果として散々引っ張っておいていきなり基本設定が引っくり返るという、びっくり箱的展開になりました。インパクトを狙って構成した訳ではなかったのですが、次ページに「ひき」で繋ぐ構成にしたのは確かですので、驚かせる展開には違いないですね。
＞でもちょっと突発的すぎかなぁと思いこの点数にさせてもらいました。
突発的と言われればその通りですね。伏線は張っていったつもりだったのですが、読み返してみると自分でも唐突だと思います。どうもすみませんでした。
○ 歩く人様 (採点:6)
＞人によって好みがハッキリ分かれそうです。
その通りでしたね。好まれなかった方達には読ませてしまったことを反省しています。
＞祐一の葛藤がうまく書かれていると思います。
有難う御座います。
恋する相手に告白が出来ない強烈なコンプレックス、という点では葛藤の経験がありましたので、そこは自分なりに描写出来たかと思います。
＞ちょい役の北川、香里も良いアクセントになっていました。良かったです
彼らがＫａｎｏｎ世界に居てくれたからこそのこの話でしたので、そこが気に入って頂けたのなら嬉しいです。
＞最初の「許され無いんだ」の無いは漢字じゃないと思いますよ。
そうですね……区切っていたので気がついていませんでしたけど、続けると平仮名の方がいいです。こちらのは修正申告しませんが、サイト公開板の方は直しておきます。
御指摘有難う御座います。
本当にぎりぎりになってしまいましたが、ようやく全ての御感想にレスを書き終えました。
改めまして、読んで頂いた方、採点をして頂いた方、御感想を書いて頂いた方に、心より御礼を申し上げます。有難う御座いました。
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