Pure Heart
祐一…
わたしが７年前の冬、祐一が帰る時に伝えたこと覚えてる？
祐一は忘れてるみたいだけど、わたしは覚えてるよ
あの時の言葉…
あの時の想い…
忘れられるわけないよ
だってわたしは今でも祐一のことが…
だから、今日―――
「朝〜、朝だよ〜。朝ごはん食べて学校行くよ〜」
何だ、今日は休みだろ…目覚ましは掛けてないはずだが…
ユサユサ
「朝ごはん食べるよ〜」
「んー、今日の目覚ましは振動機能付きか…」
「ひどいよ〜、わたし目覚ましじゃないよ〜」
バシッ
「うるさい…目覚ましの分際で…」
これでもう鳴らないはずだ。
「痛いよ祐一…」
痛い…？目覚ましが痛みを感じるはずはないんだが…
…まさか本物？
ガバッ
「しまった！もう昼過ぎかっ」
「そんなことないよ。まだ７時前だから」
名雪が時計を見せた。時間は６時５０分。
「ね？」
「嘘だ…名雪が休みの日にこんなに早く起きるわけがない。…そうか、これは夢なんだ。……おやすみ」
再び横になる。
これで次に起きた時はきちんとした朝だな。
むに〜っ
「ひ、ひはひ。はにふんらはゆひ！」
（い、痛い。何すんだ名雪！）
急に頬を引っ張られる。
「これで夢じゃないって分かった？」
「へいへい、分かりましたよ…でもなんでこんな時間に起きているんだ？」
「今日は早く目が覚めたの」
俺は無言で窓を開け空を仰いだ。天気は…大雨。
雪ではなく雨という所が今日という日の異常性を物語っていた。
「なるほど…納得」
「う〜、ひどいこと言ってない？」
「いや、全然まったくこれっぽっちも言っていないと俺はあの星に誓う」
ビシッ、と空を指差す。
「雲で見えないよ…」
「とにかく、だ」
こうしているのも不毛な気がしてきたので強引に話を切る。
「どうして俺を起こしに来たんだ？」
「わたしが起きたから」
ニコニコとした顔で迷惑極まりないことをさらりと言ってくる。
「…はあ、もう起きるから自分の部屋に戻って着替えてくれ。俺も着替えるから」
「ねえ、祐一…」
名雪が何か言いたそうな顔で俺を見ていた。
「どうした、まだ何か用か？」
「………ううん。なんでもない」
「どうかしたか？」
「…どうもしないよ」
「なら、いいんだけどな」
「それとお母さんは仕事で明日まで帰ってこないって」
それだけ言って名雪は部屋から出て行った。
名雪の態度も気になるが秋子さんの仕事って一体何なんだろう？相変わらず謎だ…
…まあそれを聞いたところで『企業秘密です』の一言で返されるだけだから聞くだけムダというやつか。
それにこれ以上この件に深入りしない方がいいと俺の本能が訴えているので考えを中断し着替えることにした。
テーブルに着くと１枚のメモと朝食が置いてあった。
「なになに…『朝ごはんは用意しておきました。残さず食べてくださいね(はぁと) 秋子』か…」
テーブルの上には食パン、ゆで卵、サラダ、謎ジャムが置いてある。
うむ、いつもの朝食だな。後はコーヒーを入れればよし、と…
…って謎ジャム！？
このオレンジ色……正真正銘なぞじゃむ。
どうしよう…これを残さず食せと申すか？
「朝〜、朝だよ〜。朝ごはん作るよ〜。…わ、もうできてる」
俺が固まっているところに名雪が入ってくる。
「祐一、どうしたの？顔色悪いよ」
メモを渡し謎ジャムを指差す。するとすぐに名雪の顔が引きつっていく。
「ゆ、祐一…どうするの？これ…」
ようやく再起動した名雪が尋ねる。
「………」
俺はその質問には答えず無言で謎ジャムの瓶を掴み…
「ていっ」
おもむろに中身を流しに捨て始めた。
「わ、食べ物を粗末にしちゃダメだよ」
「だったら名雪がコレを残さず食べるか？」
それに俺はコレを食べ物と認めん。よって粗末にしてもいいのだ。
…もっともこのことが秋子さんにバレたらタダじゃ済まされないだろうが。
具体的には謎ジャムが１週間ほど食卓に出る、という所か。
……嫌すぎる。
「で、コレは名雪が食べてくれるのか？」
「それは嫌だよ」
「なら問題ナシだ。さ、朝飯食べるか」
中身を全部捨て切ってからイスに座り朝飯を食べ始める。やがて名雪も諦めたのか席に着いた。
「イチゴジャム〜」
相変わらずパンにジャムを塗っているんだかジャムにパンを乗せているんだか分からないほどのジャムを塗ってくれる。
「そんなにイチゴばかり食べるとイチゴ中毒になるぞ」
「イチゴ中毒？」
「そうだ。その名の通りイチゴが食べたくてしょうがなくなるんだ」
もうそうなってる気もするが…
「それでそのうちイチゴを食べないと発狂するようになる。そうなったが最後、収容所に少なくとも１ヶ月は入れられる。当然その間イチゴは食べられない」
「ねえ、祐一…それホント？」
涙目になりながら聞いてくる。こんな真っ赤な嘘を信じないで欲しいものだ。
それだけ純粋ってことだろうけど…世の中に出た時どうするんだ？
「う〜、嘘つくなんてひどいよ祐一…」
ぐはっ…どうやら口に出していたらしい。
「イチゴサンデー」
「くっ…しかし俺には今月買いたいＣＤがっ」
「ダメ？」
上目遣いをして聞いてくる。さっきの涙目と合わせたこのコンボはものすごくグッと来るものがあった。
イカン、堪えねば…これでおごってしまったら俺のＣＤは台無しだぞ？
ここは一つ、今後名雪が甘えないようにするためにもしっかりと断らねば…
「分かった…おごってやろう…」
……さようなら、俺のＣＤ。
何とでも言ってくれ。俺はこいつの可愛らしさに負けたんだ。
「やった〜。いっちご、いっちご」
代償は高くついたがひとまずこの場はうまくやり過ごせたようだ。
気持ちいい…やはり昼飯の後のシエスタは最高だ…
…関係ないが昼飯はチャーハン。さすが秋子さんの娘だけあって腕前は上々だった。余談だが午前中はあの後何もなかったので割愛させていただく。
ふあ…眠くなってきたな…
ぐう…
ぐう……
「祐一、百花屋さん行こうよ」
ん…誰だ？俺の快眠を妨害する不届き者は…
「祐一〜、百花屋さん〜」
名雪か…
「起きてよ〜」
ふっ、残念だったな名雪よ。俺が何の策も用意していないとでも思ったか？
「今日は大雨だからまた今度な…という訳で俺は寝る。オヤスミナサイ」
「もう晴れてるよ」
「なにっ」
慌てて体を起こし窓の外を見る。
…見事なまでの夕焼け。夕方ということはかなり寝ていたようだ。
「うぐぅ…」
くそ、雨だからと先延ばしにしてそのうち忘れさせるという計画が水の泡じゃないか。
「だから百花屋さんいこ？」
「了解…」
あまり無視すると紅しょうがやら謎ジャムやらが脅迫の材料として出てくるのでここは素直に頷いておく。
「うんっ、じゃあ早く行こうよ」
…財布、持つかなあ？
「というわけで俺たちは今商店街にいる」
「誰に状況説明してるの？」
「別に…」
「あ、そう…」
祐一って時々変なことするよね、と付け足す名雪。
…余計なお世話だよ。
「そこの人〜、どいてどいてっ！」
聞き慣れた声と共に走ってくる女の子。ダッフルコートにミトンの手袋、赤いカチューシャ。
さらに腕の中には紙袋とそれを追いかけるエプロン姿のオヤジ。
紙袋の中身はおそらく、いや、間違いなくたい焼き。
…とりあえず望み通り避けてやるとするか。
さっ
がっ、べちっ
しーん
がばっ
「うぐぅ〜、避けたあ〜。祐一君がまた避けた上に足まで掛けたあ〜」
「あゆ、大丈夫か？」
「うぐぅ…それは足を掛けた人が言う台詞じゃないよぉ…」
「悪いな、避けようと思ったら急に足が痙攣したんだ」
「ムチャクチャだよ…」
「それより後ろはいいのか？」
「あっ」
後ろを向く。そしてゆっくりと１８０度回転。
「えっと…逃げる」
「逃がすかっ」
がしっ
あゆが走ろうとした瞬間俺はあゆの首根っこを掴んだ。
「うぐぅぅぅっ、見逃してよ〜」
「そうだよ祐一。離してあげなよ」
横から名雪が助け舟を出す。
「しかし名雪。俺がここでこいつを離したらこいつの食い逃げしたたい焼き代は俺が払わされるんだ。そうしたら名雪にイチゴサンデーはおごれなくなるぞ」
「え、うそ？」
「本当だ」
「ごめんねあゆちゃん。助けたいのは山々だけどやっぱり食い逃げは悪いことだと思うよ」
「うぐぅ、名雪さんまで…」
名雪の出した船は泥舟だった。
それにしても名雪の中であゆはイチゴサンデーより格下なのか…ちょっぴりあゆがかわいそうになってきたな。
このやり取りの間にエプロンオヤジが追いついてきた。
「オヤジさん、捜し者はコレっすか？」
そう言ってコレ呼ばわりされた奴を引き渡す。
「ああ、助かったぜ兄ちゃん」
「いいっすよ、困った時はお互い様ですから」
「嬉しいこと言うねぇ。今度ウチにきてくれよ。たい焼きサービスするぜ。…ほら嬢ちゃん。話は署でゆっくり聞かせてもらおうか」
…それは刑事ドラマの見すぎだ。
ずるずる
「うぐぅぅぅ〜」
あゆあゆよ、これが因果応報と言うものだ。覚えておくがいい。
「まったく、あいつも世話が焼ける奴だな…」
「祐一ってあゆちゃんと仲いいんだね」
「どこを見てそう言ってるんだ？あいつはからかうと面白いだけだ」
「祐一、あゆちゃんのこと好きなんだよ」
朝の時と同じ顔だ…
名雪、お前はどうしてそんなに寂しそうな顔をするんだ？
「な〜んてね。さ、イチゴサンデー食べに行こうよ」
「へ？……あ、そうだな」
「たくさん食べるよ〜」
「勘弁してくれ…」
「すいませ〜ん、イチゴサンデーもう１杯お願いしま〜す」
「まてっ、それで４杯目だろっ。そんなにおごるとは言ってないぞ！」
「でも３杯しかおごらないとも言ってないよね？」
『しか』じゃなくて『も』だろ…
そう言おうと思ったが空の容器を３つも見てその気は失せた。
当初は２杯ぐらいだと思っていたのに…
今月の昼飯代すら危うくなってきた今日この頃。
「分かった、おごってやるからそれで最後にしてくれ…それにそんなに食ったら夕飯が食えないんじゃないか？」
「う〜ん、それもそうだね。祐一、夕ごはん何がいい？」
「ラーメンセット」
「ラーメンセット？」
「いや、冗談だ」
「ふ〜ん、じゃあ…シチューなんてどうかな？」
「シチューか…悪くないな」
「うんっ、決まり」
そして名雪が注文した４杯目のイチゴサンデーを食べた後、シチューの材料を買って帰った。
トントントン…
小気味良い音がキッチンに響く。ただ今名雪は料理中。
俺は…手伝えるだけの技術がないので皿を並べている。
話は変わるが今の名雪はエプロン姿。さらに予想通り柄はネコ柄。
本人にそれを言ったら聞いてもいないのにご丁寧に「これが『ちょこ』で、これが『ぽてち』。それでこれが…」と、そのプリントされているネコの名前をそれぞれ説明してくれやがった。
ちなみにこれらの名前は半纏が果物の名前だったのに対しお菓子の名前で統一されていた。
グツグツグツ…
…神様、教えてください。
名雪にエプロン『だけ』を着させてみてぇ〜…って思うのは俺だけでしょうか？
俗に裸エプロンと言うやつだ。
個人的見解だがシチュエーションは料理中に甘えるよりその格好で迎えられたほうが…
妄想開始〜
「お帰りなさい祐一〜。ご飯にする？お風呂にする？それとも…わ・た・し？」
裸エプロンで聞いてくる名雪。もちろん俺がそれに耐えられるわけもなく…
「もちろんお前だ〜！」
「きゃぁぁぁぁ♪」
…ぐはあっ！！
こ、これは効く…彼女ができたら絶対頼まないとな…
「ごはんできたよ〜」
妄想に走っていた俺を名雪の声が呼び戻す。
…今呼ばれなかったらいろんな意味で結構危なかったかもしれん。
名雪は手際よく皿に料理を盛り付けていく。盛り付けが終わったところで２人で席に着いた。
「んじゃ…いただきます」
「いただきま〜す」
一口すくって口に運ぶ。
…うまい。
「あ、良かった〜。おいしくできてるんだね？」
「しまった、また口に出していたかっ」
「違うよ。顔で分かったんだよ」
「俺の顔ってそんなに分かりやすいのか？」
だとしたらこれからの社会生活での大きな問題だ。
「ううん、そういうのじゃないの。わたしには分かるんだよ。…祐一のこと、昔からずっと見てるから」
「…そうか」
それっきり互いに無言のまま食事が進んだ。
「う…少し食いすぎた…」
そう言ってベッドに倒れこむ。やはり何もしゃべらないとどうしても食べることしかなくなってしまう。
それにしても…
白い天井を見て考える。
「『昔からずっと見てる』か…」
俺は…名雪のことをきちんと見ていただろうか？理解しているって言えるだろうか？
そして…
「俺は名雪のことをどう想っているんだろうな…」
すぐ近くにあって、だからこそ気付かないこと。
それが今、俺の目の前にあった。
コンコン
「祐一、いる？」
「ああ、いるぞ。はいって来いよ」
体を起こして答える。
正直今は名雪と会いたくなかった。まだ自分の気持ちがはっきり出ていないのに名雪の顔を見るのはどうかと思ったのだ。
しかし今会うのを拒むことはもっとためらわれた。
ガチャ
「ちょっと話があるんだけど…」
「ん、そうか。けどこの部屋には座る所がないからな…ま、ベッドにでも座ってくれ」
そう言って自分の隣に座らせる。
「で、話って何だ？」
トン…
問いかけた直後、名雪が俺に肩を預けてきた。
「名雪…？」
「あのね、祐一。わたし、祐一のこと…ずっと好きだったよ」
「え…」
その瞬間俺の脳裏を何かがよぎった。
俺は…一度この言葉を聞いている。
それは幼い日の記憶。７年前の冬の思い出。
思い出が止まった……冬。
「本当はね、今朝早く起きていたのは偶然じゃなくてこれを言いたかったからなんだよ。わたし…昨日から考えてた。あんまり頭はよくないけど一生懸命考えたんだよ。それで朝までずっと悩んで…朝このことを言おうって決心したけど勇気が出なくて…でも、やっと言えたよ」
名雪の話を聞きながらも俺は昔の記憶をたどっていた。
駅前のベンチ。
泣きそうな顔の女の子。
地面には壊れてただの雪の塊になってしまった雪うさぎ。
そしてそれを壊したのは紛れもない…自分の、手。
『明日、もう一度ここで会ってくれる？
それで、ちゃんとお別れをさせてくれる？』
『……』
俺は何も答えなかった。
いや、答える余裕すら心になかったのか…
『わたし…ここで、ずっと祐一のこと待ってるから…』
俺は思い出していた。
結局名雪の所へ行くことはなかったんだ。
このことが名雪の心にどれほどの傷を残してしまったのだろうか？俺には想像もつかない。
でも、７年前あんなに残酷なことをしたのにずっと俺を好きでいてくれたことが嬉しくて…
そして、何より目の前の少女が愛しくて…
やっと、自分が名雪を好きだということに気付いた。
だから―――
ぎゅっ
「俺も好きだ、名雪…」
そう言って７年前とはまったく違う姿の従兄妹を抱きしめた。
「それと…７年前のことはごめんな」
「祐一、思い出してくれたの？」
「ああ、今思い出した。こんなこと言って許されることじゃないと思うけど…本当に、ごめん」
「ううん、わたしは…今祐一がそばにいてくれるだけで十分だから。それだけで…わたしは幸せだから……ひっく、うっ…」
「どうしたんだ？」
「わたし…嫌な子になっちゃったよ。今日祐一があゆちゃんと仲良くしてた時、何であゆちゃんとだけって思っちゃったんだよ。あゆちゃんなんかいなければいいって…最低だよね、わたし。…でも怖かったんだよ。また、祐一がわたしの前からいなくなっちゃうんじゃないかって…また誰かに取られちゃうんじゃないかって！」
その言葉で堰を切ったように名雪の瞳から涙が溢れてきた。
名雪は俺がまた誰かに取られるのが怖い、と言った。
７年前にあゆと遊んでいたことは名雪は知らないものだと思っていたが今考えれば知っていて当然だろう。ずっと名雪を放っておいて他の女の子と遊んでいたんだ、気付かないほうがおかしい。
もっともその女の子があゆだったとは知らないだろうが…
しかし俺のしたことが名雪をここまで追い詰めたとはまったく気付かなかった。
名雪を慰めてやりたい。７年前の負い目や義務感なんかじゃない。ただ純粋に名雪の涙を止めたい。
そう思い俺は名雪の頬にキスをした。
もう、二度と名雪を悲しませたりはしない―――
「だぁぁぁっ、何故に俺たちは休み明けから走ってるんだ！」
「不思議」
「不思議、じゃないっ。お前が起きないからだろ！」
「う〜、今日は祐一だって寝坊したよ？」
そうなのだ。今日は名雪だけでなく俺まで寝坊してしまった。
まあ、昨日の夜は２人で夜更かししたからな…
あの後何があったかはご想像にお任せするとしよう。
「だって昨日は祐一が寝かせてくれなかったし…」
想像に…
「祐一って激しいんだもん」
ぽかっ
「痛いよ〜。どうして殴るの？」
「こんな所でそんなこと言うからだ」
他の人に聞かれてみろ。きっとご町内の噂になり俺は恥ずかしくて町を歩けなくなってしまうだろう。
「あ、もしかして照れてる？」
「そんなことない」
「ホント〜？」
俺と名雪の関係が変わっても、変わらない名雪の態度が嬉しかった。
多分これからも俺たちはずっとこんな感じなんだろう。
だからこう思うんだ…
俺たちはいつまでも２人で歩いていける、って―――
「やばい、もうすぐ予鈴だっ。急ぐぞ、名雪！」
名雪の手を取りさらにスピードを上げる。
「え…う、うんっ！」
そして、これが今から始まる俺たちの新しい日常…
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