今度までには
ぽつりぽつりと、地面に黒い染みができる。はじめはひとつふたつと小さな染みだったが、見る見るうちにその範囲を広げて、窓から見下ろす道路のアスファルトを塗れた色に変えていく。
「……雨」
天野美汐はぽつりと呟いた。きっと降ってくるだろうと彼女は思っていた。髪に手を遣る。雨が降りそうな日は、上手くまとまらないのだ。
「……いいか真琴」背中越しに相沢祐一の声が聞こえた。「ポーカーの強いヤツを信用しちゃいけない。賭け事に強いヤツは性格が悪いって相場が決まってる」
「あぅ……そうなの？」
美汐はため息をついた。それから、視線を外から部屋の中に戻す。いつもの祐一がよく言う意味の無いジョークなら無視してしまえばいいだけなのだけれど、沢渡真琴がいるとそうもいかない。真琴は祐一のばかげた嘘を信じてしまうからだ。
「そんなことはありませんよ、真琴」
美汐は窓枠から手を離すと、真琴の傍へ行き、囁いた。もちろん祐一に聞こえるように。
「相沢さんは、２４回やって一度も私と真琴に勝てなかったら拗ねているだけです」
「違う。それは断じて違う」
真琴がにやにや笑って祐一を見る。祐一はそんな真琴を掴まえようと手を伸ばしたが、真琴はその手をするりと避ける。いきなり始まった二人の鬼ごっこに目を丸くしたが、やがてため息を付くと、放り出したままになっているカードを片付け始めた。
騒ぐ二人の声に、雨の音が掻き消されていく。
『今度までには』
美汐は窓から外を眺めた。雨はさっきからまったく止む気配すら見せずに降り続いている。それだけならまだしも、強まった風がその雨を横殴りのものに変えていた。それは、まるでヒステリックに喚きたてる甲高い声のようにも聞こえる。
ずずっ、とお茶を飲む。
水瀬家のリビングでくつろいでいる自分に気付いて、美汐はくすぐったいような、苦笑するしかないような、微妙な感覚を持った。真琴に誘われて何度も来ているとはいえ、他人の家でくつろいでしまうというのはさすがに図々しいのではないだろうか――そんな風に美汐が考えた時、ふらりと祐一がやってきて、美汐の向かいに座る。テーブルを挟んで向かい側。祐一は手にマグカップを持っていた。ちらりと見えたカップの中を満たしている液体は、不純物のいっさい無い黒。世界の終わりのような黒。どんな色を混ぜても揺るがない、終わりの色。
「天野、今日泊まってくのか？」
「いえ。帰りますが」
「止まってけば？」
あっさりとそう言われて、美汐は眉間に皺を作った。
「真琴や秋子さんや名雪は気にしないと思うけどな。ああ、親父さんが気にするか」
「……父は真琴のことを可愛がっていますし、こちらの家に遊びに行くのをむしろ喜んでいる節があります、けど――」
「ああもちろん」私が気にするんです、と言おうとした美汐の言葉に被せて、祐一が言う。「俺も気にしない」
「……気にしてください」
少しむっとして、美汐は答える。よくわからないけれど、ちょっとかちんときた。
どん、とリビングのドアが開くと、真琴が走りこんできて、美汐の隣りに座る。シャワーを浴びてきたのだろう、髪が湿っていた。「真琴、髪はちゃんと乾かさないと」美汐がそう言うと、真琴は「へへー」と笑う。それから、甘えるように言った。
「美汐、髪の毛拭いてー」
そう言うと、真琴は甘えるように美汐の腿に頭を乗せた。美汐は苦笑いをしながら、それでも嫌そうな仕草は欠片も見せずに真琴の手からバスタオルを受け取ると、丁寧に真琴の髪をタオルで包む。
真琴の体が温かくて、とても心地いい。癖の無い真琴の髪を触りながら、美汐は思う。 甘えるように丸くなっている真琴。
「みしお」真琴が言う。「真琴は、美汐のこと好きだよ」
「私も」美汐は答えた。「真琴のこと、好きですよ」
いつもなら言うのに少し抵抗のある言葉も、今は素直に口にできた。その事実に美汐は驚いて、それと同時に不思議と納得していた。
「どのくらい、真琴のこと、好き？」美汐を見上げて、真琴が訊いてくる。さらさら、と真琴の髪が手から零れた。何度も、真琴の髪を救い上げる。
「……そうですね」美汐はちら、と向かい側に座っている祐一を見た。目が合う。それは少しの時間だけで、美汐の方が先に目を逸らした。「相沢さんよりは好き、というのでは駄目ですか？」
「いいよっ！」真琴が嬉しそうに笑う。「それって真琴のことが一番好き、ってことだよね？」
ひく、と頬が引き攣った。おそるおそる顔を上げる。祐一と目が合う。彼が、にやりと笑った――ような気がした。
「ほほう」わざとらしく、祐一がそんな声を出した。
「……大した意味はありませんから」言ってから、美汐は後悔した。ここ一ヶ月では三番目くらいの失態だった。祐一が面白そうに目を細める。真琴が二人の様子を感じ取って、視線を順番に動かした。美汐はこれ以上何も言ってなるものか、と貝のように口を噤んだ。祐一が何を言ってきても無視しよう、と決意していたが、意外なことに祐一は何も言ってこなかった。
顔を上げると、目が合って。
面白そうに、少し目を細めた祐一と目を合わせていることができずに、視線を落とした。その先で、真琴が膝枕の形で美汐に乗っかったまま、どこか探るような目をしていた。真琴はすぐに目を閉じて、体を丸めた。
カーテン越しに、閃光が走る。一拍遅れて、雷の音。美汐は驚いて思わず声をあげそうになったが、なんとか堪えた。理由は二つ。真琴がまったく動じた様子を見せないこと。すぐ目の前に、祐一がいること。二人の前ではできるだけ失態を演じたくは無かった。
雨の音が強くなる。光が何度か閃き、雷鳴がまるで空を踏み鳴らしているように駆け抜けていく。雨粒はひっきりなしに窓を叩き、アレグレットのリズムを刻んでいる。
ずいぶんと、無言のままで三人はそこにいた。夕食を終えてすぐに部屋に戻った水瀬名雪は一向に降りてくる気配は無いし、さっきまで聞こえていた、水瀬秋子が台所で洗物をしている音も、もう聞こえなくなった。
いつのまにか、小さな寝息が聞こえていた。真琴が美汐に体を預けたままで眠っていた。無邪気な信頼。真琴がそれを向けてくれることが、少しくすぐったくて、とても嬉しい。
「気にしない、て言ったろ？」
美汐は顔を上げた。何の話だかわからなかった。視線だけで、それを問う。「今日美汐が泊まってく、て話」
「はあ」
「真琴に言ったんだ。美汐に泊まってってもらえば、て」
「それが、何か？」
わざわざ、そんなことを言う祐一の意図が掴めなかった。祐一の声のトーンは、それを言うと美汐が困ると知っている時のトーンだった。深くて柔らかくて――そして、少しやらしい。
「そしたら」ぎしっ、と音がした。祐一が立ち上がった。二人の間にあるテーブルを回り込んで、美汐に近づく。「美汐ともっと話ができるかなって」
真琴を起こしてしまうから、動くことはできない。
だから、逃げられない。
――逃げたくない？
「どう、して……」
「どうしてだろうな？」
祐一は首を捻る。本当にどうしてか考えているようだった。「もうちょっと、美汐に近づきたかったから……かな？」
もう一歩で距離はゼロになる。
「……いいのか？」思わず祐一は訊き返した。小さく、美汐の肩が震えた。
空気が震える。
家そのものが震えているかのような鳴動。
壊れたノズルから噴出しているような、激しい雨。
美汐は顔を上げた。視線が絡む。何かを言わなければいけないと分かっているのに、声が出ない。後一歩前に出れば、手を伸ばせば届くのに、動き出せない。影を縫いとめられてしまったかのように、体が動かない。
「……逃げないか？」祐一の口から出てきたのは、そんな言葉。
美汐はしばらく祐一を見ていたが、小さく息を吐くと、視線を真琴に落とした。手が、真琴の髪を梳いている。
「――聞こえません」
「は？」
「雨がうるさいし、雷もなっているので、相沢さんの声なんて聞こえません」
そう言って、美汐はぷいとそっぽを向いた。
「……天野」
「はい」
「俺のこと、嫌いか？」
「嫌いです」まったく間を置かずに、そんな言葉が出た。だから、きっと、本音ではあるのだろう。「どのくらい嫌いか聞きたいですか？」
「……ああ」
祐一が傷ついたような顔をする。美汐は不機嫌そうな顔をして、言葉を続ける。
「世界で一番嫌いです」
祐一が息を飲んだ。
「私と同じことになって、どうしてそんな風に笑っていられるのかわからなかった。どうして相沢さんのところにだけ真琴が帰って来たのかわからなかった。相沢さんといると楽しかった。でも、時々私はものすごく嫌な顔をしていたかもしれない。ちゃんと笑っている積もりでも、笑えていなかったかもしれない」
声が上擦り出した。
やめろ、と自分の中で誰かが叫んだ。
けれど、言葉は止まらない。
「私が切り捨てないと生きていけなかったものを、相沢さんは切り捨てないで生きている。それが悔しかった。恨みたかった。……嬉しかった」
どうして言ってしまったんだろう。美汐は顔を伏せて、思った。言葉にしてしまうと泣きたくなるから嫌だったのに。
いろんなものが吹き出してきそうになって、美汐は胸を押さえた。そんなことに意味は無いことは分かっていたけれど、そうせずにはいられなかった。この状態は、ナニカに似ていると思った。過去に経験した感情にこれと近いものがあったような気がする。けれど、そんな思考もすぐに拡散した。
「だから、相沢さんが世界一嫌いです」
つりあわない天秤が哀しくて。
どれだけ手を伸ばしても決して届くことのない希望を。
世界が終わるような錯覚すら感じる絶望を。
簡単にその両腕に抱く彼に嫉妬して。
「世界で一番嫌い。だから」
だから相沢さんを愛しています、と美汐は言った。
「天野」
呼びかけた声は、かすれた声だった。
美汐は顔を上げて、祐一を見た。泣いているわけではなかった。けれど、祐一には彼女が泣いているようにしか見えなかった。そして、理解した。彼女はいつも泣いていたのだ。それが彼女のとっての日常で、だから誰もそれに気付かない。
――それなら、気付いてしまった俺はどうしたらいい？
見て見ぬふりなんて、できるはずがない。
どうしてだろう、と祐一は思った。声が聴きたい。自分の前で笑って欲しい。他の誰でもない、天野美汐に。この気持ちはなんなのだろう。――思い当たる感情はたったひとつしかないけれど。
もっと知りたい、と思う。
例えば、名雪や真琴とひとつ屋根の下で暮らしていても決して踏み込ませることのないライン。けれども、彼女にはそれを越えて隣りにいて欲しいと願ってしまう。
けれど、何ができる？
泣き顔で、けれど涙を流さない。流せない。そんな彼女に何をしてやれる？
さっきまでの下心を含んだ浮ついた気持ちは、どこかに消えていた。
手が震えていた。こんなにも自分が臆病だったことを思い知らされる。距離を縮めたい。その思いは嘘ではないのだけれど。
触れてもいいのか。
拒絶されたりはしないだろうか。
好き。
嫌い。
何を見て。
何を選択して。
何を思えばいいのか。
言葉じゃ届かない。言葉だけじゃ彼女には届かない。泣いている彼女の、透明な涙を拭ってやることすらできない。
祐一は体を傾けた。腕が、美汐の肩を抱いた。美汐の体は見た目よりもずっと華奢で、小さかった。微細な震えが掌からそのまま伝わってきて、祐一は眩暈すら覚えた。こんな小さな体で、彼女がずっと背負ってきたものは何だったのだろう？ 潰れてしまいそうな悲しみと、誰にも理解されない哀しさと。
「大変、だったな」
吐息のような声が美汐の口から漏れた。彼女の手が、祐一のシャツを掴んだ。祐一を責めているようにも、その先を促しているようにも思えた。
「大変、だったよなぁ……」
美汐は祐一の胸に顔を押し付けていた。くぐもった嗚咽が聞こえていた。子供をあやすように、祐一の手は美汐の背中を叩いた。
これは恋なのだろうか、と祐一は思った。
そうだと仮定したら、いったいこれはいつから始まっていたのだろう？
今から始まるのだろうか。それとも、ずっと前、初めて出会ったあの時から始まっていたのだろうか。真琴が一度いなくなったあの瞬間からだろうか。それとも、まだ何も始まってはいないのか。
何もわからない。
雨の音も聞こえない。
泣いている美汐の肩を抱いたままで、いろんなシーンが祐一の頭の中を駆け抜けていった。
彼女のことが必要なんだ、と強く思った。
それを口にしようとして、やめた。
触れ合った場所から。肩を抱いた腕から。小さな嗚咽から。熱を持った吐息から。
伝わればいい、と思った。
全部。
どのくらい彼女を必要としているか。
どれだけそうしていただろうか。雨の音はずいぶんと小さくなり、雷鳴はもう聞こえてこなくなっていた。美汐はゆっくりと顔を上げた。祐一と目が合うと、まだ涙の後が残る腫れぼったい瞼で、笑ってみせた。少し照れくさそうに。けれど、何十分か前とは全然違った顔で。こっちの美汐の方がずっと魅力的だ、と祐一は思った。
事前に打ち合わせていたみたいに、美汐は目を閉じた。今度は間違えない。ゆっくりと顔を近づけて―――。
ぐるん、と視界が回った。
何故か祐一が仰向けに倒れていた。その隣りで、真琴が右足を振り上げていた。あの足がいきなり祐一の顎を蹴り上げたんだな、と美汐はぼんやりと考えた。
「美汐っ！ 大丈夫？ あのバカに変なことされなかった？ ――ってうわ、美汐泣いてるじゃない！ バカ祐一！ 美汐にナニしたっ！」
「……うっ」祐一が上半身を起こした。「――るせぇバカ！ いきなり何しやがる！」
「ええと、真琴、その――」
「美汐のていそーを真琴が守ったに決まってるじゃない！」腰に手を当てて、必要十分以上に胸を張りつつ真琴が言った。「へんたいきちくごーかんまの祐一からっ！」
「……あの、真琴、どこでそんな言葉を――」
「はっ！ 俺は美汐とオトナの会話をしてたんだ。ガキが口出すことじゃねぇ」
「ガキって誰のことよぅ！」
「この場所にガキなんざ一人しかいねぇダロ？」
「ムカつくーーっ！」
「……ていうか真琴いつから起きてたんですか……？」ぼそりと呟いた美汐の言葉は、ものの見事に二人に黙殺された。というよりは耳に届いてすらいなかったかもしれない。
「もういい！ 変態バカ祐一の相手なんかしてらんない！ 行こ！ 美汐！」
「え？」
「あーもうオマエとっとと寝ろ。名雪を見習って三日くらい起きてくんな。でも天野は置いてけ」
「え？ え？」
「美汐は真琴と遊ぶの！ ゆーいちなんてお呼びじゃないんだから！」
「あー、わかったわかった。うっせぇな」言ってから、祐一はにやりと笑う。「部屋の肉まんの食べカス、天野が見る前に片しといたほうがいいんじゃねぇの？」
「あーっ！」いきなり真琴が叫んだので、美汐は驚いて胸に手を当てた。「真琴の部屋覗いたー！」
「ドア開けっぱなしにしとく方が悪い」
真琴は憎々しげに祐一を睨むと、くるりと踵を返してドアのほうに走った。ドアを開けて、部屋を出ようとして、振り向く。
「美汐、すぐ戻ってくるからちょっとだけ待ってて。あと襲われそうになったら大声出してね！」
「しつけーよ！」
「わかりました」
「うわ」
足音を響かせて、真琴が走っていく。
どうしようか少しの間逡巡して、美汐は立ちあがった。
「私も、真琴が部屋を片付けるのを手伝ってきますね」そう言ってリビングを出て行こうとした美汐を、
「天野」
祐一が呼びとめる。背中を向けかけていた美汐は、祐一の方に体を向けた。祐一が美汐の腕を取って、軽く引いた。
避けようがないタイミング。
全くの不意打ち。
祐一はしてやったり、という顔をしている。
「さっきのぶん」
そんなことを、言う。ちょっと頭に来た。掴まれていない方の手を振り上げようとして、それが実行に移される前に、美汐は気付いた。自分の腕を掴んでいる祐一の手から微かに伝わってくるもの。
美汐は思わず笑いそうになったけれど、それを表にださないで仏頂面を作った。頬が赤くなったりしていなければいいけれど、それは自分で確認できるようなことではない。そうだったとしたら、祐一が気付いてくれないことを祈ろう。とても楽観的に、美汐はそんなことを考えた。こんな刹那的で楽観的な感情も、たまには悪くない。
ありがとう、と美汐は思った。
きっと、たぶん、その言葉が欲しかった。そうだね、って頷いて欲しかった。大変だったな、って言って欲しかった。ただひとり、分かってくれるであろう、彼に。
正しい言葉とか、間違っているという指摘とか。良い悪いという判断じゃなくて。
ただ、それだけのこと。
「ごちそうさま」
「おやすみなさい、の間違いでは？」
「ああ、そうだな」
しれっ、とそんなことを言う。
憎たらしい、と美汐は思う。好きとか嫌いとか、そういったものとは別次元で、憎たらしい。憎たらしくて、微笑ましい。
「それでは、おやすみなさい」
「おやすみ」
リビングを出る。後ろ手にドアを閉めた。どたどたどた、と足音を響かせて真琴が階段を下りてくる。その勢いで、美汐に抱き着いてくる。真琴にそうされて、美汐は転びはしなかったけれど、よろけてドアにもたれかかった。
「真琴……ちょっと」
へへー、と真琴は笑う。「美汐がいてくれて、嬉しい」
嬉しいのは。
たぶん私の方だ、と美汐は思った。
ありがとう、真琴。
――帰ってきてくれて。そこにいてくれて。
体温の高い真琴の体は、くっついていると不思議に落ちつく。
「大好きですよ、真琴」美汐は言った。「ああそれから……相沢さんも」
あんなのはキライでいいの、と真琴が言った。
そんな真琴に微笑みかけて、そうですね、と美汐はあっさり頷いた。そして、上を向く。後頭部が、とん、とドアをノックした。
「相沢さんなんて、大嫌いです」
その言葉は、たぶんドアを通り抜けて彼のところまで届いただろう。
ふと、溢れてしまいそうになる感情。これを、確実に美汐は知っていた。思い出した。どうにかしたくて、どうにもならなくて。それでもどうにかしようと思って。でも動けなくて。心の中だけでジタバタして。
ああ……片思いに、よく似ている。
泣き出してしまいそうな幸せと、笑ってしまいそうになる感傷と。
何度も何度もミックスして。
次に顔を合わせるときには、さあどんな顔をしよう？
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