投票結果

proofreader (採点:6)

既出ネタですな。というか、短編にあったネタが混ざってるのは、わざと？
それはまあ、いいとして。話はよかったし、文章もよかった。
でもこれ、Kanonじゃなくてもいいなあ。一部都合で本編と繋がらなくなってるし。

Revin (採点:8)

グッド。一発目にいい作品に出会いました。
面白いストーリーだと思いました。話がよく練りこまれている。
すぐリストカットに走る精神がカッコよくなかったのと、最後のヒネリが足りなかったことで２点ほど引きました。
かなり面白かった。いい作品をありがとうございました。

あおき哲夫 (採点:10)

素晴らしい作品をありがとう。ただそれだけが言いたい。
お見事。

あー (採点:7)

設定を納得したくらいのところでもう時間切れという感じでした。
難しいことに挑戦してるなぁとおもいますが、正直、楽しめるまでにはいたらなかったです。

でぐでぐ (採点:8)

良かったです。特に欠点らしい欠点は見当たりません。強いて言えば、件の病気の描写に不十分な点があるくらいでしょうか。
それと、ひとつだけ。間違いではなくて意図してだろうとは思いますが、「そっちに逝くつもりは、ありません」の「逝く」は「行く」にして欲しかったと思います。両者の間では読み手が受けるイメージがかなり違うと思います。

KK (採点:6)

秋子さんがお医者だったという設定は目新しく感じました

電光刑事バン (採点:5)

　秋子さんの過去編、および職業の謎についてですが、医療関係と言うのはありがちなパターンです。また、内容的には週刊少年マガジンで連載中の医療マンガとかぶる部分があり、少なからず影響を受けたものと思われます。
　名雪の病気に関しても知名度の低いマイナーな病名で、具体的な内容は書かれていませんでしたが、そんな病気にかかっている人間が陸上部の部長を務められるのかが疑問です。
　この病気は遺伝性のもので、水瀬の血に由来するものとなっていますが、名雪が女性である事から秋子さんの遺伝子の方が割合が高いようにも思えます。これなら病気になる役を祐一にしてみても良かったと思います。
　付け加えて栞ですが、手術で治るのなら『次の誕生日…』と言う診断を下したのは誰なのですか？　身内に医師がいるのに、そこが矛盾した部分です。

hisa (採点:7)

読み応えありました。
ただし、オリキャラが少しわかりにくかったかな？
特に伊織さんのほう
ただ、文章はうまく読ませてくれる文だと思いました。

広咲瞑 (採点:10)

泣きかけました……

燃焼系オギノ式 (採点:1)

＞たまったタンパク質を取り除かないといけないんです
なんか……エロい響きですね、これ。

＞解離性遺伝子異常
オリジナルの病気なんですね……これ。
うーん、ごめんなさい。やっぱり秋子さんがイシャっていうのは不自然です。
不自然というか、この作品の説明だけでは無理。
他の秋子さんを表す原作の特徴がほとんど繋がってないですから。
せいぜいあゆと栞くらいにしか繋がらない上に、栞シナリオの反応考えると違和感しかないです。
でこれ皮切りにオリキャラ秋子が一人歩きしたＫａｎｏｎでない何かになってます。
こうなってくると……
何でわざわざ名雪をわけわからん病気にして苦しめたいんだ？
とか口尖らして文句言いたくなってきます。


とゆーか、これ含めて私が１〜３点つけてる作品に一言言わせてください。
『Ｋａｎｏｎに帰れ！』

もう、何したいのかよく分かりません。
とりあえず平凡なＫａｎｏｎのＳＳ書くのに戻ってくださいよ。
頼みますから。
Ｋａｎｏｎに偽装して一次創作するのは止めてくださいな。
はっきり言って一次創作でもクソですから。
はぁ……
こういう作品が多いのはＫａｎｏｎで二次創作するのが行き詰まってきている象徴なんでしょうか？
それを振り払おうと色々やってらっしゃる努力は買いますが。

あひる (採点:9)

名雪のために死ねる、の言葉の意味。自分の役割を果たす、ということ。それらを上手くつなげて、一つの物語にまとめておられて、感嘆しました。

雨音 (採点:6)

なんていうか、好き放題設定を弄り回してしまっていて、ＫＡＮＯＮＳＳとして読める限界ギリギリ最低限のレベルですよね（汗
というか、半分以上オリジナル作品でした。
そんなわけですから、高得点はつけられませんでした。

が……内容自体は決して悪くなかったと思います。
医者としての秋子さんの描写はまったくと言っていいほどありませんでしたが（これは仕方ないですか）、
人間としての描写は非常にしっかりと書かれていたと思います。
正直、秋子さんが医者だという設定は料理しきれていないのですが、
一つの人間ドラマとしては、面白かったです。

はむ (採点:9)

話ができすぎているのにもかかわらず……なかなかどうして、いいお話でございました。物語の典型にははまっている、けれども、いえ、だからこそこのお話があるのでしょう。人の死を無駄にしない、それは心憎いお話ではあるのですが、名雪を救うために、語られるために死んでいったオリキャラ葵が切ないです。

言之米 (採点:6)

文章とか、上手に書けてると思うけど何か今一つ。

竹仙人 (採点:6)

　無理は見受けられますけど、気にしては楽しめないので気にしない。いや、門外漢だからですが。
　のっけから気障な台詞が飛び出したのでウィンドウ閉じようかと思いましたが、そういう話ではなかったので一安心。あーびっくりしたｗ
　もっとスケールの小さい話が好き……というか、明らかに、あざといほどに狙いを定めた話が好きになれないんですけど、たまにはいいかも。

春日　姫宮 (採点:3)

　別に殊更に悪いところがあるわけじゃないのですが、
　心内文とはいえ秋子の一人称「私」
　名雪の作中での配置
　何かの真似としか思えないストーリー
　果物ナイフ

　どこまでも自分には合いませんでした。

Liar (採点:9)

見た後で暖かな気持ちになれる良作だと思います。
ただ、ダッシュが多いのが気になりました。

Foolis (採点:9)

すごくいい、すごくいい感じなんだけど、所々もう少し書いて欲しいと思うところが。
容量ぎりぎりだったんでしょうけど。
描写自体はすごくよかったです。

葵と秋子のやり取りが非常によかったです。
特に葵の医者についての考えは面白いとおもいました。
また、タイトルの言葉がいいと思いましたし、秋子が自殺しそうになるシーンもいいと思いました。

まこみし感想隊Ｒ (採点:9)

真琴「ふぅ……すごいお話だったぁ……」
美汐「はい。秋子さんの職業の謎、夫の謎、というのはジャムの秘密と並ぶ
　　　　大きな謎なのですが、ギャグではなく、シリアス方面としてそれを使った作品では、
　　　　かなりよくできたお話だったのではないかと思います」
真琴「うん。医者だった、なんてびっくりしちゃった」
美汐「個人的には、名雪さんまで病気にしてしまう件がどうかとも思いましたが」
真琴「でも、遺伝病、なんでしょ。しょうがないんじゃないの？」
美汐「夫がいなくなっている原因と直結しますからね。
　　　　ですから、もう少し名雪さんの特徴に結びつける、という手もあったと思います」
真琴「あぅ？　例えば？」
美汐「そうですね……名雪さんが睡眠を多くとらねばならないのは、
　　　　この遺伝病の発病を押さえるために与えられていた薬の副作用である、とか」
真琴「あっ、じゃあねぇ、そのお薬、実はあの謎ジャムだった、ってのはどう？」
美汐「それもそれで面白そうですね……と、すみません、本題に戻りましょう。
　　　　残念なのは、秋子さんの一人称が本編標準の『わたし』ではなかったことでしょうか」
真琴「そだけど……でも、いいお話だったわよぅ」
美汐「まあ、この内容の重さからみれば、漢字の方が相応しい気もしますが、一応……」
真琴「あとね、なんで突然、秋子さんがやる気になったのか、よくわからないの」
美汐「これは別に解りにくいことはありませんよ。
　　　　ただ、もう少しタメを効かせた書き方をされた方が効果的だとは思いましたが」
真琴「それでどういうことなのよぅ」
美汐「夫を自分の執刀で死なせてしまい、また名雪も失敗するのではないか、と
　　　　負の意識で満たされている状態だったのですが、夢で見た本の詩の言葉により、
　　　　夫の死は名雪を救うため生かせる物だ、と正反対の考え方ができるようになった」
真琴「あーっ、それで、鬱が一気に逆転して、躁になったのかぁ」
美汐「……というところでしょう」
真琴「なるほどー。やっぱり、秋子さんらしくない笑い声だけじゃ、足りないわよぅ」
美汐「そうですね。とはいっても、どんな表現が良かったかは、私にも思いつきませんが」
真琴「はーい！　真琴、れーざーがいいと思うの」
美汐「……はい？」
真琴「ほら、漫画とかで、うしろにぴかーって光が走ったりするでしょ？
　　　　あんな感じで……」
美汐「……はぁ……」
真琴「あっ、美汐、何もいわずにどこいくのよぅ！」

R・S (採点:7)

　しっかりとした設定で、それを上手く表現して伝えことが出来てると思います。

柾人 (採点:6)

良い話なんだけど、予想以上の展開が無いため盛り上がりに欠ける。

Manuke (採点:2)

う〜ん……。ごめんなさい、私には合わないお話でした。
描写はしっかりしていますし、語られるお話も感心できるものです。
しかし、作者さんの中で『Kanonのサイドストーリーであること』と『物語の内容』と、どちらが重要であるのか疑問に感じてしまいました。
主と客が転倒してしまえば、それを二次創作と呼ぶことにためらいを感じざるを得ません。
秋子さんはともかくとして、祐一や名雪、香里の言動に深みがなく、キャラクタらしさも感じ取れませんでした。
まあ、脇役ですから当然かもしれませんが……。

K (採点:9)

劇的でした、色々な意味で。
秋子さんの職業から、己を乗り越えていく様まで。

ハッピィ・エンドに至るその過程まで、胸にぐっと
来る物語を綺麗に、淡々に紡がれていました。多分、
完成度だけなら中篇作品の中で、１、２を争うでし
ょう。

ただ、高い完成度であるが故に、いくつか気になった
部分がありました。秋子さんの書き込みがとても密で
あるのに対し、名雪の心理がやや感じ難かったこと、
基本的に医者は肉親の手術をしないというタブーにつ
いて、全く触れられていなかったこと、の二つです。

この二点だけは、この物語について間違いなく絶対、
触れられなければならなかった事象です。その点を
浅く流していることに対して、１点のマイナスをつ
けました。

完成度の高い感動的な作品であるが故、少し厳しく
採点させて頂きました。

HQ (採点:6)

　オリジナルの医療ものとしてなら１０点でもいいが、「Ｋａｎｏｎ」でみるとキャラに
必然性がないぶん、この点数。（ためしに佐祐理と舞のセットに変えて読んでみれば？）

じゅう (採点:3)

出来の悪い医療ドラマ。
視点の切り替えが解りづらく誰のセリフか判明するまでにしばらくかかってしまいます。
執刀医って、医療関係者以外の人たちにそんなに名前が知れ渡るものでしょうか？
秋子さんのオリキャラ化が激しく、名前だけ借りた別人とみてよいでしょう。
水瀬さんちと美坂さんちは不幸すぎる家系同士で縁があったのでしょうか。運命にもてあそばれ過ぎみたいです。

雪蛙 (採点:6)

この病気には何かモデルようなものがあるのでしょうか？一方刺激すると他方にタンパク質が流れるとか結構詳しい描写があるのでふと思いました。
これが秋子さんの思い出を絡めながら過去を乗り越える話だというのは分かっているのですが個人的に名雪をどう祐一が説得したが気になります。ここがないため「渋っていた割りにあっさり手術受けたなぁ」と少し拍子抜けです。
拍子抜けといえばあっさりと結婚したと出てきましたね。そこの流れはこの話とは関係ないのかもしれませんがやはり見たかったというのが本音です。
美坂伊織という方もちょっとなぁと思いました。裏設定が何も分からないためだと思うのですが秋子さんと知り合いというのはご都合主義っぽく感じました。伊織が一時期駅側の病院にいたとか栞の手術を執刀するのに悩んだとか「そうですかぁ」としかいえません。あと伊織って女だったんですね（ｗ）。
今回のお話は目に見えない話が多すぎと思います。

広坂美芳 (採点:7)

かなり作者のオリジナル設定が入ってはいるのですが。
水瀬葵というキャラクターが。ああ、こんな人なら秋子の夫かも、と思わせてくれたので。

ふうがみこと (採点:7)

　上手いのですが……うぬぬぬぬ。どうしてもイマイチのめり込めない。
　おそらく容量の関係なのでしょうが、積めこんで欲しいものを積めこまずにさらりと流されている気がして、不満が残ってしまうのです。
　例えば秋子はどうして葵と祐一を重ねて見てしまうのかとか、名雪が説得されて手術を受けることにする過程とか。その他にもちょっと急ぎ足なんじゃないかと思ってしまったり。
　私は心情を扱った話が好きなんですが、愛とか生とか、重かったり大きかったりするテーマを一人称で扱うには、やっぱり40Ｋｂじゃ難しいと思ってしまいます……一人称で深く掘り下げられると容量が足りないし、軽く流されると釈然としない予定調和の演出になってると感じてしまうし。うう、なんか我侭言ってすいません。
　それと……やはりこれっておりじなる要素が強すぎます。とはいっても、私は普段ならそれほど気にしないはずなのですが……
　題名が出てくる前の導入部分、作品世界に入りこむ前の時点で既にそれを強く感じてしまったことが、のめり込めなかった最大の原因かもしれません。

ちいーゆ (採点:7)

　秋子さんが医者って、無理があるんじゃあ……。とは言いつつも、この前提が無ければSSが成り立たないわけでありまして……まぁいいか。
　Kanonでなくともできる話ではあるんですが、Kanonならではの話でもあったかと複雑な思いを抱かせる作品でした。ベタなんですが、読んでいる最中に疑問符がつくこともなく（秋子さんの設定除いて）、最後まで飽きることなく読める面白い作品だったと思います。

VAL (採点:9)

　『僕はね、秋子。名雪のためなら死ねると思うよ。本気でね』
　……言う事ないです。
　秋子さんを医学に携わる仕事に就かせるのは何回か読みましたし、そんな好きでもないんですが……この作品は文句ないです。

七瀬ユウジ (採点:7)

おそらく容量の関係だと思いますが、もっと全体の掘り下げてあると
よりよかったのではと思います。
文の流れ、表現力に関しては上手いと思います。

夏葵 (採点:10)

等身大の秋子さん。悩んで、怖がって、それでも前を向く彼女は素晴らしいと思いました。母性愛というのもKANONでは一つのテーマでもありますしね。（むしろライターではあるが）
しかし、いきなり秋子さんをファーストネームで呼んでる名雪父はかなりの手の早さと見たｗ

ゆーえむ (採点:5)

　これまたＫａｎｏｎらしさに欠ける話ですね……白衣の秋子さんは凛々しくてカッコいい感じですけど。眠りっぱなしのあゆや、不治の病の栞がいますからＫａｎｏｎと医療話の相性はわりといいはずなのですが……ちょっと組み合わせが悪かったみたいです。

歩人 (採点:4)

要修正……漢字にした方が良いところをひらがなにしているって程度ですが。

最終的に名雪の手術（それも高難易度で失敗すれば名雪が死ぬと言う）を引き受ける秋子。少し考えれば分かりますが、この手術を秋子がするというのは非常に厳しいでしょう。かけがえのない娘を自分の手で死なせてしまうかも知れない（しかもその公算は高い）という重圧は想像を絶するのではなかろうか。他人を手術するのとはもうまるで次元の違う重圧がかかるはずです。果たしてその重圧に長時間耐えつつ、高難易度の手術を成功させることが可能かどうか……。まあ、仮に可能だとしても、そんな超人が衝動的に手首を切ったり（十五年ぶりにの部分）するだろうか。

上記の部分のギャップが激しすぎます。内容、設定は良かっただけに残念。

ふもふも (採点:10)

神だ…
ほんっとすごいです。
感動しました〜

投票数 91 : 単純平均点 6.49
10点	6
9点	12
8点	8
7点	21
6点	19
5点	12
4点	5
3点	4
2点	2
1点	2

神城蒼　 03/12/07 11:7 ＜作者＞

思ったより評判がよくて驚いています。
私のこの作品に対する順位予想は、TOP１０にいなけりゃワースト１０だろうと。天国と地獄のどちらかしかないだろうなぁと思っていたんですが、こんな半端な順位でびっくり。
ちなみに作者明かしはチャットでしちゃったので、もう隠す意味もないかなぁと。

それでは、全レス。

＞proofreaderさん
短編は五作品しか読んでいないので……。それにこれの概形はもともと短編にいこうと思って書いていたので短編公開時にはほとんどできていました。サイズが足りなくて中編にいき、中編にいっても足りなかったんですがｗ
ので、どの作品か読んでいません。どの作品だったのか、どのネタなのか教えていただけたら幸いです。
Kanonじゃなくてもいいというのは私みたいな作風の人間には永遠の命題です（笑）
ほのぼのはネタかぶりでも許されますが、シリアスはネタかぶりだとものすごいたたかれますし。
可能な限りいじりまわして、自分の解釈を付け加えていくと、だいたいKanonから離れていきますｗ
まあ、言われるのは覚悟のうえだったんですけどね……。

＞Revinさん
グッド。あなたの一発目になれてよかった（笑）
ネタは。ネタはよかったんですよ……。話を作り上げたときは「あ、これ一番いただきだろ」と思ったくらいです（何）
が、料理の仕方が結構お粗末に。リストカットとラストシーンはその典型。
リストカットは、結構簡単に切りすぎだろうと思い、二回目（現代のほう）のリストカットは消したんですが、そうすると夢に入れない。夢に入れないと八木重吉に会えない（爆）
というわけで、微妙だなぁと思いながらもそのまま残しました。

＞あおき哲夫さん
実は、こんぺの度に私には順位以外にひとつ目標がありまして。
あなたから好評価を得ることですｗ
無条件でお褒めの言葉をいただいたのは少しいき過ぎですが（笑）
これからもあなたをはじめ、読者の方に喜んでいただける作品を書いていけたらなぁと心底思いました。満点評価ありがとうございます。

＞あーさん
ですねぇ……。実はもう一人秋子が医者として担当した患者の日常と死という部分が会ったんですが、10kbちかくサイズ食うのであえなく断念。
思うに私とこんぺとの勝負は毎回サイズ上限との勝負ですｗ
それにしても、こうずばずばあてられると、やはり自分よりはるかに読み手は目が超えてるなあと思うわけですｗ

＞でぐでぐさん
病気は、ごめんなさい。適当（何）
塩基崩壊をおこしても、多分遺伝情報を持たないたんぱく質というのは生まれてきません。
そうじゃないと、遺伝子異常があるかたは生まれた瞬間から成長しないことになりますから。未分化の無意味なたんぱく質がたまりにたまり、爆発か（死）
「逝く」は、狙ってやったんですけどねぇ……。失敗ですか。まあ確かに、ダークな雰囲気が漂ってきたりしてますね。次があったらそういう細かい言葉選びにも気を使っていこうと思っています。

＞KKさん
秋子が医者という設定、私はあまり普段SSを読まない人間なのでよくわからないんですが、他の人の話を聞く限りそんなに珍しい設定というわけでもないようです。
それでも真新しく感じていただけたのなら、このSSは成功といってもいいのかもしれません。ありがとうございました。

＞hisaさん
うーん、きましたねぇ、オリキャラへのツッコミｗ
実はもっと伊織に攻撃が集中すると思っていたんですが。結構意外です。
伊織ははじめは名前のない、ただの秋子さんの旧友という設定でした。ちなみに葵もです。
それでやってみるとまあ中身のないことないこと（苦笑）
それで急遽名前がつくことに。はじめは完全にKanonから独立したオリキャラ。しかしこれでもまだ弱い。そこでいったん北川伊織になったのは秘密ですｗ
それで、高校生に子供がいて、なおかつ秋子並みに美しさを保っていそうな人といったら美坂さんちの奥さんかなぁと。
栞をなおしたということを持ってくることで、秋子の「神は奇跡を起こさない、いつも人間が奇跡を起こす」という行動理念に火がつくかなぁと。
上のとおり、秋子の過去編ともいえる葵死亡後の病院の風景があったんですが、それがなくなったので伊織が少しわかりにくい人になっているかもしれません。
ちなみに伊織は昔から結構辛辣な方でしたｗ
文章は気にかけましたから。三人称では少し硬めの、一人称ではすこし心が震えるくらいの文章というのが私のSSの書き方です。

＞広咲瞑さん
泣かしかけました。わーい（死）
ごめんなさい、もうしません。
私の作品はいわゆる泣きゲーと同じ構想をしてますので、泣いてくれないと魅力も何もないんですがｗ
内容は媚びませんが、文章は思い切り媚びます。泣かせます。泣いてください（笑）
好評価ありがとうございましたー。

＞燃焼系オギノ式さん
うーん、Kanonにかえれというのは激しく同意です。SSどころか、何しろKanon自体もう三年やってませんし（何）
KanonSSに戻ることはできますが、やはりそれでも食傷の進みまくったクソ作品しかできない気がします。
もともと一次よりの人間なので、それが受け入れられなかったときはおとなしく最下位に甘んじるしかないかなぁと言うのが本音でして（汗）

＞あひるさん
「僕はね、秋子。名雪のためなら死ねると思うよ。本気でね」
この台詞は秋子が医者になって名雪を助ける、という柱ができて、次に出てきた台詞です。
この台詞あって、このSS。すこしきざっぽいところがなんともｗ
自分の役割。このSSの命題ですね。あとでタイトルの解説どこかでしようと思っているので、これはもうそこを読んでいただければすべてわかるかなぁと。
秋子を動かしたひとつの言葉。葵というのはなるほど秋子の夫としてはふさわしかったのかもしれません。

＞雨音さん
Kanonとして読めるぎりぎりの範囲……ぎりぎり中に入っていると思っていただけただけでも御の字ですよ（笑）
やっぱり、一度オリジナル作品に手を染めてからは二次創作もどことなくそちらに引っ張られがちです。
まあ、一次を書いた経験が私のクソだった心理描写をここまで高めてくれたので、後悔はしていません。

医者としての秋子はあまり重要ではないんです。
他の方のレスで「秋子の医者としての風景」を出す予定があったとかいてありますが、それも医者としてどうこうというよりも伊織の明確な意味付けと、他の人間、主に医者に治される側の人間が医者に何をあたえるか（心理的なもの）を書きたかっただけで、医者として秋子がどうこうよりもこれは人間関係を扱った作品なんです。
名雪に対して引け目を感じている秋子が、本当の親子になるために。ひとりではなく、みんなでひとつの幸せを作るために。
その手段のために、医者が最適だっただけで。別に臨床心理士でも福祉方面の仕事でも人を助ける仕事なら何でもよかったんです。
まあ、選んだものを生かしきれてないのは完全に私の実力不足なんですが（汗）

＞はむさん
ただ死んだだけの葵さん。えてして優秀な人間とは早死にするものです（何）
名雪父は本編でもいっさい触れられていないうえ、彼を知るはずの人間もあまりそれをまだ引きずってるかんがなかったので、どうせ死んでるんなら扱いひどくてもいいかなあという打算がｗ
でもこの作品では、たしかに名雪を救うために自殺したというような印象すら見受けられますなぁ（笑）それは確かに少し切ないかもしれません。

＞言之米さん
訴えるものがなかったですか……。そこだけは結構自信があったんですが。
端々の矛盾で減点されていくだろうなあというのは予想済みだったんですが。楽しんでいただけ中陽で、少し残念です。

＞竹仙人さん
ごめんなさい。私も完全に門外漢です（死）
はじめは癌だったんですよ。そうすると葵の死が意味なくなるんでやめたんですが。
気障な台詞、なんというか、秋子さんみたいに完璧な人はそういうタイプかだめ人間にほれそうな気がしたのでｗ

＞春日　姫宮さん
一人称、これはもう完全に再プレイしてない私が悪いです……。
しかし、何かをまねしたつもりは毛頭ないんですが。
順位がでて思い返すとですが、もし影響を受けた作品が在るとしたら今回１位の風見さんの「鈴が唄う日」くらいのものです。どうやらそこで無意識に秋子の夫＝ロマンチストが刷り込まれていたのかもしれません。昔書いた「春の風」という作品でも気障でロマンチストだった気がしますが（苦笑）ちなみにそのときの秋子夫は「コウヤ（感じ忘れたｗ）」とか言う名前で書いた気がします。
万人に楽しんでいただけるとは思っていませんが、それでも可能な限りそこに近づけるようにがんばりたいです。

＞Liarさん
描写も内容もそれを狙ってやっています。
すこしでも心に届いたら本当にうれしいです。ありがとうございました。

＞Foolisさん
やはりオリキャラのキャラメイクとか、名雪サイドの動きとかが足りなかったかもしれません。
６０kbあるとうれしいなあとかおもいながらも、それだけあると書くのがだるくなるかもしれないなぁなんて思ったり（笑）

葵の前では秋子は大体弱いところばかり見せてます。で、弱いところを見せる人がいなくなったので、強くあろうとなんでもできるようになった。私なりの秋子さん像解釈。
強い未亡人ってのはだいたい弱さを抱えているものでしょう。ゆがんだ解釈ですがｗ

あい、せっかくなので、ここでタイトル解説ｗ
ホロニック・パス【holonic path】
異質な部分・要素から成り立つものが、全体としては調和が取れているという状態へ向かう道筋。全体と個の調和への道筋。

秋子はあまり赤の他人を心から信用していない気がします。人当たりはいいですが、おそらく広く浅くの受け入れ方でしょう。
すくなくとも、ジャム会社となると会社は信用していませんｗ
で、ひとりでがんばるわけですよ。秋子は個としてはおそらく完璧に近い人間でしょう。しかし、それでは調和が取れない。調和とはすなわち均衡です。＋だけでは均衡はとれません。
それで葵が持ち出したのは「自分の役割」について。RPGの勇者はその世界の個としてはかなりのプラスでしょうが、その勇者が武器屋と道具屋と、あるいはどこかの家でのんびりくらしている老人のやくはできません。勇者はあくまで勇者でしかない。それは調和とは程遠い世界です。
その調和と程遠い部分にいる秋子が、自分の弱さを示すことで調和へと向かう道筋―――それがこのSSです。このSS自体が秋子にとっての「ホロニック・パス」ということです。
我ながら、今回のタイトルはいろいろ深い意味をこめて出せたなぁと少し自画自賛ｗ

神城蒼　 03/12/07 11:55 ＜作者＞

＞まこみし感想隊Ｒさん
楽しい感想、ありがとうございます。その努力とまこみしへの愛に心から賞賛を。
名雪の病気、癌と、独自のと、実はもうひとつ候補があったんです（ぉ）
「12月のベロニカ　異聞」というやつで眠り続けておきれなくなる、という病気があったんです。
それを使おうかとも思ったんですが、実はこのベロニカ異聞の中で語られてる病気、独自設定なんですよね……。しかも現在ある病気の曲解。
作中で「バセドー病」ということになっていたんですが、実在する同名の病気は甲状腺異常なんです。同期が早くなったり、下痢するようになったりとか。眼球が飛び出しそうになったりもします。
独学なのでそれほど詳しくはないですが、何週間も眠り続けて起きられなくなる、という症状はないのかなぁと。
で、独自設定。やはり父の死を生かすのなら特有の遺伝病が一番かなぁと安易に考えたので。
秋子がやる気になったところは、正直私も物足りません（ぉ）
八木重吉の詩と葵の台詞の呼応はすばらしいと自分で思ってますが、それで満足して、詰めの部分がどうしても出てこなかったんです。
次にやるときはレーザーを使おうかと思います（核爆）

＞R・Sさん
生かしきれていない設定も多々あるのですが、楽しんでいただけたようで何よりです。

＞柾人さん
確かに、盛り上がりには欠けるかもしれません。
もう少し名雪サイドからのアプローチもあってよかったのかなぁと。終始秋子の心理描写に尽きた感じが。まあ、ホロニックパスという観点からすればそれも仕方ないのかもしれませんが……。

＞Manukeさん
そうですか……残念です。
Kanonらしくない話というのは覚悟はしていたんですが。
私の中では「Kanonらしい話」だけどもうなんども観てきたようなクソ話を見せられるより、すこし離れても楽しめたほうがいいというのが本音です。
クロスオーバーとか、超能力ものが受け入れられるかられないかの違いでしょうなぁ。能力者戦闘とかまさしくKanonでやる意味がないの典型ですしｗ
まあ、書いてて自分が楽しめたらそれでいいかなと。書き手としてはあるまじき発言ですがｗ
気を使って書きたくもないものを書くより、書きたいものを書いてそれが公表かされたらなおうれしい、みたいなかんじです。

＞Kさん
己を乗り越えていく。つたわってますねぇ、ホロニックパス。
意図どおりに読んでいただけるのはやはりうれしいです。新しい解釈を読者の方に教えられるのもまた楽しいですがｗ
ぐっと来ていただけたというのがやはり意図して書いたので、一番のほめ言葉です。

……医者って肉親の手術タブーなんですか？
そ、それは……私が無知なせいです。ごめんなさい……。もっと勉強してからあつかわないとだめですねぇ……。
というか、私医者もの大好きなんです。そのかわり医療系を扱うといっつもごみのような作品になるので公開はしていないです。
だいたいこれが私の書く５作目の医者もの。うち公開２作。１作は連載中止に（滝汗）
こんぺになると、苦手分野で挑戦してみたくなるんですよ。

＞HQさん
それをいわれると弱いなぁというのが本音です（汗）
オリジナルの力を評価していただけたのは少しだけ救いですがｗ

＞じゅうさん
視点、切り替えたつもりはないんですけどねぇ……。現在と過去を行き来しただけで。
まあ、それも視点の切り替えといったらそうかもしれません。
基本的に医療関係者と秋子の知り合いくらいにしか知れ渡っていないという設定になってるんですが……どこかで描写しました？
運命は、葵自体運命を読みきってるようにしか思えないので。運命を否定されたらこの作品が成り立たなくなってしまいます（汗）

＞雪蛙さん
モデルは前述のとおりありません。都合のいいように独自に作った病気です。
見えない部分が多いのは、確かに。脳内補完して満足してる感じですねｗ

伊織は女です（断言）　KOFだと男ですが、I'sでは女です（核爆）

＞広坂美芳ちゃん（何）
一月でずいぶんおとなっぽくなったねみよしちゃん。１０歳には少し難しかったかな？
死　ん　で　お　詫　び　し　ま　す

いや、多分あなたの作品の影響をたぶんに受けての水瀬葵だと思うんですがｗ
ちなみに、私の中のデータでは美人だけど男と付き合わないタイプの女性はキザでロマンチストに弱い傾向があると書き込まれてますｗ

＞ふうがみことさん
もう何度も言い訳してきたんですがｗ　やっぱりオリジナルが強すぎかもしれません。
秋子の心理描写はそれなりに満足行くまでかけたんですが、他がおざなりというのは否めませんし。
機会があれば、今までのこんぺ作品ともどもまとめて書き直したいなぁ……。

＞ちいーゆさん
さすがに夜勤があまりないというのは結構厳しいですねｗ
朝は９時以降の出勤みたいですし。
まあ、医者くらいやってないと三人は養っていけないでしょう。さらりと流してくださいｗ

＞VALさん
私は秋子さんの仕事シリーズはギャグものしか見たことがなかったのでｗ
思うに葵は人間の範囲をこえているなぁと。だからこそ、今の秋子さんという感じも無きにしも非ずですが。

＞七瀬ユウジさん
やはり、浅いですか……。
というか、毎回いろんな人に浅いといわれているのに……成長していない証拠かもしれません（滝汗）

＞夏葵さん
そう、等身大の秋子さんです。強さを見せる必要もありません。だからこそのホロニック。
葵は、まいぺーすさんなのでｗ　よくこの男が結婚する気になったなぁと正直思ってしまう私です（笑）

＞ゆーえむさん
あゆは気になっていたんですが、うまい方法がなかったので完全に無視しました。
あゆとのエピソードなんかも入れようかと思ったんですが、あゆの担当医だったら秋子さんがあゆをみたとき「気のせいね……」なんていわんだろと思いましてｗ

＞歩人さん
ところどころ意図的にひらがなにしている部分はありますが、推敲する時間がなかったのでそれが出ているのかもしれません。
矛盾……確かに。心が弱い人間が絶えられる代物ではないですね。しかも肉親の手術だめらしいですし（死）
ああ、やっぱり肉親の手術ができないっていうのは正しいのかもｗ

＞ふもふもさん
神です。神城ですし（笑）
今回は伏字掲示板でささやかれていたので、神と地雷という言葉で評価されやすいですにゃー。
一人にでも神と読んでいただけで光栄です。ほんとうは神と呼ばれるか地雷と呼ばれるかのどちらかだと思っていたので、中間にくるのは結構意外ｗ
あなたに地雷と呼ばれる日がこないよう、これからも努力して神を目指し続けるので。よろしくお願いします。


ああ、終わった……。
掲示板への書き込みはお早めに。
一週間か、二週間なら多分レスができると思いますので。

神城蒼　 03/12/07 12:23

構想段階の書きなぐりーぱーと１


「夫の死以来、私は手術が出来なくなりました。正確には、親しい人の手術が。当時私は結構有名でしたから、友人が私を頼ってくることがままありました。それを、私は……全て断ってしまった」
　春だというのに冷たい風が頬を撫でた。二人だけしかいない墓地で線香の煙が静かに舞い上がる中、私は再びポツリポツリと語りだした。
「父も、そんな一人でした。父が病院に運ばれてきたとき、ほとんど末期の肺癌で、みんな匙を投げました。完全治療を諦めて、延命治療をしようといいました」
　一番鮮明に覚えている父の顔を挙げろといわれたら、私は躊躇わずにこのときの父を挙げるだろう。父はよく笑う人で、それはとても印象的だったけど、このときの父の顔は、多分この先も忘れることは出来ない。
「『成功確率が完全にゼロだとしても、私は手術を望む。執刀医は、秋子、お前だ』……病気でひどく弱っていた父が、この言葉を言うときだけは、若いときに戻っていたような錯覚を覚えました。私が、執刀できないと知っているのに……父は、頑なに延命治療を拒みました」
　祐一さんに言うことではないと思って、伏せていることがある。
　それは、父とした一つの約束。盟約といってもいいほど、固い約束。
　進路選択の際、私が医者になりたいと言った時、父は大いに反対した。
　一年程前に姉は駆け落ちをするように家を出て行った。幼いころから姉は父の貿易会社を継ぐことを望まれ、その準備もしていた。
　しかし姉はいなくなってしまった。会社を潰したくないと思うのは当然のことで、だから私を後継者にしようと考えたのだろう。
　だけど私にもやりたいことがあったのだ。三日三晩口論して、それでもどちらも譲らず、口論に疲れた私は一日中部屋に篭城したのだ。
　はんぶんかけた月を、ドアの前に座ってぼんやりと眺めていた。そんな時、ドア越しに父が言ったのだ。
　思えば、結婚を許してくれたときも、同じことを言っていた。

『父さんが病気にかかったら、秋子が助けてくれよ？』


「一度だけ、手術をしました。……完全に、失敗でした。執刀医の私が冷静に判断できなくて、頭が真っ白になって。なにも、できなかった……。サポートの人のおかげで何とかそのときは命を取り留めたんですけど、父に残された時間はあまりに少なかった……」
　父は生命に無頓着な人間ではなかった。だから、死ぬのは嫌だったはずなのに……。
　最後の最期、私はひとことだけ尋ねた。それは、愚鈍で、無神経で、最低だとわかっていたのに、尋ねずにはいられなかった。「なんで？」と。延命治療をすればまだだいぶ受けられたのに。成功確率なんてほとんど無いって、わかっていたのに。
　……もうまともに呼吸も出来ていない。空気の抜けるような音の中に、微かに混ざっている声を探し出して、耳を寄せた。
　父はゆっくりと手を上げる。私を、抱きしめるために。
　泣きたくなるほどに、生命力に欠けていた。
　枯れた木の枝のような手で、それでもしっかりと私を抱きしめて……父の遺言になった。


『おまえが、いま、生きているからだ。おまえのみらい、なゆきのため……いつか、万が一……そう、みらいの、ためだ』

神城蒼　 03/12/07 12:25 ＜作者＞

構想段階の書きなぐりぱーと２



　葵が死んでから、私は患者と深く接するのを止めた。親しくなってしまえば手が震えて執刀できなくなってしまうから。
　そういう医者は実は少なくない。患者との付き合いに常に死を意識しなければならない執刀医は特に普段から患者を遠ざける感じがある。私はすっかりそんな医者になっていたし、それは私が志した医者ではないということにも気付いていなかった。
　普通の病院より少し広めの廊下を歩く。……無機的に。
　そんなとき、私のすぐ後ろを誰かが歩いていることに気付いた。気付いたときにはすでに遅かった。
「ひやぁぁぁぁぁ！？」
　叫んでから、慌てて口を閉じる。病院で医者が叫ぶなど、愚行の極みだ。
　驚いている看護婦や患者に詫び、私にそんな声を出させた原因を探すべく振り返る。
「っ！！！」
　もう一度叫びそうになり、今度は何とか自制が効いた。おしりを、なでられていた。
　目いっぱいの殺意をこめて振り返ると、老人がいた。私と目があうとその老人は気持ちいいくらいに「にかっ」っと笑った。
　遠くで「よ、横山さんっ！？　すみません水瀬先生！　よく言って聞かせますから」などという看護婦の声が聞こえる。耳には入っていたが、頭にはよく入っていなかった。次の瞬間にはまったく悪びれていない、老人にしては血色のいい頬を思い切りつねっていた。
　伊織が駆け寄ってくる。どうやら検査から逃げられたらしい。「逃げるなって言ったでしょうが！　って、おおい？　秋子？　このエロジジイにセクハラでもされたの？　ねえ？」だのなんだの。セクハラされた。常習犯らしかった。
　自身も検査に出ていたのだろう、院長が病室から出てきた。私に気付くと慌てて引き剥がした。あとでたっぷりとお灸を据えられた。


　看護婦の間では、横山さんというのはずいぶん有名らしい。
　とりあえず手当たり次第にセクハラをし、病室の中はいくら整理してもすぐに散らかしとやりたい放題らしい。
　もう随分長いらしく、私が今までセクハラに会わなかったのが不思議なくらいだと看護婦は言っていた。……魅力が無いのだと遠まわしにいわれているような気がして、すこしショックだった。
　しかし、それ以降の出来事のほうが看護婦達を驚かせた。
　とりあえず何かあるごとに横山さんがちょっかいを出してくる。なぜか入浴の手伝いをやらされたことがあり、そこでセクハラされたこともあった。
　いつしか、横山さんは私にしかセクハラをしなくなり、私が俯きながらそれを無視するという構図が病院内で定着してしまっていた。


　
　夕陽の差し込んでくる病室で、私は横山さんの体温計に目を落としていた。
　今日も今日とて私は看護婦の真似事をしていた。
　今日はいつもとは事情が違い、つい数時間前まで降っていた大雪のせいで電車が止まり、少し遠くからくる看護婦がまだついていないのだ。
　外科医は近くに手術の予定が無いなら外部診療の時間が終わってしまえば比較的暇になる。伊織もどこかで看護婦をやっているはずだ。
　そして、伊織の担当であったはずの横山さんは、いつしか私の担当になっていた。
「なあ、秋子ちゃんよ」
「なんですか……？」
　この人の話を聞くととりあえずろくなことにはならない。飛び出してくる言葉は下ネタか大法螺話だけだ。
　けれど、今日の横山さんがどこか違った感じがしたのも事実であった。窓から入ってくる夕陽に目を細めながらも、どこか遠くを見るように窓の外をみていた。
「こんな赤い空をみとると、思い出さんか？　あの爆弾で染まった空のことを」
　思い出すわけが無い。私はまだ生まれてもいない。
「わしはよぉおぼえとる。戦争が終わって、家に帰った日もこんな夕焼けじゃった。爆弾の色が目にしみとって、きれいとは思えんかったがな」
　それから、横山さんはポツリポツリと話し始めた。
　横山さんは第二次大戦で戦闘機乗りだったそうで、はじめはそのとき零戦でアメリカの鈍重爆撃機を何機撃墜しただの自慢話を聞かされた。　
　そして、終戦。生き残った兵士は戦闘機をすて、軍刀を捨て家に帰らされる。
　そこで横山さんが見たものは……焼き払われた自分の故郷であった。
「爆弾を投下されたんじゃない。わしらが落とした爆撃機がそのまま墜落して、爆発したんじゃ」
　悔しそうな顔一つせずに、横山さんは語る。なぜ、そこまで冷静にいられるのか、私には理解できなかった。
「わしの家に帰ってみると、瓦礫の山でなぁ……。折れた柱の下からあいつの手がはみだしとった」
　あいつというのは横山さんの奥さんだろう。口調から、どれだけ愛していたかが伺えた。
　そこで横山さんは床においてあった大きなビンのふたを開け、そこから梅干をひとつ取り出して、口に放り込む。すっぱそうだった。
「あいつがな、梅干が好きでな」
　照れた少年のような言い訳。もしかしたら、横山さんは私が思っているよりだいぶまともな人なのかもしれない。
「だから横山さんも、梅干が好きなんですね」
　病室の中には多くの梅干の瓶がある。どれだけの年季ものかわからないものから、今年取れたばかりの新しい梅干まで。多分、病院の全患者にひとつずつ配っても一週間はなくならないだろう。だから私は梅干が好きなんだと疑わなかったし、病院でも横山さんの梅干好きは彼のセクハラくらいに有名だった。
　だけど、横山さんの返答は予想だにしないものだった。
「いーや、大嫌いじゃよ。世界で一番食べ物を訊かれたらまちがいなく梅干を挙げるな」
「……なに言ってるんですか？　だって、こんなに……」
　横山さんはテレビ台の戸棚をあけ、そこから何かを取り出す。
　ちいさな箱だった。すこし端が焦げていて、お世辞にもきれいといえない―――宝箱。
「家は木っ端微塵に吹きとんどって、あいつも結局右腕しか見つからんで……なのに、これは無傷じゃった」
　やせ細った手でかぎを開け、中からひとつの瓶を取り出す。案の定、梅干が出てきた。
「あいつは梅干をつけるのが下手でなぁ。というより、味覚がへんじゃった。あいつのつけた梅干は信じられんくらい塩かろうて、わしは朝飯に出てくる梅をどう捨てるか毎晩なやんどったよ。なのに、最後にあいつが残したのが、これじゃ。自分の命でも、身体でもなく、このチンケな梅干だけをわしに残しおった」
　そう言って、小瓶を掲げる。中には梅干が三つだけ入っていた。
「そんで今まで何千も梅干を食うたが、やっぱりあいつのが一番まずい。……なのに、捨てる気にはなれんのよなぁ。……いいことがあったときだけ、わしゃこれを食うんじゃ。これを食いきる時は、多分わしが死ぬときなんじゃろう」
　そう言って、三つしか入っていない梅干からひとつ取り出し、横山さんは口に放り込んだ。咽ていた。それほどに辛いんだろう。
　なんで、大事なときにしか食べない梅干を、と問う気にはならなかった。私にはわかる。私に話せたからだ。おそらく横山さんは今まで誰にもこの話をしたことがない。だから、食べた。
　……何も、言うことが出来なかった。ただ切ない感情だけが私の身体に流れ込んできた。何か適当に言葉を交わして、病室を出た気がする。
　横山さんの顔が晴れ晴れとしていたことが、やけに印象的だった。


そしてその晩、横山さんの容態が急変した―――

　
　私が執刀した。少なからず動揺していたようで、伊織のサポートがなければ大失敗に終わっていただろう。
　手術自体は成功した。だけど、惜しむらくは……横山さんの体力は手術に耐えうるほど残ってはいなかったのだ。
　わかっていたことだった。もう一度大きな発作が起これば救う手立てはないと。三年前からずっと病院では発作が起こらないことを祈るだけだったらしい。
　しかし、祈りの時間は終わってしまった。もう後は横山さんが息を引き取るのを待つしかなかった。
　……今際の際、横山さんは一瞬だけ目を覚ました。
「なにか……言い残しておくことはありますか？」
「秋子ちゃん……」
「……ここに、いますよ」
　ぎゅっと手を握る。ぞっとするほど、冷たい手。
「……梅干……あんたにやるわ。秋子ちゃんは……元気出して、生きんさい」
　自分がもう死ぬとわかっているのに。最後の最後で握っていた手をはずし、私のお尻を撫でてから―――逝った。


　横山さんの残した唯一の遺産。まず最初にベッドが片付けられた。他の物は夜が明けてから片付けるらしい。
　葵のときと同じように、マットレスの上がったベッド。電気ひとつつけず、私は佇む。
　遺言に従って、この部屋のすべての梅干は私に相続された。でもあの時いった『梅干』がどれを意図するのか気付いて、私はテレビ台の戸棚を空ける。
　宝箱は開いていた。瓶の中身は空だった。代わりに違う瓶が宝箱の横に置いてあり、中に二つだけ梅干が入っていた。
　ひとつ、口に入れる。形容しがたい塩からさが口全体に広がる。
「は―――」
　思わず、笑いがこみ上げてきた。おかしい。なんて、馬鹿らしい。男の死は、どうしていつもこう、あっけない。
　おかしくておかしくて、笑っているはずなのに―――頬を涙が伝うのは、決して梅干の塩辛さが原因ではない。
「は、は……。なんて、辛い……。こんなもの、大事に持ってて…横山さん、こんなもののために、死んで……」
　塩辛かったからではない。横山さんが死んだ理由―――三年前からいつ死ぬかわからないという危うさをはらんで、なのに三年も生き長らえた理由。
　梅干が、残っていたから。だから、死ぬに死ねなかった。
　なのに。瓶を移し替えたから……。自分の分を、食べきってしまったから……。
「馬鹿です。本当に馬鹿です。涙が、出るくらいに、馬鹿ですよ……」
　葵以来、何人もの患者を、助けられなかった。葵のときや、父のときとは違い、患者が死ぬのには、慣れたはずだった。なのに―――
「こんなに、涙が……止まらない―――」


―――子供は同類の匂いをかぎ分けられるといわれている。
　子供のような横山さんは、私が抱えている悲しみを匂い取り、呼んだ。
　少し後になって、先代の院長先生に、横山さんは入院してきたとき、心を閉ざしていたことを聞かされた。
　横山さんは、私と同じだったのだ。だから気にかけて。
　人は何かしら、縋るものがあるのだろう。私にとって葵がそうであったように、横山さんにとっては、梅干が心のよりどころだった。
遺言で『秋子ちゃん「は」』と言った。……自分のようには、なるなと。　
　親しくなったら執刀できない。縋っていた葵がいなくなったから。その恐怖は、まだ完全に消えてはいないけれど。
　患者が命をかけて伝えた最後の想い。私にとって、医者とはいったい、なんだったのか？
　それ以来、私はすこしだけ、患者と触れ合うようになった。

歩人　 03/12/07 18:12

こんばんは、（多分）初めまして。歩人です。本当は「歩く人」だったのですが、何故か「く」が抜けてしまいました（汗

感想を読んでいて「肉親の手術はタブー」という話が出ていたので一言。

肉親の手術がタブーという事実は「医龍」という漫画に書いています。

だからなんだと言われればアレですが（汗。漫画に書かれていることであって、それが真実であるかどうかまでは確認してませんが、恐らく真実でしょう。参考になれば幸いです……因みに、このことを感想時に指摘しなかったのは……真実であるかどうか確認していなかったので確信が持てなかったからです（汗。

それでは今回はこの辺で。今回はどうもお疲れさまでした。

歩人　 03/12/07 18:28

漫画の正式名称は「医龍-Team Medical Dradon-」です。一応念のため。

それでは再度失礼します。

神城蒼　 03/12/07 20:18

レス漏れがあったー。というわけで、急遽。
もうしわけありませんです。

＞電光刑事バンさん
マガジンの漫画……「ゴッドハンド輝」というやつでしょうか？
ええ、読んだことありますよ。生涯で三回だけ。散髪屋で。
残念ながら、まったく影響はないと思います。すくなくとも私は手が光ったら病気が治るような漫画を許容してはいませんゆえ。（詳しく読んでないので、理由があるのかもしれませんが）
解離性遺伝子異常、マイナーどころか、独自設定ですｗ
「遺伝する病気」というやつは「確実に遺伝する病気」というのではなく、「遺伝するかもしれない病気」というのが多かったりします。
遺伝子異常というのは生まれたときに出てこないならほとんど発症しません。何らかのきっかけがあって遺伝子異常や染色体異常が起こる、ということになります。放射線浴びたりとか。つまり、唐突に起こる。病気が発症しているとわかったら絶対にそんなことにはならないでしょうが。実際血液検査なんて健康な人間はほとんどしませんから。高校生なんかは特に。

病気発症を祐一にする。このSSが成り立たなくなるんですが（汗）
栞の件は、無理があることを承知の上で書いたので、気になって仕方がなかったのなら、すみません。

＞歩人さん
書き込みどうもありがとうございます。
Kさん（だれかはわかってるんですけどｗ）の指摘もあるので、おそらくその漫画に書いてあるのは真実なのでしょう。調査不足ですみません。
さすがに、その漫画を探し出して読もうとまでは思いませんが（笑）
今後医者ものを書くときは肝に銘じておきます。
それでは、感想ありがとうございました。

はね〜〜　 03/12/08 2:41

　神城さん、どうも〜。はね〜〜です〜。
　遅れてきた感想人とも言います（苦笑）そんな訳で、今さらながらですが感想と採点です。
　よろしかったらお受け取りください〜。なお、今回は神城さんだと言う事を分かった上で感想を書かせて頂きます。でも採点に手心はありませんのでご了承ください（笑）

　余談ですが……成さんって、何であんなの書けるんでしょうねっ！　ねっ！（ぉ）

017　ホロニック・パス（６点）

「私はね、蒼ちゃん。さっちんとあゆの為ならば死ねると思うよ。本気でね」（本気）　　　

　……感想の一文目になーにを書いてるんでしょうか、私は（汗）
　読んでる時の気分は、まさにブラックジャック。その物語の奥行きに圧倒されました。

　そりゃあ欠点も勿論ありますよ。

・ＫＡＮＯＮである必然性が薄い（奇跡の絡まないＫＡＮＯＮという感じです）
・話の場面ごとを繋ぐ所が甘い（場面転換に気が付かずに何度か戸惑ってます）
・容量不足のせいか、話を強引に縮めた感が強い（名雪の病気進行はもっと取ってください。展開早すぎます）
・秋子さんの感情吐露がらしくない（やはりここも、容量不足の弊害でしょうか。無茶言ってるとは思いますが４０ＫＢで収めるのはきつかったのがありありと出ています。ここが一番大問題）


　でも。この話は正真正銘の大粒の宝石の原石です。
　あちこち粗いままで、確かに研磨はたりないかもしれません。ただ、だからと言ってこの話が良くないかと言うと……全然そんな事はないのですよ。
　
　秋子さんがお医者さん……いえ、確かに秋子さんなら何にだってなれそうなんで違和感無しですが（笑）ちゃんとそれを可能な限り容量と戦いながら説明していたと思います。
　個人的には伊織と葵がかなりいい味を出していました。あー、秋子さんって周りにいい人いるなぁ……と。
　名雪のお父さん……凄い人です。で、本当に無茶苦茶カッコいい……。
　なお私も煙草は嫌いです（笑）　

―――神様、聞いてください。
私は今日、初めて人を殺してしまいました―――

　そして、この話がつくづく宝石だと思うのは、このような台詞の斬り込み具合です。ちょっとやそっとでは書けません。発想力の違いだと思いますが、本当に凄いです。

　妻よ
　わたしの命がいるなら
　わたしのいのちのためにのみおまえが生きているときがあったら
　妻よわたしはだまって命をすてる―――

　こういう文章の挿入のセンスがまさに信じられないレベルで上手いんですよ。くっそー、何が最下位確定だ、蒼ちゃんのおおうそつき――！（ぉ）
　点数は、秋子さんの心理描写の急さがやはりどうしてもネックになる為に６点どまりです。（もの凄く厳しく点数付けてます）
　が、この話はあと少しで神になれます。……点数を下げるのが忍びなかった……。
　そんな訳で、私からの感想でしたー。ぜひ神にして下さい、このお話。

「リテイクー！　リテイクしてくださいー！！　リテイクー！」（ちよちゃん＠あずまんが）

神城蒼　 03/12/08 17:10

この時期の受験生を召還するとは、質が悪いｗ
まあ、ホテルの予約変更で掟の例外としてつないでるんで、いいんですけど（こんにゃくの意志）

＞はね〜〜さん
平日に返信せざるを得ないように書いてくるとは、この羽居めっ（何）
いや、冗談ですが。書き込み大歓迎ですよん。気がつかないと放置される可能性がありますが（死）

>>読んでる時の気分は、まさにブラックジャック。その物語の奥行きに圧倒されました。
言外のところにかなり多くの内容を詰め込んでますからねぇ。ほとんど脳内補完に近いので、おそらく解説を読まずにこのSSを完全に読みきった人はいないのではないでしょうか。

>>欠点
奇跡は、むしろそれを真っ向から否定する形をとりましたから。そういう反応がくるのは予想済みだったり。ただKanonでやる意味がないとまでは思ってません。このSSはあくまでKanonの本編補完。Keyが作っていない、KanonでありKanonでない世界観。
キャラの本編で描かれていない部分まで「奇跡」がかかわってくると、なんとも……。そんな都合のいい世界はわたしだったらお断りです。
まあ、ようは求めるものでしょう。「くだらなくてもKanonならそれだけで価値がある」か「Kanonの範囲としてはぎりぎりでも面白ければいい」か。私やまーきーさんは後者で、はね〜〜さんを含めた否定派は前者というだけの違い。私はこの考えを崩す気はありませんし、はね〜〜さんもぜひそちらを貫いていただきたい。コンペに参加する理由が順位を狙うだけだったらこの忙しい中参加したりは決してしません。だから私は媚びず、自分の書きたいものを書くだけです。結果は二の次で、むしろ気になるのは感想欄でどれだけの人が共感してくれたか、につきます。

場面転換の下手くそさは……私のなかなか直らない欠点ですねぇ（汗）
意識してはいるんですが、どうも苦手で……。

そして容量不足。80kbくらいほしかったというのが本音ですｗ　ここ二年ほど原稿３５０枚のオリジナルばかり書いていたので。SS書くのはこんぺだけ。SS書きじゃねぇ！？（死）
というか足りないのは容量よりもむしろ時間。構想から執筆、推敲まであわせて１０時間かけてません（汗）　プロットもなし。ぶっつけ本番で書きなぐっていらない部分を削除しただけです。

>>この話は正真正銘の大粒の宝石の原石です。
磨いてもあまり価値のない宝石もありますけどｗ
なにより研磨していない宝石って結構二束三文だったりするんですけど（笑）

>>伊織と葵がかなりいい味を出していました
葵はともかく、伊織は構想ぱーと２をみないと真の魅力はわかりません。本当は結構かわいいところがあったんですが（まさに香里を大きくした感じで）データが飛んでわかりません（汗）
葵は、まさしく化け物ですね。本編で仮面をはった秋子さんがまさしく葵です。秋子さんは葵になろうとしていたのです。そういう秋子さん、蝶・カワイイー！（脳内補完）

>>そして、この話がつくづく宝石だと思うのは、このような台詞の斬り込み具合です。
八木重吉詩集はほとんど完璧なタイミングだとうぬぼれてます。ええ。この部分だけは胸を張って「俺って神だろ」と宣言できますｗ
ツボは、詩集を読んだときではなく場面転換のあとに入れたこと。そして直後の、また今までの葵の「名雪のためなら〜」発言。かんっぺき。すげーおれ（笑）

>>リテイク
リテイクはしません。リメイクします（笑）
撮り直してどうするんですか、撮りなおして。同じ物をもう一度打ち直せというのか？ああん？（いぢめ）
春が来て、ボクの心も春だったらいいのに（何）
多分春にはおのぼりやることになるので、どこかのイベントで「この剣に一滴の涙を添えて」と一緒に同人誌で出したいなぁと。どちらも書き直したくて仕方なかったので。

はね〜〜　 03/12/08 19:37

　わわっ……蒼ちゃん、ごめんねー（何）
　えと、とりあえず受験ガンバーっ♪　

>>ＫＡＮＯＮ原作の逸脱

　あ、大丈夫です。私も前者では無くてどっちかと言うと後者ですから（笑）
　採点するときは色々基準も考えていたりもしてますが、面白いっ、素晴らしいっ！　と力一杯そう思わせられればそれだけで１０点（笑）私ってそういう単純な奴なんで（笑）

　書き込み不足のせいで、それが気になるくらいだったよーって言うのをちょこっと伝えたかっただけです。実際、そんなに大きな減点ではありません（マイナス０．５程度）
　私の中の加点さえたくさんＧｅｔできれば、無問題なのです（笑）

　なお「くだらなくてもKanonならそれだけで価値がある」……とは、私思ってません（汗）
　……面白くない物は面白くないのですよー（汗）

>>８０ＫＢ

　あー、やっぱり……。私も同感です。細部を詰めての８０ＫＢで凄く読みたいですー。
　そして、とりあえずリテイクは誤字です（笑）

　でもオリジナル書いてると、二次創作の書き方忘れそうになりますよねー（同じ状況な私ー）
　ではでは。受験、頑張ってくださいねっ。

木村圭　 03/12/08 23:13

この時期のこんにゃく受験生を再び召喚っ
メールありがとうございます。
こんぺ掲示板に最初に書き込んだくせに参加してないじゃんとか思ってがっかりしてたんですよー

さて、本文ですが。
どうしようか迷った挙句感想を書く前に他の皆様の感想並びに神城さんの解説（？）を読ませて頂いたので実際書くことはあまりないです。こんなことだけ言って終わったら何しに来たんだお前はということになるので少し書かせていただきます。

私は完全に「後者」に当たる人間ですので（能力者戦闘物とか大好き！）奇跡はどこいったんだ、なんてことは言うつもりはありませんが、とりあえず書く前に本編やってください。三年もやってなかったらいろいろ思い出すこともあるでしょうし。
水瀬葵ですが、私は違和感全くありませんでした。むしろ秋子さんはなぜあんなに最強なのか、という原作をやった当初からの答えを綺麗に示してもらったようで、実は本当にこんな旦那だったのかな、と思わせて頂きました。
美坂伊織については、あまり意識しませんでした。設定も香里の親ということ以外にはあまりありませんでしたので、名前のあるチョイ役だと思っていました。構想ぱーと2なるものがあればずいぶんと変わっていたんでしょう。
逆に引っかかったのが病気の事でした。遺伝性の病気だと名雪の子供もまた「解離性遺伝子異常」になってしまうのではないですか？これについては解説の中で述べられていますが、葵とその父親が発病しているのですからそれなりに高い発病率を持っていると考えるのが妥当です。これ以上無い前例があるのだから治るのだろうとは思いますが、わざわざ水瀬一族の遺伝病にしなくても葵のみが持っていた奇病でそれが名雪を作る際に葵から感染した、とかいう設定でもいいはずです。これじゃ水瀬一族が「呪われた一族」みたいで嫌です。名雪が治療したからこの先の子には現れないとかいうのならまだいいんですが。
あちこちから聞かれた容量不足ですが、まあ仕方ないことかな、と思います。リメイクしたのをぜひ読みたいものです。

やたら長く書きましたが、なんだかんだ言ってもすげーと思ったので7点です。容量不足で3点減点です。容量制限無ければ10点ですよ、文句無いですもん。個人的には無いと思っていたものがあったのでそれだけでも満足ですっ

さてここからは個人的な感覚ですので点数には影響させませんでした。
私は漢字ギッシリな文章があまり得意じゃないです。何しろ「聡い」も読めませんでしたからね。「さとい」祐一とは大違いです。それを退けても漢字が多い文章はどうも苦手です。そういう部類ではこの作品は好きな方に入るんですが、漢字と平仮名の使い分けが不自然な気がして逆に文章的にはあまり好きになれませんでした。あと、漢字の間違いを発見したので一つ。私は誤字の天敵ですからねっ

香里が秋子の説得に来る場面――
薄れ行く意識。その中で、少女の必死な「あなたにはできる、あなたにしかできないんですっ。名雪の自慢の、あなたにしか！」という叫びが聞こえたが、その意味を租借する前に、私の意識は闇へと沈んだ。
――本文より抜粋

香里の言葉を借りてどうするんですか（汗）噛み砕いてくださいよ…
というわけで「租借」ではなく「咀嚼」ですね、この場合は。何か意図があって使ったのなら土下座して本気で誤りますが。誤字であることを祈ります。土下座したくないんで（爆）

長々としてしまいましたが、言いたいことは大体言いました。ですから今から受験勉強なるものを開始します。超短編の発表まで（コラ）
こんにゃくみたいな意思を持っているか三代さんが立派だなーと思ってしまった意思なんて言葉すら知らない木村圭でしたっ！メール本当に嬉しかったですっ！！

木村圭　 03/12/08 23:20

「か三代」って何でしょう、一体（滝汗）
誤字の天敵とか言っておきながら私自身誤字だらけな人間なのです。
普段は何回か読み返して全部潰しているんですが、今回は訂正できないのでまたレスさせて頂きます。
ごめんなさいっ！ごめんなさいっ！土下座っ！！

神城蒼　 03/12/09 23:43

召還されました（ぉ）
タイムラグはありますが、掲示板が更新されたら携帯のほうにメールが届くように設定してあるので。え、やり方を教えてください？
推薦入試で受かってのほほんとしてるやつに送らせるんです（何）
というか、ホテルの予約が取れません……。〇〇大学の生協は無能だと思います（死）
誰か泊めてくらはい（何）

＞はね〜〜さん
冷静に考えれば、６位だった人間が「この作品は大粒の原石」とか言うのは嫌味の気がｗ

>Kanon世界の逸脱。（はね〜〜さんへの返信じゃないんですが）
思うに、私にはどこまでが逸脱になるのかがいまいち理解できません。
設定を使っているだけ？　いっちゃなんですが、この世にあるほのぼの系ってほとんど設定を使っただけでは？
本編とキャラが違いすぎる？　過去なのに本編とキャラがまったくおなじだったらすごいいやです。
受け入れられないのはいいのです。ええ。
ただ最近、数が増えていくうちに切に思うんですが、「それはKanonじゃない」という考え方が不健全なまでにはやっている気がします。
作品名を出すとアレなので出しませんが、今回のこんぺでも私の中では十分にKanonSSと思われるものが「逸脱しすぎ」と書かれている作品結構あります。
そうとるのは一向に構いません。ただ、どうして、どのあたりが逸脱しているというのか、私は詳しく知りたいです。
二次創作というのは、本編の流れにそった時間軸でしかやってはいけないんですか？　本編で提示されていない設定を本編の設定に自分で付け加えるのは悪ですか？
どなたか、自分なりの答えでもいいので、教えていただけたら幸いです。荒れそうな発言だと自分で思う方はできればメールで。
なんでこんなことかいてるかというと、名無しで「お前の作品はKanonの二次創作じゃねぇだろゴルァ」（一部主観ありｗ）とメール送ってきた方がおられるので。Before書きとしては避けては通れない話題です。

＞木村圭さん
か三代です。こんばんは（爆）
ご　め　ん　な　さ　い　も　う　し　ま　せ　んｗ

>>解離性遺伝子異常
そんな先のことまで考えてないんだよもん（死）
検討してみると、名雪の子供。感染しますねぇ。結構高い確率で。
というか、葵だけの病気だとしても、遺伝病で名雪が感染しているのなら高い確率で名雪の子供も発病します。スタートがどこだったかは関係なく、遺伝病というのはそういうものです。
門外漢なので断定はできませんが、多分治療しても、やっぱりDNA情報に刻まれた病気は親が治療済みでも発病するんじゃないかなぁと。
そう考えると、呪われているというのは適切かもしれません。かといってこの設定をリメイク版で覆すかというと、多分覆さない、むしろ覆せないでしょうが。（話がなりたたなくなるので）

>>容量不足
容量不足でそこまで減点とは……！　き、きびしいなぁ採点……。三点分という致命的な弱点が、４０ｋｂ増えただけで埋まるか少し疑問。ながながといらんことかいて終わる気もしていたりｗ

>>誤字
ああ、気づいてません……。もうしわけない。何を借りるのかさっぱりわかりませんｗ
何気に私は誤字キングなので。推敲しないだけですが（死）

では、お互い人生で一番勉強する時期を楽しみましょう。
「か三代」蒼でした（核爆）