投票結果

Foolis (採点:7)

作者様が主張している内容はいいと思うし、描写も文句なし。
一箇所誤字があるのは残念であるが（相沢が相澤になっている）。

欠点というべき欠点はないのですが、でもなんていえばいいんですかね。
いうなら静か過ぎるんです、このSS。
いえ、私静かな感じがする話は大好きなんですが、このSSの場合あっていないような気がします。
そういうわけで減点させてもらいました。

名無し＠デフォ (採点:5)

姉離れ？　妹離れ？
まあ、どっちでも良いか。

こういうのを面白く書くのは大変だなー。

電光刑事バン (採点:6)

　栞の自立、香里の自立と言う点で好感が持てました。

アスパラギン酸 (採点:5)

見せ場がないかな。

犬くま (採点:7)

手紙のやりとりのシーンが姉妹の絆を感じさせて良かったです。
エピローグは少し余計だった気がします。

proofreader (採点:6)

どっかで読んだような。まあ、それなりに。まとまっていたのでは。
最後の8とEpilogueは蛇足だと思うけどなあ。

名無し＠デフォ (採点:6)

お話自体は、悪くなかったと思います。
ただ、ちょっとだけ引っかかる所があって、
『〜〜〜た。』、『〜〜〜った。』
と、文章を区切る部分が多すぎて、話のテンポが悪いと感じました。
難しい所だとは思うんですけど、
前後の繋がりをもう少し意識して書けば、もっと良かったと思います。

村瀬香奈 (採点:9)

はじめまして。

あーとても上手な文章です。さらっと読めてすぐ文意が頭に入ってくるのはなかなかお目にかか
れません。本当なら10点つけたいのですが、ただ栞ちゃんが少し違和感があるというか――もう
少し可愛げがあるというかそういう口調がわたしのイメージなので、そことの違和感が解決され
なかったのでマイナス１点です。ごめんなさい。

春日　姫宮 (採点:7)

　なかなか面白い話でした。
　姉妹が離れていく話なんですが、意外と淡々と進むところが美坂姉妹らしいなあと思います。出だしと終わりも印象的。
　ただ、山がないせいか中盤にだれる感じを覚えました。

Liar (採点:7)

パーフェクション。この題名に様々な意味が込められていますね。
こういう時、特に日本語の曖昧さと面白さを実感します。
それと、かなり難しいと分かっていて敢えて言いますが、個人的には「だから（さ・ね）、」で行始めを行う形式を最後まで貫徹して「これこそパーフェクションだ」と思える様にして頂きたかったな、と思います。

言之米 (採点:7)

姉離れ、妹離れの話ですね。昨今のドライな家族関係ではなく。とても強い姉妹の絆があったからこその悩みと決断。中々の出来です。

はむ (採点:4)

「テスト受けるよね」

受けました。で、祐一だめだった。栞は受かって飛行機でいざカリフォルニア（？）。なんか子供でてきたー。

の例のように、話がトントンと進みすぎです。むしろ、トントンと進んでいく後半の部分にこそ、物語を展開できる気がしました。あくまで私が書いたらの話ですが。

あおき哲夫 (採点:10)

微妙にらしくない会話もあるけれど、それは些細なものだし、納得もいく。全体を見た際の完成度の高さ（前半やや荒いものの）、引き込む演出、技巧溢れる描写。全てがハイレベル。小賢しいアイデアや文章技術などあっさり吹き飛ばしてしまう。地力の高さは、金を出してでもこの作者の他の作品を読んでみたい、と真剣に思えるほど。本当に見事な作品だった。

まこみし感想隊Ｒ (採点:4)

真琴「あれ？　どうして栞、一人で留学なんてしちゃったの？」
美汐「いつまでも誰かに頼ったままの自分では嫌だ、ということでしょうか。
　　　　頼る――というより、縛られる、といった方がいいかもしれません」
真琴「そうなの？　なんかそういうこと、栞って考えないような気がするけど……」
美汐「このお話は本編から４年後のようですから。人となりが変わっていても不思議ではないでしょう。
　　　　口調もそうですね」
真琴「じゃあ、その空白の４年間に、心変わりしたってこと？」
美汐「心変わりとも違いますが……きっと相沢さんも香里さんも、自分を犠牲にしても他人を助ける人ですから。
　　　　そんなことを４年間も続けられて、離れた方がよいと本能的に思ったのではないか、
　　　　というのが香里さん自らの解析のようですね」
真琴「あぅー、祐一、そこまで人が良くないと思うけど……」
美汐「それに関しては筆者の人の解釈しだいですね。
　　　　ただこのお話の場合、まず最初に留学に対する試験の話と、試験に乗り気でない相沢さんの話が先に来てしまい、
　　　　そちらにばかり気を取られてしまいました」
真琴「あ、そうそう。祐一、なんでやる気がないのかすっごく謎だったし」
美汐「もちろん、本来の理由を隠して最後にネタばらしをする、というのは一つの手法ではあると思いますが、
　　　　今回はそれが悪い方に働いているように見えてしまいました」
真琴「あぅー、読み終わったときに、『それで結局なんなの？』って思っちゃったの。
　　　　ごめんね」
美汐「つまらなくはなかったのですが……面白くもなかった、といったところでしょうか」

雨音 (採点:4)

まず最初に、栞の言葉遣いが不安定だったので、それはかなり減点しました。
丁寧だったりそうでなかったり……。
基本的には丁寧な喋り方をするのが栞ですから。

内容は……今ひとつ盛り上がりがなかったように思いました。
文章も、問題ないレベルなのですが、ちょっと薄味すぎで……。
ハッキリとした、個性（その人独自の面白さ）が少し足りなかったように思いました。
基本的なところは充分に完成されていると思うのですが……少し残念でした。

竹仙人 (採点:8)

　うむう、ラストがちょっと謎でしたが、考えるとそれほど不思議でもないのかな、と思ったり。
　懇々と語られていく物語の一字一句がスッと胸に染み込んできて、読んでいて清々しかったです。地に足のついた文章が好みで、何より大人になった栞がまたｗ　敬語使わないのもいいですな。
　解釈しきれない部分もありましたが、全体的に楽しめました。

柾人 (採点:3)

『〜だった。』という結語ばかり乱用されており、非常に読み辛い。
＞　栞がここであたしと勉強しているということは、と彼女は思った。
＞　相沢君はどこで誰と勉強しているんだろう？
これは祐一と名雪が浮気しているということを予感しているのだろうか？
描かれているものが香里の内面ばかりで、栞と祐一の関係について終始不透明なのが気になった。

Manuke (採点:9)

奇麗なお話でした。
誰かが誰かに依存すること、それが一見したものとは逆だったりするのかもしれませんね。
きっかけはどうあれ、栞もまた自分の意思を持った一人の人間であること。
香里も祐一も、相手を想うがゆえに失念してしまったのでしょうか。
ただ、祐一がそうしたことを胸に秘めたままにするのかはちょっと疑問です。
結構ズバズバと言いそうな気がするのですけれども。（あくまで個人的には、ですが）

広咲瞑 (採点:9)

抽象的な感想で失礼だな、とは思うのですけど、すごく良かったです。
言葉のひとつひとつを噛み締めながら、何回も読み返したい話だと思いました。

じゅう (採点:8)

なるほど。結構シビアなアフターストーリーですね。
もうちょっと本編との関係を強調してくれると、少し点も上がったと思います。

K (採点:3)

結局、祐一が留学しようとした理由はなんだったのでしょうか。
途中から無理やり、姉妹の距離感に関する話に摩り替わってし
まったため、最後まですっきりしない気持ちの悪い話になって
ました。文章のレベルは高いですし、話にもまとまりがあるの
ですけど、それでいて主題の決定的な欠落は、どうしてもこの
SSの評価を低くしてしまいます。

夏葵 (採点:10)

今回のこんぺでもっとも敗北感を味わった作品。凄い、凄すぎるよ…。
言いたいことはいろいろあるんですが、この感動を前にすると適切な言葉が浮かびません。
個人的には一位を差し上げたいです。はい。

ちいーゆ (採点:6)

　何だかなぁ……面白かったような気もするし、面白くなかったような気もする。
　とても評価に困る作品でした。個人的な感想としては、エピローグはあってもなくてもどっちでもよかったような気がします。何か意味があるのかもしれないですけど、私にはわからなかったので。

VAL (採点:6)

　濃密度ですか。美坂姉妹の関係、趣味に合わなかったようです。ごめんなさい（汗
　追いかける祐一は格好良いのか情けないのか……２週間ですし、格好良いですね。どっちにしろ、いいんですけど。
　丁寧語と、素の言葉とが混ざる栞。慣れるまで困惑しましたが、それもまた栞ですね。

歩人 (採点:7)

なかなか深いお話。楽しく拝見させていただきました。

名無し＠デフォ (採点:6)

話は悪くはないが、土台になる留学が「そんな理由で留学すんなよ」と言いたくなるような動機なのでのめり込めなかった。
教えてもらっておいて(頷いておいて)逆キレする栞も自己中に見える。

HQ (採点:6)

　なんでだろう。この話を一読して「はぐらかされてる」なんて思ったのは。

α・アルフライラ (採点:8)

うーわー、やられたー……
栞SSで応募した身としては、そんな気分です。悔しい、けど面白い。ああ悔しい（笑
最初、何故ジャンルが「香里 栞 祐一」なんだ？　と思って居ましたが、途中から香里の話に転換していって、納得。それも自然な流れだったので、意識せずに読めました。
栞がとても可愛い。生き生きと描けて居ますし、私の中の栞像とかなり合致します。私も栞をこういう風に描きたかった……（笑
全体に流れる優しい落ち着いた雰囲気もマル。センスを感じられます。

気になる点としては、恐らく作者が意図したものではあると思うのですが、「〜〜た」「〜〜だった」の言い切り分が多すぎるように思います。ただこれによって作品の雰囲気が形成されているとも思いますので、悪い点ではないんですが……少しだけ、ほんの少しだけ、それでも多すぎるかな、と。
後は、冒頭の香里の「正義のラッパ」云々のセリフと、栞と香里が喧嘩するシーン。応酬される会話が少し不自然に感じられた点。表現がちょっと説明的すぎるかも。主な減点理由はそんなところです。
しかし、文章力とセンスは一級品。勝てないなぁ……

投票数 77 : 単純平均点 5.99
10点	3
9点	5
8点	7
7点	17
6点	15
5点	11
4点	11
3点	7
2点	0
1点	1

HID　 03/12/07 22:38

　まず最初に、読んでいただいた方、感想をいただいた方、そして、このような場をご提供いただいたいたちんさんに感謝を。
　順位という点では残念でしたが、この話でこんぺに参加できたことを、みなさんに読んでいただいたことをうれしく思っています。
　蛇足ですが、これは以前書いた自分のSSで書ききれなかった点の補足のような意味合いが強い話です。
　自分が書くとどうしても、「きれいに」収まりがちな美坂姉妹の関係を別の角度から書いてみたかった。
　すみません、作者の戯言でした。
　では、レスに。　

●Foolisさん
＞一箇所誤字があるのは残念であるが（相沢が相澤になっている）。
すみません、気づきませんでした。うーん、残念。

＞いうなら静か過ぎるんです、このSS。
そうでしたか。キャラクタと作者の距離感を測り違えたかもしれません。
ご指摘ありがとうございました。

●名無し＠デフォさん
＞姉離れ？　妹離れ？
＞まあ、どっちでも良いか。
両方です。

＞こういうのを面白く書くのは大変だなー。
すみません。面白くなかったですかね。

●電光刑事バンさん
＞栞の自立、香里の自立と言う点で好感が持てました。
自立に至る葛藤をもう少し書きこむべきだったかもしれません。

●アスパラギン酸さん
＞見せ場がないかな。
自分的には、香里と名雪のシーンに山を持っていったつもりだったんですけど…。


●犬くまさん
＞手紙のやりとりのシーンが姉妹の絆を感じさせて良かったです。
ありがとうございます。

●proofreaderさん
＞どっかで読んだような。
そうですか？似たような話があったのでしょうか。
＞最後の8とEpilogueは蛇足だと思うけどなあ。
8がなければ、この話は成立しませんので…。
エピローグは賛否両論だと思いますけど。
香里をある面では追い越した栞を書きたかったので、入れました。

●名無し＠デフォさん
＞『〜〜〜た。』、『〜〜〜った。』
＞と、文章を区切る部分が多すぎて、話のテンポが悪いと感じました。
うーん。これは申し訳ありませんと言うしかないんですが。
ただ、これが自分のリズムではあるんですよね。
あと、文章を繋げれば繋げたで「もっと区切れ」みたいな意見も出てきますし。
それにしても、今回はちょっとそういう区切りが多かったようにも思います。
いずれにせよ、テンポの合わない文章にお付合いいただいてありがとうございました。

●村瀬香奈さん
＞あーとても上手な文章です。さらっと読めてすぐ文意が頭に入ってくるのはなかなかお目にかかれません。
ありがとうございます。テンポが合ったようで幸いです。
栞の口調の件、ごめんなさい。
私の中では、割とああいう感じなんですよ（ｗ
確かに本編とはギャップがあり過ぎかもしれません。

●春日　姫宮さん
＞なかなか面白い話でした。
ありがとうございました。
＞ただ、山がないせいか中盤にだれる感じを覚えました。
そのようですね。うーん。練りこみが足りなかったかなー。

●Liarさん
＞パーフェクション。この題名に様々な意味が込められていますね。
＞こういう時、特に日本語の曖昧さと面白さを実感します。
タイトルに触れていただいてありがとうございました。
仰るとおり、いろんな意味でこのタイトルを付けたので、ご指摘いただけてうれしいです。

＞それと、かなり難しいと分かっていて敢えて言いますが、個人的には「だから（さ・ね）、」で行始めを行う形式を最後まで貫＞徹して「これこそパーフェクションだ」と思える様にして頂きたかったな、と思います。
むしろ、やりすぎたかなと思っていたのですが（ｗ

→つづきます。

HID　 03/12/07 22:39

●言之米さん
＞姉離れ、妹離れの話ですね。昨今のドライな家族関係ではなく。とても強い姉妹の絆があったからこその悩みと決断。中々の出来です。
悩みの部分、もう少し深く書いてもよかったかもしれません。

●はむさん
＞話がトントンと進みすぎです。
進みすぎですか。すみません。
＞むしろ、トントンと進んでいく後半の部分にこそ、物語を展開できる気がしました。あくまで私が書いたらの話ですが。
私が書きたかったのは姉妹の衝突とそれぞれの決心の部分でしたので。
そこを話しの中心に据える気はありませんでした。

●あおき哲夫さん
なんだかここまで言っていただけると恐縮です。
書き上げてよかったなーと、書き手としての幸せを感じています。

●まこみし感想隊Ｒさん
各キャラクタの感情の流れは、大体お書きのとおりです。
祐一が乗り気でなかったのは、自分の都合に栞を巻き込んでしまってもいいのかという考えと、
巻き込んでしまった場合の、自分の責任の大きさとかをいろいろと考えてしまったのが主な理由です。
面白くない話にお付き合いいただいて、すみませんでした。

●雨音さん
＞まず最初に、栞の言葉遣いが不安定だったので、それはかなり減点しました。
＞丁寧だったりそうでなかったり……。
祐一との会話の部分でしょうか。でしたら、不安定な理由には作中で触れているのですが…。
＞基本的には丁寧な喋り方をするのが栞ですから。
それは、KANON作中のあの時点での栞ですよね。
私は、栞も付き合いが深くなれば口調が変わるという風に解釈しました。

＞内容は……今ひとつ盛り上がりがなかったように思いました。
もりあがりの件はご指摘のとおりだと思います。
自分ではポイントを決めて、それなりに書いたつもりだったのですが、失敗してしまったようです。


●竹仙人さん
＞うむう、ラストがちょっと謎でしたが、考えるとそれほど不思議でもないのかな、と思ったり。
留学からこっち、あまり会えないままに時間が経ってとかいう設定もしてあって、そこを書こうとも思ったのですが、
話のまとまりとしては、そこがない方がいいかなと思いまして。
ただ、今読むとご指摘のとおり、SS本編とエピローグに距離があり過ぎかもしれません。

＞何より大人になった栞がまたｗ　敬語使わないのもいいですな。
＞解釈しきれない部分もありましたが、全体的に楽しめました。
ありがとうございました。口調、受け入れてもらえてうれしいです。


●柾人さん
＞『〜だった。』という結語ばかり乱用されており、非常に読み辛い。
そうでしたか。申し訳ありませんでした。

＞＞　栞がここであたしと勉強しているということは、と彼女は思った。
＞＞　相沢君はどこで誰と勉強しているんだろう？
＞これは祐一と名雪が浮気しているということを予感しているのだろうか？
いえ、それは示唆していません。栞を放っておいて何をやってるんだろう、ぐらいの意味です。

＞描かれているものが香里の内面ばかりで、栞と祐一の関係について終始不透明なのが気になった。
栞と祐一の関係は、それぞれの細かい気持ちの動きはともかく、一応決着までの流れを書いたつもりでした。
また、現在の二人の関係は結構細かく描写したつもりだったのですが、伝わっていませんでしたか。残念です。

●Manukeさん
＞誰かが誰かに依存すること、それが一見したものとは逆だったりするのかもしれませんね。
ええ、それがこの話の大きなテーマのひとつです。触れていただいて、ありがとうございます。

＞ただ、祐一がそうしたことを胸に秘めたままにするのかはちょっと疑問です。
姉妹の関係が中心で、祐一と栞にはあまりフォーカスをしていなかったので、そこまで考えが至らなかったんですが、確かに、そうかもしれません。
留学が決まったときの栞と祐一については、もう少し深く書いてもよかったかもしれません。

●広咲瞑さん
＞抽象的な感想で失礼だな、とは思うのですけど、すごく良かったです。
＞言葉のひとつひとつを噛み締めながら、何回も読み返したい話だと思いました。
ありがとうございます。望外のお言葉です。

→つづきます。

HID　 03/12/07 22:42

●じゅうさん
＞なるほど。結構シビアなアフターストーリーですね。
そうですね。取りようによっては、かなりシビアな話だと思います。

●Kさん
＞文章のレベルは高いですし、話にもまとまりがあるのですけど、
＞それでいて主題の決定的な欠落は、どうしてもこのSSの評価を低くしてしまいます。
主題は、姉妹の距離感であって、祐一の留学の理由ではありませんでした。
留学というのは、二人の関係を見直すためのきっかけです。
上手く伝えることができなかったようで、残念に思います。
すみませんでした。

●夏葵さん
＞今回のこんぺでもっとも敗北感を味わった作品。凄い、凄すぎるよ…。
いえいえ、もったいないお言葉です。
＞個人的には一位を差し上げたいです。はい。
いただきたいです。いえ、ありがとうございました。うれしいです。

●ちいーゆさん
＞何だかなぁ……面白かったような気もするし、面白くなかったような気もする。
そうですね。他の方にもご指摘いただいてるように、山のない話になってしまったかもしれません。
エピローグについては、上に書いてあるとおり、当初から考えていた締めでした。
確かに、いまひとつ伝わりにくくなってしまったとは思います。
反省です。

●VALさん
＞濃密度ですか。美坂姉妹の関係、趣味に合わなかったようです。ごめんなさい（汗
いえいえ。趣味に合わない話を読ませてしまって、申し訳ないです。こちらこそ、ごめんなさい。
＞追いかける祐一は格好良いのか情けないのか……２週間ですし、格好良いですね。どっちにしろ、いいんですけど。
かなりヘタレにしてしまったので、せめてもの罪滅ぼしに格好よくしてみました（ｗ

＞丁寧語と、素の言葉とが混ざる栞。慣れるまで困惑しましたが、それもまた栞ですね。
そう言っていただけるとうれしいです。

●歩人さん
＞なかなか深いお話。楽しく拝見させていただきました。
楽しんでいただけたなら、うれしいです。

●名無し＠デフォさん
＞教えてもらっておいて(頷いておいて)逆キレする栞も自己中に見える。
自己中な栞を書きたかったので。かっ、としてしまって、思ってもいないことを言うことってありますよね。
間違ってるとわかってるのに、理不尽だとわかってるのに相手をせめてしまうことってありますよね。
今回の話では、そういった間違いも含めて書きたいと思っていたので、ああいう栞を書きました。
不愉快な思いをさせてしまったとしたら、申し訳ありませんでした。

●HQさん
＞なんでだろう。この話を一読して「はぐらかされてる」なんて思ったのは。
そうですか…。
私としては、普段よりもかなりはっきりと書いたつもりだったんですが。
はぐらかすつもりなんて、全くなかったんですよ。

●α・アルフライラさん
昨日はありがとうございました。

＞最初、何故ジャンルが「香里 栞 祐一」なんだ？　と思って居ましたが、途中から香里の話に転換していって、納得。
前回のこんぺで、主要な登場人物は全部書いておいたほうが良いということを学びまして（ｗ

＞栞がとても可愛い。生き生きと描けて居ますし、私の中の栞像とかなり合致します。
そう言っていただけるとうれしいです。

＞全体に流れる優しい落ち着いた雰囲気もマル。センスを感じられます。
ありがとうございます。結構、重いテーマなので、重くなりすぎないように気をつけました。

＞気になる点としては、恐らく作者が意図したものではあると思うのですが、「〜〜た」「〜〜だった」の言い切り分が多すぎる＞ように思います。
練りこみ不足ですね。すみません。
読み返しているときに、自分でも少し気になったくらいですから、やはり多すぎたのでしょう。

＞後は、冒頭の香里の「正義のラッパ」云々のセリフと、栞と香里が喧嘩するシーン。
＞応酬される会話が少し不自然に感じられた点。表現がちょっと説明的すぎるかも。主な減点理由はそんなところです。
正義のラッパ、云々はちょっと暴走気味でした。意味のない会話を入れたかったもので。
喧嘩の会話、実は一番苦労したところです。
何で喧嘩してるのかわかってもらわないといけないですし、かといってト書きにするわけにもいかないですし。
いや、難しいです。

＞しかし、文章力とセンスは一級品。勝てないなぁ……
いやいや、大幅に負けてますから、順位（ｗ

　
　最後にもう一度　みなさま感想ありがとうございました。

α・アルフライラ　 03/12/08 0:45

今晩は。こちらこそ、一昨日はありがとうございました。
少しでもHIDさんとお話出来て嬉しかったです。
「私の中の栞像とかなり合致します」というのも当たり前。私の栞像は、『スパイス・オブ・ライフ』にかなり影響を受けています。パーフェクションがHIDさんの作品だと判明して、大いに納得しました。てか何故気づかなかったかと（笑
今回、自作を書くに当たり、プロットからストーリーを肉付けしていく段階で、『スパイス・オブ・ライフ』の「私が祐一さんに敬語を使わなくなっていくにつれて」という一節を思い出し、「一年二年と経つ間に栞と祐一がそういう関係になっていったのなら、そこに至る過程を描きたい」という思いが生まれました。栞の病気が完治して、病弱な女の子から普通の少女になっていく過程というか。恋人との関係がより自然なものへと変化していく、その一歩。そういったものが表現出来ればと。『スパイス・オブ・ライフ』がなければ、多分自作はも少し違ったものになっていたかもしれません。
それくらい私にとっては思い入れのあるSSなので、なるほどパーフェクションに巧さを感じたのも当然です。
コメントでは生意気なことも書いていますが、技術ではとても勝てると思えません。順位は水物ですから……（笑

チャットでも言いましたが、天國組と呼ばれる方々のSSはどれも好きですので、ずっと憧れておりました。何でも、創作掲示板に来いとのお声が掛かっているとか。社交辞令だと思うのですが（笑、願ってもないお誘いなので、図々しくもそのうちお邪魔させていただければ、と思っています。
でも創作掲示板ってことは、何か一本書いていかなくてはいけないんですよね（笑

HID　 03/12/09 23:43

●α・アルフライラさん
いや、「スパイス・オブ・ライフ」がそういう風に誰かの記憶の片隅に残ってくれていたとすれば、うれしいです。

キャラクタをそのままに書くのももちろん楽しいんですが、このキャラクタはどういう風に変わっていくんだろう？って考えながら、らしさを残しながら変化を書くのも楽しいですよね。
読み手にそれを受け入れてもらえるかもらえないかは別にしても。

えっと誤解のないように申し上げますと、天国組というのは存在いたしませんので（ｗ
前回のこんぺの前後にちらほらと出てきた言葉で、今はたぶん下火です（ｗ
ともあれ、創作掲示板にはぜひお越しください。
感想をつけるっていう手もありますので、新作なくても大丈夫ですよ（ｗ

では、書きこみありがとうございました。

ウェハ　 03/12/10 1:31

　ご無沙汰してます。
　とりあえずまたじっくりと感想は書きますが。スノースマイルですよね？　そうですよね？　そうだと言って（笑）

＃ほかのひとに指摘される前にいわなきゃ、と思いまして（笑）

　いろいろ考えさせられるこんぺであったように思いますが、それは天国茶房の掲示板のほうで、ゆくゆくお話させていただければな、と思います。

＃東京に引っ越してきたので、一度お会いしたいなとも思っておりますが〜

　とにもかくにも、すばらしい作品をありがとうございました。

HID　 03/12/11 0:24

●ウェハさん
お久しぶりです。
書きこみ、ありがとうございます。

＞とりあえずまたじっくりと感想は書きますが。スノースマイルですよね？　そうですよね？　そうだと言って（笑）
え、えーと、そ、そう。…いえ、気圧されてしまいましたけど、違います（ｗ
スノースマイルは念頭になかったです。
パイロット（真綾）がイメージソングでしょうか。
というか、冒頭、そのまんまですね（ｗ
＃それなら、そのイメージに絞っておけば良かったかな、と今ちょっと反省中。

あと、タイトルの単語（perfection）は、なんか引っかかっていた言葉だったんですが、
これも、GARDEN OF EVERYTHINGの冒頭の歌詞でした。
ここの所よく聴いていたので、刷り込まれていたみたいです。

＞＃ほかのひとに指摘される前にいわなきゃ、と思いまして（笑）
ご、ごめんなさい。違いましたー。

＞＃東京に引っ越してきたので、一度お会いしたいなとも思っておりますが〜
のようですねー、某チャットでチラッと拝見しました。
そのうち、天国組（ｗの会合にぜひ！
えっと、ウェハさん、アルコールは大丈夫な人ですか？
ベルギービールとか。

ともあれ、感想ありがとうございました。
詳細な感想もお待ちしています（ｗ

ウェハ　 03/12/16 0:20

　かぷっ。
「わわっ、祐一さん？　い、いきなりなにするんです。み、耳たぶ噛まないでください」
「いや、はしっこをかじれっていうから。別の場所のほうがよかったか？」


　閑話休題


　うう、なぜスノースマイルだと思ったかというと。
　おっしゃるとおり、冒頭のシーンがそのままだ、と思ったことと、これがHIDさんのヒントだと深読みしたせいでした。
　つまり、あえてわかりやすいシーンを一箇所埋めておいて、そのほかの場所は徹底して隠しにかかったのではないかと。そう思って読めば、ほとんどのシーンに同時に登場するのが二人しかいないことに気づき、雪があろうとなかろうと幸せな風景、そして、栞のいない風景、香里のいない風景、祐一のいない風景を、それぞれの登場人物が心に抱いていること。「夢物語」願わなくたって、かなわなくたって進むべき道は見えてきて。
　祐一、栞、香里、名雪、そして香里の将来のだんな様がおりなす、けして交わることのない、でも、けして離れてしまわない平行線を、物語で書ききったのかなぁ、なんて思ったのでした。
　パイロットもGARDEN　OF　EVERYTHINGもベルギービールも知らない（アジアンカンフージェネレーションは知ってます。ジャケットいいですよね。ゲントウキと同じ人です）ボクです。ごめんなさい……。

　それもさておき。

　完全な妹、完全な恋人、完全な姉なんて、ありえない。
　だからこそ、そこに真実がある……のかな。距離が離れるのではなく、香里と栞が、それぞれが自分を含めて映していたカメラの角度を変えたような、そんな過程を描いているように感じました。それを意識的にすることは、エネルギーをとても消費するし、よほど重大なきっかけがないとそんなことは出来ない。出来る人はまあ、いないでしょう。だから、その過程が大切になる。そこに共感や、感動や、挫折、人生におけるすべてが埋まっているから。

　香里が、栞が、その二人が映す世界のなかに厳然としてありながら、けして見ようとしなかったものへの、贖罪。それははじまりこそ香里の罪とでも言えるような存在ではあったものの、それにお互いが触れないようにしてしまったために、お互いに責任が発生してしまった大切なこと。
　その存在への確認のアプローチのしかたが、香里らしくて、栞らしい。そして、祐一らしい。姉妹は、直接的にそこにかかわり、祐一はそこに間接的に、しかもすこしズレてかかわる。それは無知ではなく、だからこそ、危うかった姉妹を救うことが出来た存在でありえた、その証左であるように思います。
　名雪は、香里を一人にしないための存在。いかにも名雪らしい、控えめで優しいポジション。だんなさまは、そんな香里を本当に許し、愛し、包み込んでいる存在。たぶん、HIDさんご自身ではないかと（笑）

　ここまで書いた瞬間、スノースマイルのボーナストラックが始まってびっくりしました（笑）

　えーと、ボクの身体にはビールが流れています。うそですすみません。でも強い、とよく言われます。実際強いと思います。（だからといって試さないでくださいね）たぶん、週末なら晦日・お正月を除けば大丈夫なはずです。

　お会いできる日を楽しみにしてます。

HID　 03/12/17 18:4

●ウェハさん
詳細な感想ありがとうございます。
で、
＞かぷっ。
＞「わわっ、祐一さん？　い、いきなりなにするんです。み、耳たぶ噛まないでください」
＞「いや、はしっこをかじれっていうから。別の場所のほうがよかったか？」
な、何？（ｗ


＞おっしゃるとおり、冒頭のシーンがそのままだ、と思ったことと、これがHIDさんのヒントだと深読みしたせいでした。
ごめんなさい。前回で「そのまま」と書いたのは、パイロットという曲そのまま、という意味だったんです。
書き方悪かったですね。ごめんなさい。

＞つまり、あえてわかりやすいシーンを一箇所埋めておいて、そのほかの場所は徹底して隠しにかかったのではないかと。
えーと、これは今回あまり意識してないです。むしろ、隠さないように努めたくらい。
留学というきっかけから姉妹の衝突、そして香里の気づきまで、いつもよりも直接的にというのを意識しました。
たぶん、意識しないで書いたら、今の私の書き方なら8.はずいぶん違った内容になっていたと思います。

＞　祐一、栞、香里、名雪、そして香里の将来のだんな様がおりなす、けして交わることのない、でも、けして離れてしまわない平行線を＞、物語で書ききったのかなぁ、なんて思ったのでした。
平行線というよりは、今まで重なっていた香里と栞の線が、離れていく様というイメージでしょうか。

＞パイロットもGARDEN　OF　EVERYTHINGもベルギービールも知らない（アジアンカンフージェネレーションは知ってます。ジャケットいい＞ですよね。ゲントウキと同じ人です）ボクです。ごめんなさい……。
いえ、こちらこそすいません。うちの掲示板とかで話題になっていたので、すっかりウェハさんもご存知だと思い込んでいました。
特に、坂本真綾方面は。

＞完全な妹、完全な恋人、完全な姉なんて、ありえない。
ですね。しかも完全である必要もない。
栞が完全な妹でいたいと思っていたかはわからないですが（たぶん思っていないでしょう）、香里にはなんとなくそういう危うさを感じます。
だから、ここで彼女と栞が距離をおけたのは、ある意味幸せなことでもあったと思います。

＞だからこそ、そこに真実がある……のかな。距離が離れるのではなく、香里と栞が、それぞれが自分を含めて映していたカメラの角度を＞変えたような、そんな過程を描いているように感じました。
ええ、たぶんそこに真実があるんだと思います。というか、そういう真実を書きたかった。
それが、Starting OverというSSで書けなかった事だから。

＞名雪は、香里を一人にしないための存在。いかにも名雪らしい、控えめで優しいポジション。
名雪でなければ、香里は自分の気持ちを言えなかったと思うんです。
そして言わなかったら、また別の迷い道に彼女は入り込んでいたんじゃないかと。
そういう意味では、とても大切な友だちなんだと思います、名雪は。香里にとって。たぶん。

＞だんなさまは、そんな香里を本当に許し、愛し、包み込んでいる存在。たぶん、HIDさんご自身ではないかと（笑）
いえ、違います（ｗ　畏れ多いです。
むしろ、香里が私自身のような（ｗ
それは冗談にしても、自分の叶えられなかった思いを彼女達に託しているという部分はあります。

＞お会いできる日を楽しみにしてます。
モストワーキンハードライターことまーきーさんが年内は難しいらしいので、
年明けにでもぜひ！

では、ありがとうございました。