未来には・・・?













俺はどうするべきなんだろうか。

栞が死んだ。

それから俺は香里と色々と関係を持つようになった。

それが悪い事だとは思わない。

お互いに疲れていたんだ。

そして一番近い相手を求めた。

ただ、それだけのことだ・・・



だって、俺たちは栞のことを愛していたんだ。

なのに、なのに俺は栞を裏切るのか・・・?

あの白い肌。

触れば壊れてしまいそうな華奢な体。

あの栞の全てを俺は愛しているんだ。

だけど、今俺は香里といる。

だって、それしか方法がなかった。

俺は何かにすがりたかった。

目の前の真実を受け入れる事ができなかった。

だって、それは余りにもリアリティに欠けていたから。

自分のしたことが、無駄だったと言う証明だったから。

















私はどうするべきなのだろうか。

栞が死んだ。

それから私は祐一と色々と関係を持つようになった。

それが悪い事だとは思わなかった。

お互いに疲れていたの。

そして一番近い相手を求めた。

ただ、それだけのこと・・・



だって、私たちは栞のことを愛していたんだもの。

なにの、なのに私は栞を裏切るの・・・?

あの儚い目。

触れる事のできないとても脆い命。

あの栞の全てを私たちは愛していた。

だけど、今私は祐一と一緒にいる。

だって、それしか方法がなかったの。

私は何かにすがりたかった。

目の前の真実を私には信じることができなかった。

だって、それは余りにも滑稽な事だったから。

自分の犯した過ちが、間違いの無いことだと言う証明だったから。


















俺たちは狂っている。


それだけは間違いないだろう。


目の前の相手しか見えない。


死んだ人間は甦ることはない。


その人間が目の前に現れる事はない・・・








だって、記憶の中の栞は死んでしまったの。


私は生きている栞を感じたかった。


でも、それは今では叶わぬ願い。


目の前にいる人間は生きている。


だから私は感じる事ができる。


栞が感じた祐一を・・・








俺はどうするべきなんだろうか。


俺たちはどうするべきなんだろうか。


俺は香里を愛している。


俺たちは栞を愛している。








私はどうするべきなのだろうか。


私たちはどうするべきなのだろうか。


私は祐一を愛している。


私たちは栞を愛していた。









俺は香里と歩むべきなんだろうか。


栞を愛しているこの俺が。




私は祐一と歩むべきなのだろうか。


栞を愛していたこの私が。










俺たちの未来を・・・




私たちの未来を・・・




栞は祝福してくれるだろうか。




栞は祝福してくれるかしら。















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